conさんのレビュー

狙撃手の映画なのでとても静かです。 静かな巧みさが描かれていて、 移動や狙撃シーンの緊張感は凄いです。 狙撃手としての潜入、潜伏の地味なシーンが魅力です。 狙撃されると音で方向だけは分かる物なのですが、 目では全く見えません。 何処にいるのかとボ～っと探すなんてもっての外。 何処から撃たれるか分からない恐怖感と言うのは嫌ですね。 先手を打たれた時点で負けなんですね…。

それぞれの模索、 有意義な生き方、 ライフスタイルに興味のある女性らしい映画でした。 逸脱した物を求める方にはあまり向かない映画です。 日本かぶれの青年は一度でも支払いはしたのでしょうか。心配です。

子供時代のありそうなおバカな表現がとても上手でした。 田舎のお話は、今でも通じそうな先進的な考えに思えます。 何かこう、「あぁ、そうか～」ゆったりと、 視聴者それぞれが見つめる映画でした。 こう言うのを情緒と言うのでしょうか。 人にと言うより、生き方に。 ひょうたん島の存在を久しぶりに思い出しました。

ロボットだから犯罪は起こさない。 ロボットへの絶対的な信頼で埋め尽くされた世界で、 常識と言う怖さも改めて感じました。 理由に物理的にと言われれば何も言い返せません。 心に構造はあるのだろうか。 そもそも心があるのか。 あるのかないのか現代も明確に分からない。 だからこそ、ゴースト、幽霊のような物と言う事ですね。 宗教的な方向へ持っていかず、 科学と空想のよく分からない方向で表現してくれた事で、 そのあたりを考えながら視聴し、楽しさを得られました。 機械に心と言うよくある話ですが、 それにリアリティを考えてみれる方には良い作品です。 エンターテインメント作品とはあまり思えません。 ウィルスミスが相変わらずカッコ良かったです。 猫を抱えて扉を破る所はほんのり優しさもあって良いシーンでした。

ファンタジーの設定の深みはありましたが、 物語が一直線なので、心惹かれる物はありませんでした。 英雄としては、序章と言った物語ですね。 アクションも沢山あるんですが、 何か物足りなさを感じてしまいます。 音楽がクラシックでありきたりな雰囲気を生んでいるのかもしれません。

富野さん独特の話し方や雰囲気が出てます。 セリフや行動がキャラクターそれぞれ個性が出ていて良いですね。 話のテンポが速くてとてもリズミカルです。 起こってる出来事は大変な物なのですが、 物語に重さは感じられず不思議でした。 近年よくある軟体的なロボットが躍動的な動きで良く、 オーバースキルという名目で何でもありな感じでしたね。 ゲーム・バーチャルと言った設定がよく出てきます。 操作技術とゲームとの違いについて、 差が無くなる点は良い着目だとは思いますが、 ゲームを主張しすぎて滑稽に映ります。 終盤は演出や展開が強引で少し残念でした。

昔の赤影を知らなくて見たので、忍者物と言う視点で観ました。 音楽も映像も現代風で、遊び放題の忍者映画です。 色が強烈で目がチカチカするのですが、 潜入シーン等、遊びすぎな所が良くて、 それを最後まで続けて欲しかったです。 途中から遊びを殆ど抜いてシリアスな真面目な路線になりましたが、 それがとても面白くありません。 奥菜恵さんの喋り方がタドタドしくて、 おてんば姫と言った雰囲気が出まくってました。 良いと観るか悪いと観るか、難しい所です。

最初からレースが始まっていて、 そのままの勢いで最後まで集中して見れました。 映像にスピード感がよく出て、 自転車やレースの描写が細かく研究してる感じが出てました。 歌がまずいかな～と思います。

犯人からの電話や、終盤のコンサートで音楽を鳴らす場面、選曲がとても良いですね。 変に情の温かみを出すと妙に質の下がった雰囲気を毎作 作り上げてくれるのですが、 今回は少なめで気分を下げずに見れました。 笑いもちょくちょく含めつつ、 ユースケ・サンタマリアがいつになくカッコ良い役でした。

所々、美談のような演出が気になりました。 NHKのドキュメンタリーで観た、 お爺さん達が涙を堪えながら話してくれた実際の壮絶な話に とてもリアリティを感じ取れたのですが、 映画ではイメージが違いました。 悲惨さと言う点では同じでしたがまだ足りません。 空爆や艦砲射撃等、cgを多用した映像は海外ならではで凄かったです。 余計な人間描写が多く感じられ、 フィクションなんだと気持ちが引き戻されました。

映像も楽しみたかったので吹き替えで見ました。 海外のアニメなので、勿論大人向けに作られてはおらず、 ストーリーも表現を分かり易いです。 Cgが綺麗なのは勿論なのですが、 アニメーションである面白さと言うのを特に感じました。

神話等を盛り込んでいたので、 科学と神秘のよくわからない具合が混ざってました。 男性向けのロボットが出てくるこかと思えば、 女性向けのようなキザったい事柄も沢山あります。 ロボットが3Dなので作画といった品質の安定性とは無縁なので、 最期まで質の高い映像が見られますが、 キャラクターの絵で所々質の低さが目立ちます。 セリフや演出が変わっていて、 熱いのかクサイのか、いざと言う時に笑ってしまう演出が多いです。 この妙なカッコ悪さを出せるのは凄いなと思います。 引いてしまう事もよくあったのですが、 真面目に見せたシュールで高度なギャグなのだと理解すると、 この演出やセリフが妙に面白く感じました。 音楽に少し気持ちが引っ張られます。

ナチスが酷い事をしていた、と言うのは誰もが知っている事ですが、 どう酷いのか文字を読むだけでは、 簡素な想像力ではたいした実感は生じません。 向こうの方々がナチスに対して、 強い反感を抱くのがよく分かる程虐げる表現がありました。 現実で酷い事と言うのは淡々と起こる物で、 酷い事の一つの実感を映像で刺激される映画でした。 ピアノがメインと言うよりも、 この出来事を体験したのがピアニストだった、と言った物です。

細かい備品から、背景、奇怪で多彩な生物、 とても緻密なデザイン設定が魅力です。 重くなりすぎない明るさが良くて、 優しさだけじゃない、優しいアニメです。 躍動感あるカメラワークに、 わざと顔を歪ませたりするアニメらいし表現が良く、 品質も高いです。 アルス・シーラ・エバ、三人の掛け合い、心模様、純粋さ、 価値観が変化していく様子が見所ではないでしょうか。

空気感、空間の表現がとても上手で、 音楽が良いものだから、とても優しい雰囲気を作り上げてます。 絵に主線が無いから、とてもなめらかな絵になってました。 韓国だからと言って、日本と劇的に変わると言うのではなく、 昭和の終わり頃の日本のような懐かしい田舎の世界観。 あまり偏見を持ってみる必要も無い作品です。 率直な感動ではなくて、空気感に涙が出てくるような感じです。 日本語吹き替えはついてないので字幕です。

目的は悪を倒すと言ったよくあるお話で、 ストーリーはあって無いようなものです。 アクション、映像に力の８割を使っていました。 爆破に銃撃、殺陣やら特別な乗り物。 キャラクターも混ぜ込めて何でもあり、 勢いの映画だと思います。 深い物が無く、笑いも無いので、軽く見えるのではないでしょうか。

古い映画なので、見せ方や表現は古いです。 バイクや車のスピード感は凄いと言うより、 本当に飛ばしすぎです。 予測出来てしまう不快な出来事が次々起こり、 ハラハライライラさせられて映画にのめり込んでしまいます。 不道徳でも、犯罪でも良いから、この気持ちをどうにかして欲しい想いを叶えてくれる、 救われない儚い映画でした。

恋愛のもどかしくなるような模様は無く、 生活のイベント部分だけを眺めてるような感覚がしました。 うじうじしたストレスの溜まる感情の描写が無くてサワヤカなのが良かったです。

取り残された孤独感と、進む事への不安がずっと続きます。 絶望的だからと言って欲望に走るとか、少し安直な気もします。 感染者同士の争いは無かったりして、色々疑問は残ります。 劇場版のエンディングもdvdに入ってましたが、 劇場で見た方は、さぞ嫌な気分で映画館を後にしたのでしょうね。