みきさんのレビュー

この巻はミザリィ自ら悪と戦う話が多いです。これで好評ならバトル路線へ移行という思惑だったかもしれませんが、そうはいかなかったようですね。 個人的にはミザリィの全力バトルを見たいと思う反面、それをやっちゃうと(それ以上面白い話がないから)終わるだろうなと複雑な思いでしたね。

今見ると時代を感じさせる絵柄ですが、当時見ててもちょっと古いと感じる絵柄なんですよね。 一昔前に流行った絵柄に引きずられてて垢抜けてないというか。 打ち切られないようにパンチラ見せて延命を試みたみたいですが、その甲斐なくやっぱり打ち切りになってしまいましたね。 序盤から細かく伏線張りしてますが、その伏線を張るために登場人物が奇行に走る(いきなり封印の剣を抜こうとする等)とか優先順位間違ってるのが見ていてつらい。

人気が上向かないので敵側にハイレグ水着衣装の女戦士が5人も出てきます。 この作品の打ち切りがいつ決まったかわからないですが、あまり気分のいい展開ではないですね。 ハイレグ衣装の女キャラは特撮作品の華で、作者はあるいは自信満々で出したのかも知れませんが、 ジャンプ漫画で女が5人も殺される展開を見せられるのはきつい。 その後、一気に最終局面へ突入となります。まぁ仕方ないですかね。 終盤はスカートがめくれてないコマの方が少ないレベルでパンツ見せまくりで悲哀を感じる。

銃で戦える火牙刑事、情報収集役の的矢、ミザリィの肌に傷をつけられるほどの腕を持つ剣士草波と、ミザリィファミリーとも言うべき男たちが集結しますがそこでいきなり最終回となってしまいます。 バトル路線にしても面白くなさそうと編集部に見切りをつけられてしまったようですね。 とはいえジャンプの隠れた名作筆頭と言って良い傑作でした。 個人的にはミザリィが最後まで成熟した女性という立ち振る舞いに徹してくれたのが良かったです。文庫本化に際して作者が新たに書いたミザリィは女子高生みたいに若くなってしまってコレじゃない感半端ないですが、連載中こうならなくて良かった。

子供の頃読んでた時は火牙刑事と人形少女マキコンビ回はすごく好きでした。 アウターゾーンは事件が発生してしまうと(事件解決に動くヒーローキャラがいないので)推移を見守るしかなくなるのですが、火牙マキ回はマキの存在自体がアウターゾーンパワーなのでその力を使って事件解決する爽快感が良かった。 ただ作者解説ではめっちゃ苦労したと書かれてましたね。マキの能力を活かして事件解決というのが難しかったようです。

この巻に収録されてる「魔女狩りの村」では普段は傍観に徹してるミザリィが珍しく事件解決に向かってくれます。無敵の存在であるミザリィが無双の力で戦う様は爽快感がありますね。この巻はお色気シーンは少なめですが、その分扉絵でミザリィが水着を着たり頑張ってくれてます。

透明人間ネタと時間停止ネタ両方収録されてる巻。やることは一つということでお色気シーンが始まります。ほか子供一人産んだとは思えない若い見た目の奥さんのシャワーシーンまであります。昭和の少年大歓喜。 2部開始時までに用意したプロットは使い尽くして読者からのファンレターに書かれたネタも活用してたみたいですね。それに応えるためか、ミザリィも下着姿を披露してくれます。

オムニバス形式なので当たり外れがある。ちょっと意味がわからない回もあるが、作者自身も納得がいってなかったと解説してくれるとこっちとしても安心できる。 あと名物のお色気要素も健在。襲われる女の子は必ずミニスカだし、友達が遊びに来てるのにやおら服を脱ぎ始めて「シャワー浴びてくる」は流石に笑うしかない。

子供の頃はホラーチックな雰囲気に気圧されて深く読み込んではいませんでした。 のちに作者の趣味で勧善懲悪的なハッピーエンドが多いと知って、興味が湧いて大人になって読み返してみました。確かにスッキリした終わり方の話ばかりで面白いですね。 それとお色気成分がかなり多めです。女性キャラが出てくると大体下着か裸を見せてくれます。当時としてはかなり貴重な存在だったでしょうね。 元々10話で終わるはずが人気が出て延長になった作品ですが、なぜ人気になったかよくわかります。