ふじわらびさんのレビュー

やはりアクションシーンが良い。派手だったり迫力があったり、ということもあるがそれよりも動きの流れ、繋がりが読みやすい。

この手の作品にありがちないわゆるテンプレ的要素が少なくないのだが、なんというか読んでいて自然。ありがちな要素が鼻につかず素直に読めた。

設定やストーリーはまあ、言ってしまうとあんまり考えてもしょうがないような感じ。ただタイトル通りパンツ表現は悪くない、

これまでもそうだったが演シーンの奏描写が高コスト。顧問の先生の意外なジョークやカッコいい原田などイイシーンも多いが、やはり後半に引っ張られてしまうか。

タイトルを素直に受け止めると出オチみたいにも取れるが結構いい感じ。キャラクターが正直で必死な分ギャグも面白い。少年誌らしいサービスシーンも良い。

羽鳥たち2年3年の先輩との関係が暖かい。面倒を見るにも真剣というか真摯。良い部だし良い部になるように頑張って努力している、というのが伝わってくる。

どうにも今何が描かれてるのか読みにくい。アクションシーンは特にそう。小粋な台詞回しがハードボイルド的。

部活動でそれぞれ切磋琢磨しお互いに影響を与え合い…、キャラクターたちの若さがまぶしい。エピソードの密度が高い。

主人公はじめ、キャラクターたちの青春具合が鮮やか。アニメでもそうだったけど、やはり大人数の演奏シーンは物量的に描くのが大変そう。

いや～、律がほほえましい。意外にもバトル漫画みたいな展開に。一度倒した敵が再登場して味方に、という流れはベタだが頼もしい。

話が込み入ってきた。モブだけではない、いろんなキャラクターたちがそれぞれ動いているが、テーマは一本、のような気がする。超能力研は意外とマトモなとこだったのか？

絵柄がどうこうとはまた別の部分でweb漫画っぽさを感じる。アクションの繋ぎとかナレーションも。モブくんは素直なんだが、一方で思慮深い。

風景描写が濃密。朝焼けとか夕焼けとか、情景描写の「間」が映画的だ。でもやっぱり文字が多くてなかなか大変。

言われて見れば確かにweb漫画らしい絵柄。ギャグ漫画かと思いきやマトモ(?)なストーリー漫画の雰囲気。まだなんとも掴みきれない感じだが、モブくんの真摯な姿勢は好感が持てる。

う～ん、正直どこかで見たような設定とストーリー展開。主人公がスーパーパワーでバトル展開、かと思ったが妙に展開が遅い。群像劇的な方向なのかな。

アクションシーンは迫力もあり、カッコいい。ただ露悪的なのはいいとしても、どうにも精神論偏重に思えてしまった。2巻以降も読めばまた変わってくると思うが。

血生臭い描写は流石。気になったのは国王の人望の無さ。もちろん敵方の計略があって戦況が混乱しているというのもあるのだが、それにしても将軍連中が見限るのが早すぎないか。強さがその信頼の拠り所な分、勝ってる間しか信用されないということなのか。ダリューンに復職の機会を与えて事態が大げさにならないようにしたり、王様らしい気配りも描写されたりしていてただ顔が怖いだけの人じゃないと思うのだけど。

すごく良い雰囲気。なんというかキャラクターに対して非常に温かさを感じる。ハルイチ君も妬み嫉み、いろいろあるけどなんか優しい。

まさかの単独表紙一人目が秋水。秋水とは思えないキレイさに脇、やはり脇は良い。急激にハーレム展開したようで、これまで通りのほのぼのさも。

ちょこちょこと伏線らしいものが小出しにされて、もどかしい状況が続いたがとうとう事態が大きく動きそうな雰囲気。激しいつばぜり合いが始まるのか。