マジシャン太郎さんのレビュー

とにかくマイケルは酷い奴。 他の登場人物に感情移入出来てる反面、観客はテレビの中に入ってマイケルをぶん殴りたくなる衝動を抑える！！ いや、しかし・・・。 子供の為には鬼や悪魔になれる親。 これは、自分が親にならないと判断出来ない。 「子供が誘拐されたって、そこまでしないよ！！」と、思うあなた。 子供が誘拐された事ありますか？？？ マイケルだって、やりたくてやってはいない。

あまり目立ってはいないけど、ローズの言葉が大袈裟にいえば「宇宙の真理」だったりするんだよね。 すべての事を時の流れに任せるローズ。 最後の方にも「いい登場の仕方」をします。 それに加えてバーナード。 彼もイイ！！ ジンと同じく不器用な奴ですが、妻を愛する姿勢は見習うべき。 愛する事とは、身勝手で切なく、正解の形なんかない！と教えてくれる。

ジョン・ロック。 彼は常に正しかった。 島が選んだ、最重要人物。 好きにならない訳がない。

オイラ、本当に「汚いオンナ」が大嫌いだんですよ・・・。 サンもその一人に入ってしまうんですよね。 サンにとって、ジンからは「歪んだ愛され方」をしていたのかも知れない。 それならそうと、早く言えばいい。 自分の気持ちも分からないままに、不貞を繰り返すサンを好きになる事はオイラには許せない。

サイード。 彼は徹底的に「汚れ役」です。 最後の最後まで汚れ役な気がします。 正義でいたい悪。 この葛藤・・・、彼はいい人間だ。

マイケルの酷さが目立つ様になってきましたが・・・。 このポジションって、人間の「自分勝手さ象徴」だったりします。 マイケルに嫌悪感を感じる人でも、実際にこの場面になったらどう？？？ 天秤の片方には自分の息子が乗っているんだよ？ それより、重いものなんてあるんだろうか？ オイラに答えは見つからない。

ケイトも実際にはとんでもない女なんだよなぁ・・・。 このlostは、最終的に「島に来る前にはロクな人生を送ってなかった人」が集まっていると、分かるんですけど・・・。 オイラはね、「女の子らしくない女性」が本当に大嫌いなんで（笑） こういうキャラを好きになれないんですよね。 やっぱりクレアがいいよ。

オイラは、アナ・ルシアだけは好きになれなかった・・・。 この人の過去って「絶対にあってはならない事」なんですよね・・・。 正直、死んで当然・・・、と唯一思った登場人物でした。

ジン、それはカッコいい韓国人。 オイラがレビューを投稿した今日は2011年9月9日。 現実の日本には反韓流がはびこっていますが・・・。 とにかくジンは、最後まで『サンを愛し抜く』と言う、彼なりの正義を全うした男。 言葉が通じないこの孤独な島で、食料の魚を獲り、ウニまで獲ったりと、大活躍の登場人物。 この後にも、情深き人間だと言う事をオイラ達は知る。

他のレビュアーさんの意見を読んで思う事は、『他の人は、このlostの展開を「遅い」と感じるんあだなぁ・・・』と言う事。 この全部の内容を考えた時から6シーズン分あったのなら、ワンシーズン位ダラダラと進まない回があってもおかしくない。 それは、これだけの登場人物を「魅せる」には、必要だと思うな。

ファーストシーズンから一気に広がった謎からまた謎を呼ぶシーズン2。 個人的には、シーズン2は『登場人物を好きにさせる回』だと感じます。 しっかりと一人一人を魅せて行く展開。 815便に乗る前にも、出会っていた人達がいた・・・！！

ロストでは、子供がとりあえず重要。 このマイケルの息子・ウォルターも重要視されるキャラなのですが、ファイナルシーズンまで終わってみると・・・ あれれ？ウォルトってどうしたんだっけ？？？（笑）ってなる、でもそんな事はお構いなしに面白い。

このロストは、放映開始の時に、どこまで話しの内容が決まっていたのか気になる。 作っている側も、謎だらけで作っていたらきっと楽しいだろうな。

登場人物の一人一人を大切に描いていて、彼らの過去をしっかりと見せている事に好感度UP。

海外ドラマに完全にハマった。 デクスターから始まり、時を遡る様にして観ているドラマ。 仕事中でも、余裕で観ちゃってるからね。

この作品を見ることを途中でリタイヤした人がいるのが信じられない・・・。 こんなに面白いのは、そうそうナイでしょう。

展開は、決して遅くない。 しっかりと物語を描こうとするなら、この位になる。 しかっりと描いて成功した、数少ない良作の一つ。

登場人物が、それぞれの正義感を持っておりとても面白い。 毎日DVDにして5本観た。 無人島に遭難したくなる、価値ある作品。

これだけ面白ければ、社会現象にもなるってモン。 これを、毎週一話ずつしか観れないのは地獄だっただろうな。 オイラは、完結してから一気に観たから、内容もしっかり把握できたので、大好きになった。

『謎が謎を呼ぶ』とは、まさにこの作品の事。 興味を持続させる事が本当に巧い。 シーズン1では、沢山の謎が出てきて、観てる側としては「これが、どんなジャンルなのか？」が、分からない状態。 とんでもないモンを作ったものだ。