AV fanさんのレビュー

ジャケ写真の姿で、テニスをするシーンがあります。そこはすごい。しかし、他は、制作者にやる気がなく、おざなりなメイドコスプレとか、ソフトクリーム舐めとかでした。

Noirが非常にツボにはまったので、その後、真下耕一作品を見続けているんですが、この作品はダメですね。 キャラクターデザインや美術はいいんですが、演出にスピード感がない。だらだらとしている。２話は見る気力すら起きませんでした。

アニメ第一シリーズは、原作の魅力を存分に引き出し、かつ、オリジナルエピソードも加え、満足のいく出来だった。 ところが、原作者が全面的に制作に加わったとされる第二シリーズはひどい。作画、脚本、どちらもダメである。 視聴者が見たがっているのは、「銃とロリ」なのであり、テロリストの日常などではない。

DVDなのだから、コマの上下ブレなどは原理的におこらないはずである。なのに、あちこちで画像にブレが生じている。ソフト製造上のミスやメディアの不良などではなく、原版作成（マスタリング）の際に十分な注意を払っていなかったと考えられる。制作者は猛省していただきたい。

”マリみて”が、女の子のための百合系小説/アニメだとすると、こちらは男の子のための百合系アニメ。絵は非常にきれい。出てくる女の子たちは、全員が、すらっとした体躯であり、格好いい制服もあいまって、目に心地よい。視界の中に一切醜いものが出てこない特殊な世界がそこにある。後は、このキャラクターたちを、どれだけ生き生きと動かせるかにかかっている。少なくとも2話までの段階では破綻はない。

　最初に出たビデオソフトは、モノラルであった上に、テープ版もLD版も音が割れていて、ひどいものだった。ようやくまともなソフトがDVDで見られるようになった。 　内容はいまさら説明するまでもないだろう。押井守が自らの作家性を明確に出した最初の作品である。夢と現実、世界観の転倒、祭りの前の興奮、崩壊後の世界の楽しい生活・・・。 　アニメファンなら一度は見ておきたい。

潜水艦と水上でのドンパチを宝探しとネオナチで繰り広げるだけのストーリー。これといって珍しいアクションがあるわけでもないし、話がおもしろいわけでもない。作画は普通。後で出てくるらしいメイドさんのようにフックになるキャラクターがいれば見る価値はあったのだが・・・

　いわゆる「女ドラえもん」、ああっ女神さまっ系の話で、定石をきちんと踏んでいる点は評価できる。視聴者が入り込み易い。 　しかし、主人公の行動、言動が粗暴であり、その上周りのキャラもエキセントリックであるため、日常に侵入してきた異世界キャラの特異性が目立たない。 　エルのキャラ造形は、人間化してしまうとまったく特徴がなく、単なる天然ボケキャラでしかない。 　何よりも、作画水準が低いのが致命的欠点だ。

ラストにおいて、さりげなく登場人物たちの行く末が語られるところが良い。死んだ人も多いが、生き残った人は、人生の目的をとりあえずは達成している。それらは、玉の輿から木星探査までいろいろあるが、本人たちが満足している様子が見ていてうれしくなる。”先生”の遺言「船には港が必要だ」もちゃんと成就され、タナベの胎内にはハチマキの子供が育ちつつある。これほど明るい未来を描いたSFものは、あまりなかったのではないか。