ふじわらびさんのレビュー

柴千春が主人公のスピンオフ。超人過ぎずカリスマ過ぎず、カッコいい不良どまりのバランスで意外と面白い。絵も迫力ありバキらしさあり。

やっぱり花山がカッコいいんでなにやってても成立しちゃう。まあ九九でつまづく、とかはちょっとアレだけどそういう時空だと割り切って読めば楽しいは楽しい。

無門と師匠の蜜月。喰らった瞬間後ろに飛んでとかはちょっとあれだと思うが、大山の暖かく見守る姿勢にはほっこりした。

ボクシング無しの全編親子パート。ようやく始まった親子としてのやり取りが温かい。ジャンケンとかね、勇次郎のおちゃめモード。

「目で指を受け止めるとか出来るわけないだろ！」はちゃんとマンガの中でもそうなんだ…。勇次郎の可愛げアピール、意外にもちょっとかわいい。

え、ボクシングの時のクルクル受けってシャオリーだったの。本部の真意はわからぬまま。結局何しに来たんだ。烈対武蔵はまだ小手調べか。

ハチャメチャなキャラクターたちが好き勝手に暴れ回っていて、無責任なボケ倒しのように思えるのだが、なぜだか面白い。

舌の根の乾かぬ内に言ったことを引っ込めたり言い換えたりってことはバキのキャラならみんなやってることだし、実際わざとむかつくように描かれてる訳だけど、やはりむかつく。

無意識の0.5秒とか、意外と昔の設定ちゃんと踏まえるんだ…。武蔵の存在がバレた！って言ってもピクルの時は…。

武蔵対ピクル。今さらだけど武蔵のあの見ただけで斬るアレ、って何なんだろうね。なんか物理的ななにかみたいになってないか？ピクルにせよ武蔵にせよ、どちらもインチキキャラなのでそういう意味では好カード。

本部がどれぐらい弱かったのかあるいは強かったのか、ずいぶん昔のことなんでいまいち思い出せないが、なんか納得感が薄い。そういう話ではないとワカっていても本部が強いのではなくてナントカ繊維がすごいだけだろと思ってしまう。

あっ、勇次郎の方が強いんだ。結局バキワールドの秩序はここなんだなあ。本部が守護ると言い出したのはかなり早い段階だったはず。そろそろ説明してよと思ってしまう。

勇次郎の扱い、というかその描かれ方が明確にギャグっぽい。本部は守護る守護ると言ってもう結構経つよなあ、そろそろなんらかの…。

烈さんはこうして異世界に転生したんだなあ…。本部の言う「俺だけが」って実際なんなんだろ。死刑囚編で武器戦闘や騙し討ちはやったのにそれとは違うんか？

なにかすれば童(わっぱ)だのおもちゃだのという割りに妙にのんきだよな武蔵。なんでもありのルールで何故今さら不意討ちだのという話になるのかよくわからない。

「データ的には完璧だけど目覚めない」ってピクルでもやらなかったっけ？(たしか)まあもちろん展開は全然違うんだけども。

宮本武蔵とかクローンとか、まあいいけれどそれってもうピクルでやったじゃん？あるいはなにかあるのかな武蔵だけのなにか。

今回でようやく武蔵のキャラ、というかその見せ方がわかった気がする。つまり武蔵って別に魅力的に描かれている訳じゃない、みたいな。高潔な武人じゃないという見せ方はずっとそうだったけど、強いだけの普通のおっさん、みたいな。刃牙と独歩が悪口合戦しちゃうぐらいの感じ。

団体戦決着！…始まった時はもっと盛り上がるんだろうなと思ってたし、相撲って強いんだろうなと思ってたのに。なんでこうなっちゃったんだろう。結局闘う相手は勇次郎。