赤魔さんのレビュー

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1-20/49件

売れ残りの奴隷エルフを拾ったので、娘にすることにした【電子単行本】 1

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売れ残りの奴隷エルフを拾ったので、娘にすることにした【電子単行本】 1

投稿日 : 2024/08/10

試し読みで気に入ったか、表紙で気に入ったかで評価が変わりそう

ネタバレ

絵柄や物語の筋は、試し読みや解説文で伝わるんじゃないかと思います。 可哀想なエルフの幼女をひょんな事から拾った主人公は、彼女を養女にして育て始めます。 この手の作品の常で、主人公は幼女を溺愛し、周囲の人々も(悪役もいるのでしょうが)大体が「不良や堅物みたいな面して、幼女の可愛さに即墜ちして優しくなる」みたいな感じ。 そこは多分、試し読みや解説で「読もう」と思ったなら期待通りだと思うので良いと思います。 一方で、試し読みや解説の範囲だと「感情を失った可哀想な幼女が次第に心を開いて主人公に懐き、外見相応に天真爛漫な愛くるしい存在になっていく」という「変化」の物語を期待する方もいるんじゃないかと思います。というか私はそうでした。 本作は一巻の2/3が過ぎた辺りから、「すっかり愛くるしい存在になった」幼女がひたすら可愛い、っていう物語になります。 別に可哀想な姿でいて欲しいってわけではないですが、もうちょっとゆっくり、「次第に変化していく」様が見たかったなぁ、と思いました。

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天野さんは誰にでも優しい。 1巻

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天野さんは誰にでも優しい。 1巻

投稿日 : 2024/08/04

顔芸だけで突っ走る漫画

「顔芸だけ」とか言うと悪口っぽいですが、買う方には、それが事前に判る情報が出されてますので、全然マイナスにはならないと思います。 本作は、感情を表に出すのが苦手だったり、外見から勘違いされたりする不器用な善人たちが、持ち前の思い込みの激しさや自己評価の低さも相まって、微笑ましいすれ違いを繰り返す優しい世界のギャグマンガです。 不安な表情が周囲からは殺し屋に見えたり、微笑んだ表情が周囲からは般若に見えたり、ていうのを楽しむのが基本になります。 ただちょっとマンネリには感じて、ふと「そろそろあの続き読みたいな」と思った時に続きを買う~ぐらいで完結まで辿り着いていないのですが、この雰囲気で最後まで突っ走って欲しいと思います。

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経験値貯蓄でのんびり傷心旅行 1 〜勇者と恋人に追放された戦士の無自覚ざまぁ〜

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経験値貯蓄でのんびり傷心旅行 1 〜勇者と恋人に追放された戦士の無自覚ざまぁ〜

投稿日 : 2024/08/03

欲張りな作品

ネタバレ

原作と単話で1-3巻ぐらいの内容を見た上で、いきなり5巻を買って読んだ人間のレビューです。 1-3を見たのは結構昔なので、間違い等あったらごめんなさい。 主人公はいきなりヒロインを寝取られて悪役に追放され、ヒロイン達にも見下され、一旦どん底まで落ちる事で「復讐」の土台を用意しています。 でもって直後になんか才能が開花して「最強」になる、でもって定番の「一途な獣人ヒロイン」拾って「モテモテ」に。 一方、最強主人公が無自覚に先回りする事で、順風満帆だった悪役パーティは「何してもうまくいかない」状態に。 復讐・最強・モテモテ・ざまぁ と、こう言うと悪口ぽいですが「安易に気持ちよくなる要素」てんこ盛りで始まっています。 見たいのはそれなので望むところですが、各要素を吟味せず書き始めたみたいな気配がします。まとまりがなく、各設定が互いに足を引っ張っているように見える。 「復讐」ならば「最強」が邪魔。主人公がその気になったら瞬殺ですからね。 「最強」ならば「復讐」が邪魔。物語の方向が絞られちゃうし、下々の雑魚の所業に固執してるなんて「最強」の超人と化した主人公に相応しくない。 そんなわけで主人公は心機一転しちゃって、一途な獣人ヒロインと、最強になった事でヌルゲと化した世界を無双して回る。 寝取られヒロイン達を悪役に洗脳された「被害者」にしてしまったのも、欲張って「小目標」「トロフィ」で方向を絞り込めなかったせいだと思います。 「小目標」ならば、悪役に迫る手前の障害として立ちはだかり、倒されてスカッとするような、「根っからの悪党」にするのが相応しかったと思います。 「トロフィ」ならば、奪還と救済の対象となり、主人公の「モテモテ」要員になる。 作品として選んだのはこっちなのですが、救われない。洗脳が解けたはいいけど、主人公の隣には新しい女がいて、輝かしい(現実に考えたらろくな職業じゃないですが)「冒険者」に返り咲く事も出来ず、物語から消えていく。 思うに邪魔になったのでしょうね。風呂敷を広げ過ぎたと気づいて、不要な要素をさっさと切り捨て構図を明確・簡潔にしたいのだろうなと。 最初に整理しといてくれればなぁ。 なんかこう、作者様のご都合で踊らされてる感が露骨で、登場人物全員に同情しちゃって、頭空っぽにして「復讐」「無双」「モテモテ」でスカッ!とするのが難しい作品です。

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異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する 6 〜レベルアップは人生を変えた〜

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異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する 6 〜レベルアップは人生を変えた〜

投稿日 : 2024/07/28

ゲームが沁み出してきて無双する話

アニメにもなってるので今更「これってどういう物語」ていう話に価値はないと思いますが、本作は「異世界に転移する話」というより、「遊んでるゲーム(のパラメータやアイテム)が現実に影響する話」です。 お話の中では一応「異世界」という事になってますが、「ゲーム機の電源を入れてゲームを始める」というプロセスを置き換えているだけで、やってる事は「ゲーム」だと思います。 序盤は取っ散らかっている印象あったんですが、ここまで来るとだいぶ整理されて、「ゲームを楽しむパート」と、ゲーム内で得た能力とかを駆使して「現実を楽しむパート」がテンポ良く切り替わります。ゲーム内はもちろん、現実世界でもモテモテ。 (現実の方もかなりデフォルメされてるので、こっちも「学園ラブコメもの」ゲームと言った方が正確かもですが) DQ・FFみたいなファンタジー、カッチョイイ魔法・必殺技・装備、数字で見れるサイキョーステータス、ゲームでも学校でも美少女にモテモテ! ……と、都合のいい妄想だけで構成したような作品ですが、「まさにこういうのが見たいんだよ!」ていう私としてはお気に入りの作品です。 今後の展開にも期待します。

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美醜逆転世界で治療師やってます 1

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美醜逆転世界で治療師やってます 1

投稿日 : 2024/07/06

アレンジもう少し気を使うと良いと思う

ネタバレ

原作(なろうだったか、ノクタ(のくせにエロなし?)だったか忘れました)が好きで、書籍版未読ですが購入しました。 まず絵柄。結構独特で好き嫌い分かれそうです。 ミリペンでがしがし描いたような線とか、肉体のデフォルメ表現なんかは嫌がる人多そうだなぁと思いますが、個人的には結構好きです。 ただ、肉体デフォルメの方は、方向が女体の「醜さ」を強調してエロさを増幅する感じ。腰回りや乳房の脂肪を強調して「大きく柔らかい」を表現したり、乳首を服の上から露骨に見えるほど大きく描いて「エロくて思わず見ちゃう」を表現したり。 「最高に興奮するだらしねぇ肢体だぜ」てなもんで大好物ですが、美醜逆転というカラーとしては「非打ちどころのない芸術品のような体」にしといた方が良かったのでは?と感じました。 背景の表現はなんか馴染みませんでした。キャラが負けてる感じで、いい意味で「手抜き」が出来るようになると良いんじゃないかと。 異世界もので美醜逆転ラブコメならそう大事な部分ではないかもしれませんが。 物語出だしは、別作者様の作品「逆転異世界で嫁き遅れSランク女冒険者たちに迫られています」の焼き直しという印象です。 執筆開始時期どちらが先とか知りませんし、この手の作品は「流行り」が生じたら似たような物語を似たようなキャラクターで……ってのが並ぶのは普通の事ですから、パクリだなんだって言いたいわけではないですが。 一点明確なケチつけ。原作でも出て来た表現だったかもで失念したんですが、ヒロイン達が「えっちな気分」になってる事を表現するため、愛液が大量分泌されて床が水浸しになる、そして主人公がその現象を「そのまま認識」するシーンがあります。 これって、「文字での表現が難しくちゃんと書くと長くなってしまうので、ありえない表現で簡潔に表現する」てやつ、「視覚的に示す」が得意な漫画でやったら過剰になるやつじゃないかと。 漫画→文章で考えれば、どおくまん先生の過激なギャグ漫画表現を文章でそのまま書いて「同じ効果」を狙うみたいなものです。当然「同じ効果」にはならず、すべり芸みたいなギャグになるでしょう。 それが「このシーンの目玉!狙ったギャグ!」て事なら良いんですが、さらっと流してたので気になりました。漫画には漫画の強みがあるので、そこは変えた方がよかったのでは?

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ハブられルーン使いの異世界冒険譚

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ハブられルーン使いの異世界冒険譚

投稿日 : 2024/02/23

陰湿な感じがすごく良い作品

ネタバレ

ノクターンで見かけてハマって、続きを熱望して諦めていたんですが、書籍化が進んでいたんですね。 電書ってあまり小説を読むには向いていない媒体だと感じているのであまり買わないんですが、本作は存在を知って即買いしちゃいました。 物語の舞台はいわゆる異世界転移。クラスごと転移した感じでしょうか。 主人公達はチート的なものを得ているものの、主人公は(少なくとも一巻の範囲では)無双するようなものではなく、むしろ地味なハズレ能力を貰った感じ(後々化けるんだろうなって気配はありますが)。 召喚者が実はろくでもない、って系統で、それを何となく感じ取った主人公は信頼するヒロインやその彼氏に警鐘を鳴らすも、見事に裏切られ、暗殺されそうになって命からがら逃げだし、冒険者的なものになって独りどうにか暮らしていた……ていうスタートです。 ここまでは解説の通りで、むしろプレーンな類だと思うのですが、本作はなんというか主人公の陰湿な感じがすごく良いです。 憧憬と依存心、親近感と所有欲、怒りと悲しみ、切り分けられない複雑な感情が主人公からは伺えるのですが、スカッと復讐する等見返す展開にならない。 「病気の妹を助けて」と飛び込んできた幼馴染に対し、弱みに付け込んで肉体関係を迫って見たり、その方向を徹底できずに優しくしちゃったり、でも素直になれないので嫌味を言っちゃったり。 幼馴染の方も、妹の命や自分の生活が主人公頼みだから仕方がないという態度を取りつつ、でも反発しつつ、それでもやっぱり本心は良く分からなくて、なんかずるずると共依存の爛れた肉体関係にはまっていったり。 このスカッとしない状況で、主人公とヒロインがぐずぐずと爛熟して癒着していく感じ、すごく気に入っています。 現実を舞台にされると色々気になっちゃいますが、ゲームぽい異世界に転移してくれてるのもいいですね。 大勢のヒロインを侍らせて似合うタイプの物語ではないと思うのですが、幼馴染以外にも妹、事務員、魔族の令嬢、大家の未亡人(?)と色々と「手を出したらめんどくさそう」なキャラもいて、どう拗らせていくのか続きが楽しみです。

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「あのとき助けていただいたモンスター娘です。」異世界おっさん教師 突然のモテ期に困惑する【単話版】(1)

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「あのとき助けていただいたモンスター娘です。」異世界おっさん教師 突然のモテ期に困惑する【単話版】(1)

投稿日 : 2024/02/17

勢いか、ディテールか

ネタバレ

ヒロインがちゃんと可愛い。他のレビュア様も書いておられますが、それだけでこのジャンルとしては当たりだと思います。 テンポもいいですね。 主人公の現状や、ストーリーに必要な世界観説明などが程よく解説されて、読む邪魔になっていません。 ただ、そのテンポの良さは「テンプレ」を多用する事で担保しているように見受けられます。 本作って、この手のジャンルにありがちな「方向を持たない」タイプの物語なんじゃないでしょうか。 ただ善良で冴えない主人公が理不尽にヒロインにモテる「だけ」みたいな。 (別にこれはマイナス要素ではないです。むしろそれが読みたくて購読してます) 今は序盤の立ち上がり時期なので、「舞台を整える」という方向があります。 ですが、いざ舞台が整った時、ガラガラッと行きやしないかな、と。 安易に「ランク」付けしたり、「中年テンプレ」で加齢臭をやたら推してみたり、説明の都合主人公が自分の専門分野の知識を欠落させてみたり、魔法の強さを視覚化するために特にそれ自体役に立たない召喚獣を呼び出してみたり(それに漫画の吹き出しに入れるには長すぎる「イメージオブマジックパワー」なんて名前をつけてみたり)。 悪役をひたすら愚かで邪悪にするなんてのもそうですね。 いずれも「簡潔に必要な情報を読者に伝える」役に立ち、テンポの良さに寄与します。 一方で「舞台」の形成を邪魔する場合もあったりします。 キン肉マンや北斗の拳のように「勢い」で押し切って、矛盾や不合理も「よくよく考えれば」でツッコミどころとして楽しめる要素にしてしまう事ができるならいいですが、本作が「方向性を持たない」タイプの作品だと、それは結構険しい道になると思います。 結構なハイペースで刊行しているのでなかなか難しいとは思うのですが、「導入終わった時どうするか」を考えて、「勢い」を保つ準備をするか、作品世界に浸って楽しめるようディテールを丁寧に描くか出来ると、もっといいんじゃないかと思います。 今後の展開に期待します。

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11

貞操逆転世界の童貞辺境領主騎士 1

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貞操逆転世界の童貞辺境領主騎士 1

投稿日 : 2023/12/17

貞操逆転というより、女体化歴史もの

ネタバレ

書籍版は未読ですが、原作既読です。 本作は「貞操逆転もの」……ではあるのですが、より実態が伝わる表現として「女体化歴史」という方が正確に感じました。 いわゆる「貞操逆転もの」って、現実を「男はバカで下品で助平。ヤリたい一心で行動する」「女は大人しくて貞淑で受け身。男を恐れ嫌っている」みたいな世界観で捉えた上で、主人公以外の男女を逆転させ、「バカで下品で助平。ヤリたい一心で行動する(けど可愛さやおしゃれさはそのままの)」女達に対して、男が「大人しくて貞淑で受け身。女を恐れ嫌って」いて相手にされないので、逆転してないので利害一致する主人公がひたすらいい思いをする、みたいな構図が多いと思います。 一方、本作なんですが、どうも構図が違うように感じられます。 女性たちは普通の貞操逆転ものらしく、外見は割とそのままだけど中身はバカで下品な男なんですが(ヴァリ様(第一話扉絵左手前の幼女)などごく一部例外はある)、なんかこう、貞操観念が逆転しているというより、登場人物の男女が全く逆転して、北欧~東欧あたりの歴史ものを描いてるような。 本作の女性たちの「可愛さ」は、ヴィンランドサガに出てくる陽気で無邪気でかわいいおっさんどものそれです。 武勇を重んじ義理堅く、名誉と一族のため命すら捧げる勇敢さを示す一方、面子や金や食い物のため容易に略奪や虐殺をやらかす奴らが、陽気で無邪気で底抜けのバカぞろいで、いい大人が雁首そろえて下らない話題で盛り上がるところが妙に可愛く見えるあれです。 そんな作品ですので、コミカライズにおいて求められるのは「力強いアクション」なんじゃないかと思われます。 そう言う意味で、今のところ本コミカライズの人選が正しいかはまだちょっと分からないのですが、(いい意味で)線が汚く、そのくせヒロイン達がちゃんと可愛らしいこの作家様の作風は、それ以外の部分ではかなりマッチしているように思えます。 本作の目玉である「力強いアクション」が描かれるのは二巻以降になるかと思われますので、そこに期待です。

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エロいスキルで異世界無双 THE COMIC 3

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エロいスキルで異世界無双 THE COMIC 3

投稿日 : 2023/12/02

照れ隠しなのか?

ネタバレ

本作は、「本来いかにもモテないであろうキャラクター」の主人公が、強烈な目的意識や「守るもの」「大事なもの」もなく一歩引いた視点から物事を考えつつ、同時にあまりに超人的にならないよう卑近な価値観に基づいてあれこれ決断していくという、いかにもなろうって感じの作品です(なろう原作かどうかは知りませんが)。 これ自体はそういうのを読みたくて購入しているのでバッチこいなのですが、なんというか本作は、多用される表現に違和感があって、作品自体の面白さを殺いでいると感じました。 例えば今作は一巻表紙のヒロインが主人公ハーレムに加わる下りがあるのですが、馴れ初めは「誤解から主人公を犯罪者と決めつけ暴行する」というものでした。 これ自体はいいんですが、それで生じた「弱み」に付け入る展開、主人公と犬系ヒロインがコスプレだの顔芸だの多用しながら延々ウザ絡みをします。 未読なので原作でどういう場面なのか知らないんですが、流れに無理があるか、主人公の言動が不快だったりしたんですかね? 作者様の芸風もあるかと思いますし、全くやるなとは言いませんが、多用しすぎ・尺取りすぎです。 漫画と小説では得意分野・苦手分野が違うんですから、無理になぞろうとする必要はないと思います。 一巻表紙ヒロインのハーレム加入に関して言うなら、当初主人公を嫌悪・軽蔑していたのがひょんな事から体を許し、ズブズブとはまり込んでいけば良い訳ですから、延々小芝居をするよりは、「下種な要求に平手打ちで応えた」程度にしといて、(盗賊退治とやらで)一緒に行動する内に「認識を改める瞬間(気の迷いとも言う)」でもいくつか描けば、専用の小芝居に延々ページを割かずともイベント進行に専念出来たんじゃないでしょうか。 この辺、編集と協力しながら「残すべきは残す」「変えるべきは変える」で割り切った方が良いと思います(編集の方に能力がなかったらご愁傷様ですが)。 読者的にもあまりに無意味な改変は嫌ですが、原作をなぞりたかったら原作読めばいいわけですから。

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煤まみれの騎士 2

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煤まみれの騎士 2

投稿日 : 2023/10/06

案の定の結末?

ネタバレ

コミカライズ版から入って原作でハマって、一巻の時点でだらだらと長文レビューをつい書いてしまったのですが、その時危惧した通りの結末になってしまいましたね…。 本作って多分、ネタの大元はシンデレラなんだと思います。あとみにくいアヒルの子あたり? 働き者で性根の良い主人公が、生まれや才能と言ったどうしようもない部分で見下され虐められる前提パート、それが逆転する転換パート、それによって、性根・生まれ・才能全てで、これまで自分達を侮ってきた連中を上回り、そいつらに吠え面かかせるざまぁパート。 本作はぶっちゃけ、主人公が追放先でなんかすごい剣を手に入れるあたりが「転換パート」になり、そこから本編が始まると思うのですが、そこに辿り着く前にコミカライズ版終了してしまいました。 ここは実際難しいとこだったと思います。 前提パートは本編でカタルシスを得るために重要ですから、安易に削るわけにもいかないですし、回想として小分けにするのも上手く構成しないと「最強主人公」が先入観と刷り込まれてしまい、「無双主人公様が弱い者いじめする言い訳パート始まったw」てなりかねないです(実際そうなってる作品も多くあります)。 コミカライズ担当の作家/編集様もこの構造上の難しさは認識しておられたのだと思います。 なんかこう、「はやく美味しいとこまで辿り着かなきゃ」と展開急いでいる様に見えました。 反面で、そのせいで作品自体が「なんか台詞と顔ばっかの漫画だなぁ」てなってしまって、「美味しいとこ」まで作品を継続させる意義がそもそも伝わらなくなっていたような。 特に二巻前半の任務パートは、原作でも大事な場面ながら、主人公の言動に若干「意図は分かるが理屈はいまいち」と感じるパートだったので、ここをどう「原作以上の名エピソードにするか」が正念場だったんじゃないかしら。 そんなわけで、物語の系統的にコミカライズ連載がおっそろしく難しいジャンルだと思うのですが、案の定の結末になってしまいました。 残念には思いますが、ともかくお疲れ様でした。

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霜月さんはモブが好き〜人見知りな彼女は俺にだけデレ甘い〜 1

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霜月さんはモブが好き〜人見知りな彼女は俺にだけデレ甘い〜 1

投稿日 : 2023/08/14

純粋なレビューとは言えないかもだけど

ネタバレ

このコミカライズの本作を読んで、原作を見に行ったクチの人間のレビューです。 本作一巻の範囲だと、いわゆる「ざまぁ」系、何も悪くない優良物件の主人公を無碍に扱った連中が色々後悔する様を眺めて愉悦に浸る系統の物語かと思いました。 あまり高尚な趣味とは言えないですが、私個人そういうのが大好物だったので、原作を見に行ったのですが……。 なんというか原作は、ゲーム内のキャラクターを演じる事になった登場人物達の苦悩や決断を描く、みたいな感じですごい観念的でした。 実際にゲーム内の~って物語ではないのですが、主にそういう世界観を持つ主人公の視点から世界が描写されるので、世界がハーレム主人公だのモブキャラだのヒロインだのという「役割」を割り当てているように見え、主人公の解釈に過ぎないのかもしれませんがその役割を演じるため/役に縛り付けるための「特殊能力」みたいなものが出てきて、キャラクター達は「役割」に準じようと頑張ったり、そのせいで苦悩したります。 私の読解が間違ってる部分もあるかと思うのですが、私個人はもっと世俗的で「安っぽい話」を期待していたので、「なーんかよう分からんなぁ」てなってしまいました。 書籍版では変わっているのかもしれませんし、コミカライズは違うかもしれませんし、何より原作ファンからすれば「それがいい」て話なので、本作品自体の評価を下げる話ではないのですが、試し読みや一巻の範囲を読んで私のような期待を抱いた方は、ちょっと調べてみた方がいいかと。

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6

わたし、二番目の彼女でいいから。 1

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わたし、二番目の彼女でいいから。 1

投稿日 : 2023/08/11

原作から印象が変わっている部分?

原作未読でのレビューになります。 あらすじは解説の通り。 これで次第にお互い「二番目」じゃなくなっていく物語なんでしょうか。 でも「一番目」も実は主人公たちが思うような関係ではなくて、心をかき乱してくる……みたいな。 見る限り、本作は「二番目に好き」のニュアンスのすれ違いでやきもきする物語に思えます。 主人公は「(一番目ほど)好きじゃない」という意味で使い、ヒロインは「(一番目の次に)好き」という意味でそれぞれ「二番目に好き」と言っているような。 予想なんですが、これ原作はすごくプラトニックで、主人公から見て「何を考えているか分からない」ヒロインにやきもきする気持ちを追いかけるタイプの作品なんじゃないでしょうか。 一方で、コミカライズ担当はにの子氏です。買ってから気づいたんですが。 にの子氏は同人で、ツンデレエルフに淫紋つけて云々とか、ちょっと重たい感じのご令嬢と共依存的な関係になったりとか、そういう作品を描いておられます。 いずれも「気分が昂っちゃって」主人公に肉体的に接近してくる(そんでエロ同人なのでその後イチャエロする)ヒロインの描写が大変魅力的なのですが、本作ヒロインもそんな「発情」しているような描写が多々見られます。 そのせいでなんかちょっと作品の方向性が違っているんじゃないかとも思えるんですが、これはこれで良いアレンジだと思います。 いや原作もこんな風に「据え膳寸止めちょいエロ」作品かもですが。

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最弱な僕は<壁抜けバグ>で成り上がる〜壁をすり抜けたら、初回クリア報酬を無限回収できました!〜(1)

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最弱な僕は<壁抜けバグ>で成り上がる〜壁をすり抜けたら、初回クリア報酬を無限回収できました!〜(1)

投稿日 : 2023/08/05

思ったよりちゃんと面白い

ネタバレ

原作ちょっとだけ既読、書籍版未読、漫画版4巻まで読了した状態でのレビューです。 今日び珍しい事ではないですが、本作はファンタジーというより、「テレビゲームをやりながら思い浮かべるイメージや妄想・願望」を出力した作品というべきものでしょう。 ボンコロなんかでミニ四駆やベイブレードで世界を支配しようとする悪と戦う漫画があったりしますが、そういう系統です。 そう考えれば「壁抜けバグ」を利用して「初回クリア報酬」を何度も獲得したり、バグで成長ポイントがカンストしてしまい「得られるはずの強化が未実装で即座に手に入らない」なんていう、真面目にファンタジーとして考えたら訳分からん展開も納得できるかと。 ゲームとは言え遊んでる子供らからすれば真剣そのものですので、その「真剣さ」を読者が共有するために、「家族の命がゲーム内の成否にかかってる」みたいなある種セカイ系みたいな設定が必要になる訳ですね。 閑話休題。 病気で寝たきりの妹のため、惨めな思いをしつつダンジョンで稼ぐ連中のパシリみたいな生活を続けるけなげな主人公が、偶然発見した「裏技」をどうにか利用して状況を改善していく第一巻。 酷い奴らもいるけれど、自分に優しくしてくれた人達に報いるため、彼女の危機に分不相応ながら飛び込んでいく第二巻。 そしてこれは「もうちょっと何とかならなかったの?」と思うけど、主人公に倒されるため「ただ悪い事するだけのカカシ」と化した、主人公を追放した最初の「悪役」に大事な妹を傷つけられ、怒りから覚醒しこれに「お仕置き」する第三巻。 ここまでバグ利用する中で解放してしまった世界を滅ぼす名称未定の災厄と戦い、対話して、不慣れながら「共存」するようになる第四巻。 ここでようやくけなげな主人公は報われて、レベルアップしつつ、(「名称未定」に乗っ取られて体を共有しつつですが)病気で寝たきりだった妹と冒険できるようになります。 物語の骨子は割とちゃんと面白いように思います。 あちこちゲームそのものな要素がちらついて「世界観」を構築している割に、自らそれをぶち壊す展開(レベルが絶対みたいな世界観を作っといて、レベル1がレベル100に勝つのが定番パターン、みたいな)が多々あり、それが鼻につく部分も多いのですが。

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追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。 〜俺は武器だけじゃなく、あらゆるものに『強化ポイント』を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫?〜 (1)

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追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。 〜俺は武器だけじゃなく、あらゆるものに『強化ポイント』を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫?〜 (1)

投稿日 : 2023/08/05

テンプレとオリジナリティの狭間で

原作および書籍版(あるのかな?)未読でのレビューです。 本作は、有力なテンプレの一つ「追放もの」に則った物語です。 なろうテンプレって、それ自体が「受け筋なので乗っかりたい」で多用されるものですが、同時に「お約束(背景世界も含めて)を増やす」事で物語に入るために読者が踏まえる必要がある情報を減らす、そうする事で「読んでもらいやすくする」テクニックでもあります。 タイトルで全部分かるようにする、なんてのも同系統のテクニックだと言えるでしょう。 読者は「期待を裏切られない」事を求めてテンプレを求める部分もありますが、同時にまた「新しい物語が読みたい」事も求めており、作者は「テンプレを外したら読まれないが、テンプレをただなぞっても読まれない」ジレンマと戦う事になります。 そんな試行錯誤の中から名作・傑作と呼ばれる作品が生まれる事もあるでしょうが、多くは「試しに変えてみたけど全く面白さに繋がらない」「プロローグが終わったらもう見どころが無い」なんて粗製乱造品です。 (無意味なわけではなくて、名作・傑作を支える大事な裾野ですが) 本作原作も恐らく、そうした「裾野」の一部なんじゃないかと思います。 作りがいい加減すぎて逆に説明しづらいほど。 元からなのか、コミカライズ時に増幅されたのか、コミカライズ時に新たに追加されたのかは知りませんが、ギャグ増し増しになってるのはこの「作りがいい加減すぎる」てのが理由じゃないかと思います。 あと、主人公の持つ「超能力」が、「アイテムを強化する」ていう、絵にしづらいものだったからというのもあるかと。文章なら「スォード+3」より「スォード+9999」の方がすごく凄い!みたいな表現も出来なくはないでしょうが、絵じゃそうはいきませんから。 このギャグ増し路線、結構笑えて大いに良いんですけど、前面に押し出しすぎててストーリーを圧迫しています。シリアス展開のはずの場面も「おふざけ作品が上っ面だけ感動展開やってて笑えるw」て場面になってるような。 最終的に商品として良いものが出来てるなら文句言う筋合いではないんですが、作り手が原作を「十把一絡げの粗製乱造品」扱いしちゃってませんか?

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俺だけレベルアップな件 1

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俺だけレベルアップな件 1

投稿日 : 2023/07/23

熱い展開に目が離せない!→一本調子で退屈

ネタバレ

連載を追いかけてる時は夢中で読めるんだけど、単行本として読むと一本調子で退屈……そういう系統の作品に感じました。 もちろん、これは優先度の話で、「ある部分を重視した(=他の部分は注力しなかった)」からと言って、作品の価値全体が下がる訳ではありませんが。 絵柄は日本風のようで設定などは無国籍。 多分なんですが、人名・地名だけ韓国名にしたバージョンが韓国では売られてるんじゃないかしら。絵柄的にも、デフォルメの混ぜ方が昔好きだった韓国人作家さんの系統にちょっと似てると感じました。 一冊ごとのページ数は200p弱。 バトル描写はダイナミックで魅力的です。 一方で物語は一本調子。その割に序盤のエピソード一つに単行本1.5冊ぐらい使うので、次第に面倒に感じてきます。 これで価格が1000円超となると割高に感じます。アメコミと考えれば安い方なので、日本の漫画が安すぎるのかもしれませんが。 物語の骨子は、なろう等でよく見る「オンラインゲームぽい世界で現実の人間が戦う」系統のうち、「異世界が現実世界にやってくる」タイプです。そんな世界を舞台に、才能に恵まれず底辺だった主人公がある日突然、自分だけ運営から特別優遇されるようになって無双します。 正直、最序盤の、主人公が弱かった頃が一番面白いと感じました。その後は強くなって別キャラになった主人公がクールに熱く単騎無双して勝利!→次の展開も読んでくれ今度はこんな強敵が迫っているぜ!→主人公が(ryの串ダンゴになります。 その後が作品としてダメという意味ではないです。ただ、一巻の範囲を読んで「面白い!私の好みストライク!」と感じたとしても、その後の展開が好みから外れる可能性があります。 なので、出来る事なら「その後の展開」の方を確かめてから購入なさるのが良いでしょう。 展開自体は別に他作品とそう違いがなさそうなのにやたら単調に感じる理由について考えてみたのですが、どうも「主人公の希薄さ」かなぁと思いました。 大事な家族を最優先する様子は描かれますが、ライバルと呼べる相手はおらず、頼るは「えこ贔屓してくれるシステム」のみ。対等な友もおらず居るのは「カタルシスのため無様にやられるカカシ」か「乗り越える相手」か「格下」か「トロフィ」のみ。 覚えるキャラを減らして読みやすくする意図でしょうが、物語として寂しいです。

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♀ガキとおじさん(1)

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♀ガキとおじさん(1)

投稿日 : 2023/06/01

いい話

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DVとかネグレクトの末に死んだ少女が餓鬼道に落ちて浅ましい餓鬼と化し、ロリコンのおじさんと同居する話です。 こうして文章にすると、この時点でもうトンチキな感じしますね。 おじさんはロリコンですが割と枯れていて、作中で言われるようなサイコパスではありません。 ヒロインの視点では、生きている自分を容赦なく排除しようとする様が「共感能力の欠如」に思えるので「サイコパス」と感じるのかもしれません。 が、「世間体」という長期的利益を考えることが出来る常識人のおじさんからすれば、「訳の分からんオカルトの存在」なんぞより「自分の今後の人生」「隣人達との関係」を重視するのは当然の事でしょう。 が、見た目は人間と同じですからヒロインを排除できず、一緒に暮らす内に「大事な隣人」と捉えるようになり、ご飯を作ってあげたり、連れ出してあげたり、次第に「奇妙な共同生活」をするようになります。 ここでヒロインが大人しい良い子だったりしたら(それはそれでニーズありそうですが)ただの優しい世界の話になってしまうところ、結構なクソガキですので、庇護者であるおじさんに感謝しつつも、「反撃」してやろうと機会をうかがい続け、それがいいドタバタになっています。 この手の作品は「ちょっと落ち着いてきたらキャラを増やす」に走りがちで、それはそれで嫌いじゃないのですが、ヒロインとおじさんの油断ならない優しい関係を主軸にこれからも続いて欲しいと思います。 今後の展開に期待します。

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モブから始まる探索英雄譚 1

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モブから始まる探索英雄譚 1

投稿日 : 2023/05/27

マリアージュと言うやつなのかも?

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原作をある程度読んだ状態でのレビューになります。 このコミカライズを読んでから原作に行ったのですが、結構印象が違いました。 この作品、現代日本ぽい舞台で、主人公が試行錯誤しながらゲーム的な「ダンジョン」を攻略して行く物語です。 主人公は鳴かず飛ばずで低階層攻略もままならない冴えない探索者だったのですが、ひょんな事で超レアの召喚カードを手に入れ可愛いサーバントを得た事をきっかけに次第に……ていう展開。 コミカライズはてりてりお氏の作風らしく、主人公が「色々工夫してはずっこける」情けない感じや、無垢で最強なサーバントとのアンジャッシュ的な行き違いが強調されて、ドタバタ・コメディ色の強いものになっています。 が、原作は結構淡々と状況の推移や主人公の成長が描かれています。 主人公はちょっとずつ、でも確実に強くなり、一巻冒頭の扉絵で描かれる通り結構なハーレムパーティを率いつつも、幼馴染らしいヒロインとも仲良くなっていきます。 これはこれで結構好きなのですが、淡々としているのでそのままコミカライズしても目立たなかったのではないかと思います。 一方でコミカライズ担当の方は、文句なしに絵はうまくヒロインは魅力的で可愛く、エロ漫画では色々と実績を築かれておられるものの、一般コミックでは「ドタバタは面白かったけどストーリー的な盛り上がりとかあった?」みたいな作品が散見される面もありました。 本コミカライズは、今のところ原作とコミカライズ担当者様の良い部分がうまくかみ合って素晴らしい作品になっている(まだ立ち上がりの段階なので、「可能性がある」ぐらいにしておくべきでしょうか)と感じました。 既に改変されたりした部分もあったりするのですが、そうした部分も含めて今後の展開を楽しみにしております。

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5

元勇者は静かに暮らしたい 1

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元勇者は静かに暮らしたい 1

投稿日 : 2023/05/24

作品ジャンルとミスマッチなビジュアル

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原作をある程度読んだ立場からのレビューになります。 本作のストーリー自体は、(こういうと悪口っぽいですが)「追放もの」テンプレだったりします。 ひたすら最強で善良な主人公が、「ざまぁ」されるために造形された安い悪役達により酷い目に遭わされるものの、同じく善良で「価値ある」連中はみんな主人公の味方になって、安い悪役達は破滅します。 これはこれで好きなジャンルで、望むところなのですが、なんというか絵がうますぎて、何かもっと「実はこの後どんでん返しがあるんじゃないか」とか、甘い素敵なビジュアル相応に「優しい物語が貫かれるんじゃないか」とかつい期待してしまいます。 ……が、私が確認した範囲では特にそういう事はありませんでした。 悪役として配置された連中は特に裏も深みもなく浅はかな悪役で勝手に破滅していきますし、(コミカライズ版は違うかもですが)その過程で安易に人が死んでいきます。 いずれも「絵がうますぎる」事で私が勝手に勘違いしただけなのですが、これが原哲夫作品ばりに「役割が一目で分かる」ところまで昇華していればもっと楽しめたんじゃないかと思います。 いずれにせよ、余計なお世話の部類だとは思うんですが、この原作にこの絵師はミスマッチな人生に思えました。

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5

可愛い妹に何してくれんだこの野郎

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可愛い妹に何してくれんだこの野郎

投稿日 : 2023/05/02

素材を並べて料理にする途中

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広告でお勧めされて、馴染みのDMMで購入。 本作品は二次創作や外伝作品的な、他に踏まえておく情報があるタイプの作品なのでしょうか? 超有能な最強兄が、可愛い可愛い最愛の妹を傷つけ恥をかかせた不届き者に「分からせ」する話……と見せかけて、最強兄は不届き者に啖呵を切ったら閉じ籠ってしまいます。 そして外野が不届き者に、その兄が如何に最強で国中が兄に逆らえないかの設定を延々語り、それで話が終わります。 頁数&構造的に難しかろう部分もあるとは思いますが、物語のキモ、クライマックスに当たるであろう部分が設定解説に終始し、主人公がヘソを曲げたら周りが忖度して解決してくれた、で終わるのは正直勿体ないと感じました。

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バツイチで泣き虫なおとなりさん【電子特典付き】

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バツイチで泣き虫なおとなりさん【電子特典付き】

投稿日 : 2023/03/13

一人の作者の色んな願望を詰め込んだ一作

……かどうかは分からないんですが、読んでてそう感じました。 表紙のプリン髪のキャラクターが「バツイチで泣き虫なおとなりさん」なわけですが、その彼女と、全身からにじみ出るような「自信のなさ」「卑屈さ」(あと何気にエロい体つき)を全部吹っ飛ばして受け入れてくれる底抜けに明るい隣人の青年のお話です。 現実にこんな人と一緒に暮らしたら確かに気が滅入りそうだなぁと思う反面、 ・こんなエロいお姉さんが隣にいてご飯作ってくれたらいいなぁ ・ちょっと重たい感じで思われてみたいなぁ ・ネガティブ全開にしても変わらず大事にしてくれるお隣さんほしいなぁ ・こんなに生きるのが下手な自分を支えてくれる恋人ほしいなぁ ・こんなに生きるのが下手なおねーさん、恋人になって支えたいなぁ ・こんなに敏感で察してくれる恋人がいたらうれしいなぁ ・こんなに鈍感で裏表のない恋人がいたらうれしいなぁ ・こんなエロい体つきの美人のおねーさんがこんなにネガネガしてたら萌えるなぁ ・そんなおねーさんが思春期レベルの恋愛観で攻め込んできてくれたらいいなぁ ・自爆して勝手にくよくよしてるおねーさんの姿って萌えるなぁ 等々、描いてる人の多角的な「いいなぁ」が溢れんばかりに詰め込まれていて素晴らしいです。 変に「物語を面白くしよう」と恋のライバルだの昔の旦那だの出してハラハラ展開にしないのも良いですね。せいぜい「女から電話!?なーんだ妹か」ぐらい。 安心して、作者様の煩悩を堪能できる素晴らしい作品です。そもそもラブコメ嫌い!とか、ハラハラ展開の一つもないと退屈で読んでらんない!て方でなければオススメ。

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