conさんのレビュー

真っ直ぐで綺麗でした。 淀んだ事が何一つ無くて、 エンディングのカントリーロードが気分を全部さらって行きます。 学生な声の出し方が良いですね。 成長の一変の一端を描いた青春なお話。

ほんの少し怖くて、 けれど、笑いや冗談が沢山ちりばめられてました。 規模が少し多きすぎますが、 それ以上に遊び心満載の映像や演出がとても良かったと思います。 大人向けの真面目な内容ではありませんが、 特殊メイクや所々安っぽい特撮な感じが良く出来てます。 少しの残酷と怖さが、きっと子供に良い感じのトラウマになってくれます。 夏休みに観る子供映画と言った感じです。 馬鹿馬鹿しい感じが良いんですね。

TVシリーズから重く暗い雰囲気にするのはとても上手なのですが、 肝心な所でチープな演出が多く、色々台無しになってしまいます。 cast達のいつもの掛け合いはとても面白いです。 余り重くしないで、コントのような明るさで続けて行く方が価値がありそうな気がしてなりません。

相変わらず、真面目なシーンがチープで面白く無いです。 TVシリーズの続きで、 続きがあると言う事はそう言う事なのです。 今回は人形とわかっていても、少しグロテスクな殺人模様でした。 とあるシーンでは、「トビスギ！」と少し笑ってしまいました。 cast達の掛け合いは今回も面白くて、 中谷美紀さんは何でもやってしまうんですね。 そこが意外で面白いのですけどね。

濃いキャラクター達のわざとらしい演技が良いです。 好奇心でワクワクしてる不器用な中谷美紀さんが可愛らしいですね。 怖さの要素は余り無く、皆の掛け合い、からみが面白い所です。 真面目なシーンが面白くなく、 真面目になる程チープな演出が増え、 終盤になると特に面白くありません。 推理等はおまけです。

恋愛物のような部分をコミカルに描いてくれた事で、 恥ずかしくなってしまう部分が少し和らいでくれてすんなり観れました。 物語の根本、終盤のメインな話よりも、 皆が影響されてどんな反応をするのかがとても面白いです。 人物のアニメーションが上手で、様々なキャラの何気ない仕草が良い雰囲気を出しています。 音楽も静かで良い物で、ピアノが多く良く鳴らしてくれてます。

オープニングのセンスを観て、評価はすぐに決まりました。 オープニングのよく分からない具合が理解出来ない方には、 本編観ると余計分からないんじゃないでしょうか。 聞き込みシーン等、よくあるドラマな作りですが、 それだけでは終わらせません。 編集、見せ方がよく練られていて、 至ってシュールで独特のセンスが、視聴者の思考を刺激します。 今敏監督の千年女優と同じ演出が盛り込まれてます。 第１話にはゾクゾク来るものがありました。

最初は私が日本人なせいか、ジョークがあまりわからないんです。 けれど、なんだか楽しそう。 そのうち陽気さに飲まれて行きます。 時代が古いので流れる曲も古い物ですが、 センスのある良い曲ばかり。 Louis ArmstrongのWhat A Wonderful Worldを流すなんて卑怯だなと思ってしまいました。 歌詞も知っていますし、その前の語りも知っています。 ただ薄っすらと、何かが伝わってきました。

おおまかに、ラピュタやナウシカを思い出してしまう作品でした。 序盤は音楽と共に良い雰囲気でしたが、 中盤からおかしくなって行きました。 展開が薄いと言うのでしょうか、 発言が妙なんですね。展開と合わないんです。

とても面白かったです。 ピングーのように、「フェァ、ふぇぁ」としか喋らないのですが、 十分に状況を理解出来るように分かり易く出来ています。 アンティークな質感の小物や背景で全体的に良い雰囲気に細かく作られてました。 展開もとてもスムーズで、 次から次に起こる出来事やキャラクター達のコミカルな出来事はファンタジーで魅力です。 音楽はjazz調と言えば良いのでしょうか、良い音楽でした。 カメラワークも多彩で良いですよ。 この作品は掘り出し物です。

ドロっとした雰囲気が漂い、 皆の未成熟さにストレスが溜まり気が重くなります。 大袈裟に表現している気もしますが、 実際に治安の問題、社会をどうするかを考えてみると、 法の柔軟性のような事を考えてしまいました。 そんなストレスの溜まる作品ですが、 最後まで見れば良かったと思えるはずです。

タイトルではコンピュータの話のように思えますが、 ハッキングだとかそう言った、マニアックな要素は少ないです。 近未来的な面白さを期待していましたが、 人物が奇抜なだけで変です。 色々と見窄らしく、結局はアクションです。

何を描きたかったのだろうと少し悩んでしまいます。 感じ取れた事と言えば、 下品さと海兵隊のイカレ具合、それに何もしてないもどかしさ。 実はスナイパー物だったのですね。 私は何も知らないから、本当にこんな物なのかと錯覚してしまいます。

この作品の良い所は、濃いキャラ達のいつものコミカルなシーンでしょうか。 犯人を追い詰める、進展するシーン等は面白いのですが、 その他の真剣なシーンにあまり魅力を感じ取れません。 後、所々演出過剰です。

cg等、映像面ではよく頑張っているのは分かります。 けれども、演出面に難があると感じました。 展開も早く観易くも思えるのですが、 態度、セリフに稚拙さが出ていました。 PG-13なので、子供向けとも言えません。 不快さを出さない為に、暴力や死は軽いです。

情の物語と言えば自由惑星同盟で、 いつも堅いラインハルト達の話ですが、 今回は今まで以上に熱い激情のお話でした。 終わった後には、微かな淀みと、快闊な気分になります。 とても良かったです。

子供向けで、 人とのやりとりの演出にテンポの良い演出がありました。 子供向けには下品な演出がつきものなのでしょうね。 表現や展開がとても正直なお話でした。 内容としてはオーソドックスとも言えるかもしれません。 アニメーションについては、映画だけあって質は高いです。

アクションシーンのみならず、 私生活の何気ないシーンの描き込み、動画も魅力的でした。 アクションシーンのタッチが荒々しく、良く出来てます。 序盤は、余りのアンバランスさに入り込めないのですが、 進むごとに世界観を理解して行き、面白さが出てきます。 エスカフローネと同じ監督さんだからなのか、 運命と言った似た共通点が出てきます。 ホリエモンから良心を取り除いたようなキャラが出て来ますが、そんなに嫌いだったのでしょうか。 少し唯我論のような感覚もする作品です。 私は意志に自由は無いと考えている人なのですが、 強い想いは大好きです。