ゼッタさんのレビュー

アズレンの公式Twitterの方で展開されている4コマ形式の漫画で、一迅社さんのHPなどでも読める作品となりますので、こちらのverを購入する目的としては、作者のホリ先生のファンか、物理にしろ電子にしろ本のかたちとなった本作をみたいという方向けとなります。要はファンアイテムのようなものなのですが、発売後、即重版が決まったあたり、かなりの人気を博している作品とも言えます。 内容としては、アズレンのファンの方ならばご存じとは思いますが、『アズールレーン』という大きな世界の枠の中にある観測されている可能性世界の1つ（「世界線」といった方がわかり易いかもしれません）で、本作の世界では、KAN-SENは存在するものの、基本的に戦うための準備をしているだけで、実戦の描写はなく、KAN-SENの娘たちの日常がまったりと続いているコメディ寄りの世界観となります。ので、例えば日本で放送されたアニメ版のような陣営の対立構造などはなく、キャラ同士の絡みを楽しく少しエッチに展開するというほのぼのとした感じです（それがみたかったんだよ！　という指揮官の方が多かったので人気を博したのだと思いますが）。 大きな変更点？　としては上記が一番大きいと思いますが、主人公組として何かと不遇なポジションになってしまうことが多いZ23ことニーミ先生の出番もかなり多いということもファンとしてはよいポイントと思います。基本的な話の構造としては、1～2名のキャラに焦点を当て、それに主人公組の4名が絡んでいくという話のつくりになっており、各キャラごとに丁寧に書かれている印象ですので、アズレンのファンの方ならば購入して損はないかなと思います。また、ホリ先生自身がアズレンのアンソロから本作（公式4コマ）に抜擢されたという経緯のある作家さんですので、漫画自体も高クオリティ、かつアズレンユーザーさんの期待に対してのレスポンスが本当に上手いので、指揮官の方ならば是非おすすめです。 一応、単行本版の書き下ろしとしては、「シリアス」と「アドミラル・グラーフ・シュペー」を題材とした話が収録されており、シュペーはともかく、シリアスは公式が夜〇ぎに関してのセリフの修正を余儀なくされたポンコツエ〇メイドですので、単行本に収録しておいた方が色々都合がよかったのだろうなぁ、と思います。