norinoumiさんのレビュー

同じ彩木邑名義の微熱同様、照明の”し”の字も知らないのではないかというほど色合いが悪い。素人が適当にmodelに服だけ着せてそこらの機材で撮影したような出来で、AV未満とは雲泥の差。

秦みずほのグラビアは初期の”檸檬”，”colour field”など若々しい身体と動きを見せてくれる素晴らしい作品から次第に演技で見せる方向にいき、おおむねどれも佳作以上の出来で、”Magical Connection”空想kiss”など傑作と呼べるものもつくりだしてきた。 移籍改名しての第一弾は、年相応の艶技でも過激な衣装でもない、一般的なグラビアアイドルのデビュー作品みたいな刺激の少ない無難な内容になっている。今の彼女の身体を楽しめるのは確かだが、物足りなさは否めないだろう。ファンなら買ってもいいが、ファン以外が飛びつく内容ではない。

お嬢様というより体育会系の元気な美少女。系統としては荒木のぞみにとても近く、股間も惜しみなく見せてくれます。健康なErosが見たい人にはいいね。

死去した野沢那智の代役として入った内田直哉は最初はどうかと思ったが、このvol4ぐらいからはかなりこなれてきてコブラとして聞いて違和感がないぐらいになってきている。storyも凝っていて面白かった。

TV seriesだからか、絵、特に手書きの質は他のOVA seriesより多少落ちる。コブラの声優は二流だが、ノリは大元のTV放映版に近く合ってはいる。少なくとも松崎しげるよりはいい。 全体に悪くはなくちゃんとコブラしてるんだけど、のめり込む、心躍るような盛り上がりに欠ける。 しかし短い。レンタルならまだしも、このseriesの販売版は凄い価格設定だ。もう極一部の固定fanから回収するしかないのか？価格にも現れているが多くの人を広く惹き付ける内容でないね。

本職の声優でもなんでもないただの歌手がコブラの声をあてている。素人演技そのもので、はっきり言って聞くに堪えない。 こういうanimationの主役を「話題性のある」芸能人にやらせて台無しにさせる習慣が昔からだと知ってがっかりだ。Holywood映画の主役をそこらの一般人にやらせているのに等しい。 野沢那智が生きている内にコブラの声だけでも撮り直すべきだろう。

Lupin the IIIrdや遠山の金さんなんかと同じでコブラは三枚目が基本なんだよね。凄い能力の持ち主なんだろうけど、付き合う人を緊張させない。格好をつけるにしても、キザな格好のつけかたじゃなく、普段は楽しませながら決める所をカッチリ決める、それが格好いい。 このseriesのコブラはとにかく最初から最後まで格好つけようとし過ぎ。全部が全部二枚目でやり倒そうとするから、遊びがない。おかげで余裕を見せるための遊びとして入れた台詞もほとんど皮肉に聞こえてしまって、コブラ本来の無茶苦茶危険なことしながらも遊んでいるような軽み、楽しさがほとんど感じられない。 そういった三枚目の持つ魅力や遊びのなさを除けばいいseriesだと思うよ。

最初、安物のB級歴史ものかなとおもったけど、当時のシャムの王朝がきっちり再現されていて、セットも人数も安物感がなく、その世界にすっと入り込めた。 ラブロマンスに逃げず、それぞれの立場や異文化を正面から描いており、当時の”非文明”的なシャムや英国の汚い面などもきっちり盛り込まれていて見応えがある。 シャム側、英国人側の両役者ともしっかりした演技で感情移入できる。歴史映画の中ではかなりの良作。

現代の共産中国で製作されたものに日本語音声をつけたもの。当然字はすべて簡体字で、そこまでnationalism傾向は強くないものの、”漢民族”視点ですべて語られる。 基本的に、教育TVで流されている様な、あまり中身のない教育的内容を淡々と流す内容。大した感動もないし、教科書的な知識以上のものも得られない。個人で見るより、博物館ででも流しておくの似合いのつくり。 昔の文物や歴史がだらだらと流れるので、何となく雰囲気に浸りたい時とかに流しておく程度の使い道ぐらい。

厳しいreviewが多いが、LOVE Missionが気に入ったなら、このTrip Hopも手に入れて損はない。特にノーブラが多いのが刺激的。 凄いグラビア体系ではないけど、顔も仕草も凄く可愛い、身近にいそうな娘。過激露出ばかりで見せる自称アイドルではなく、ちゃんとアイドルとしての魅力がある娘がIVをやってくれている。 danceはあくまでAKINAがその場のノリで踊ったものをおまけでbonus trackに収録してあるだけで、売りでも何でもない。このDVDがと言うより、AKINAのIVが失敗しているとしたら、AKINA一番の売りであるdanceをきっちり取り込んでいない事。 Live Mission 2の最後でようやく色気のある格好でのdanceからimage撮影というのが出てきたけど、本編にAKINAのdanceをちゃんと取り込まずに低評価を招いた制作陣の責任は重い。 でも、IVだけでも十分魅力的だ。AKINAにピンと来ない、体系だけが目的の人はそもそも手を出さない方がいい。

基本的に全編ビキニ。Tなどの過激なものはないので、つづけて見ると食傷気味になる。その点、前作の制服の元気なAKINAが必ず出てくる公正の方がよかった。 最後のchapterは、露出度の高い服装でのdanceをたっぷり見せた後、続けてその衣装での接写に移るというもので、これが一番よかった。 踊っているAKINAも楽しそうで、単にベッドで寝そべった姿をcameraでなめ回すだけではあらわれない魅力が出ている。 やはりAKINAの魅力はidol時代から培ったdanceにある。danceと接写とのcollaborationをもっと見たい。

護民官グラックスと追放の身から皇帝になるウェスパシアヌス親子対ユダヤ人の闘いを描く。 うち続く戦争で貧民化した下層市民のために闘うグラックスの話は歴史の授業で習ったが、単語だけであったものをこうして映像で見せられると、当時のROMEの制度や実態を見る上で文章では到底得られない理解をもたらしてくれる。 もう一話、『ユダヤ戦記』の記述を元に、敢闘するユダヤ人とそれを打ち砕く為に様々な手段を凝らすROME軍がぶつかり合う二回にわたる籠城戦の描写は申し分なく、その著者ヨセフスを主人公に配したのが上手く行っていて人間劇としても見応えがあった。

ネロとシーザーの話を一時間ずつ収めている。戦闘中心に描いているので十二回Series大河ドラマの『ROME』より詳しく、ポンペイウスなどもこちらの方が魅力的だ。 いい所は衣装やSet、人数が安っぽくなくちゃんとROMEしている所。しかし、このSeries全体に言えることだが、本来二時間程度かけて描くべきものを、無理に一時間に収めており、その人物に関するEpisodeをバラバラに描くため、話が断片的でちゃんとしたStoryになっていない。そのバラバラのEpisodeを語りでつなぐのだが、これがまったく魅力的でなく、興が醒める。役者の方も乗り切れないのかのめり込めない話が多い。 ちょっとした歴史の勉強にはいいかもしれないが、全体にイマイチなSeries。

英国美術館で厄介者扱いされたビーンが米国に派遣され、ドタバタ騒動を起こすというStory。 基本的にはあのMr.ビーンを楽しめる映画にはなっている。 でも、「ドジばかりやるけど本当は純真で愛すべきビーン」というのが強調されるばかりで、元の英国の笑い特有のひねくれた感じがない。

最初（特に一話）は原作をぎこちなくなぞっただけの古臭い作品かと思ったが、二話あたりからはStaffが独自に消化した魅力的なAnimationになっている。 一話で見るのをやめるのはもったいない。

いわゆるパトレイバーの面々は顔見せで登場する程度。 一見劇場版２を引き継いだシリアス路線だが、劇場版２はそれに見合ったメッセージがあり、それを打ち出すが為にそれまでの漫画的な世界を裏切って、敢て現実的な特車二課を描いたから素晴しかった訳で、このWXIIIのそれはただ根暗なだけで大したものは何もない。 見ていてウンザリするのが、とにかく登場人物の顔が片っ端から死んでいること。一人として生きている人間がいない。 まともに人間と付き合わずアニメばっかり描いてたら、人間をこんな風にしか捉えられなくなったのか、何か根暗なことやればウケると勘違いしてるんじゃないか？ "パトレイバー"を使って訳のわからんことをやるなよ。