ふじわらびさんのレビュー

さんざっぱらやりまくってきた主人公くんがひとつひとつマトモな行為のやり直しをすることで、その人間性を回復する。やりたくてやりまくってきたエッチなのに、出来なくなったこと自体に困惑し焦る、という状況は笑ってしまうようなおかしさもあるが、関係性の希薄さを突き付けてくるものでもある。そもそもの物語のスタートを考えれば、そういったまともなやり取りをしている今の展開がおかしいとも思うが、そういう言い方ももういいいか。

やっぱり日本人なので戦争というものを捉えようとした時に自衛隊の存在を抜きには考えられない、と思う。ちせとシュウジの現状に対し、「結局どういうこと？」とは簡単には言えない。

一大艦隊戦にも一区切りがつき双方に内乱がやってくる。この漫画ではキャラクターの誇張表現が目につくが、暗闇に浮かび上がるルビンスキーはあやしく胡散臭さがらして良い。

帝国領侵攻からアムリッツァ直前まで。出る度パリパリさせてるオーベルシュタイン。宇宙の居並ぶ艦隊の表現はこの漫画が一番だね。

オーベルシュタイン始めこの漫画らしい方向性が良い方向に出てきて面白くなってきたように思う。フォークもそう。