レビュータイムさんのレビュー

この作家の作品は初めて読んだが　とても読みやすい文章ですらすら読めた　怖い設定が盛り込みすぎでさらに怖さを増している気がした　もう少し話の焦点を絞ってみてもよかったかなと思う

30年前に起きた幼女殺人事件迷宮入りの事件が　何とか無事に 解決と思いきや　ラストに不気味な結末が待っていた

読んでみて少し後悔するぐらいストーカー行為がリアルに描かれていてこれはもはやホラー小説だなと思ってしまった

とてもボリュームのあるストーリーでしたがとても読みやすく最後まで一気に読めてしまった　ラストのどんでん返しが見事でした

夜眠る前には読むのにはあまりオススメしない作品　夢見が悪くなりそうである　それほどリアルなホラーだったと思う

恒川光太郎先生はホラーのイメージが強い作家だと　思いますが今回はファンタジー系でした　とはいえ最後のお話は恒川作品らしさのある　ホラーな話だったと思います

圧巻のストーリー　章が変わるごとに視点となる人物が変わる　話が進んでいき時系列が繋がっていくのが実に楽しかった

11月７日という秋の牢獄に閉じ込められるという　かなり不思議なお話　神家没落というお話も収録されておりこちらも不思議な世界観で楽しく読めた

これまで恒川先生の作品は土地にまつわる話が多い印象でしたが　今作品は動物関連の話　多少重めな話もありながらも読後は気分はすっきりでした

五話収録の短編集となっています　いつも通りの恒川ワールドが展開されており最初から最後まで飽きることなく一気に読みきれてしまった

タイトルに惹かれて読んでみたところ非常に不思議で魅力的な世界観の物語であっという間に読みきってしまった

タイトルの異神千夜はいまいちな出来だった気がしますが他の収録作品はとても面白い作品ばかりでした　特に風天孔参りが面白かったです

今回も恒川先生の残酷で幻想的な世界観の物語が楽しめた一冊でした　今回のテーマは風でどれも印象的な作品ばかりでした

恒川先生　作品のいつもの異世界へのトリップはなくてファンタジー感はないのが少々残念でしたが　それでも恒川先生らしさは感じられる作品ではあったらと思います

人類の存亡を描くＳＦストーリーです　どの主人公に共感できるかで大きく感想の変わりそうな作品ではないかと思います

不思議な世界観の話の短編集となっていますどれも統一感はなかったけれどどれも良くできた面白い話ばかりでした

夜市　と　古の古道　の　二篇が収録　どちらかといえばホラーというよりもファンタジー色が強い印象の作品だったと思います

青木ヶ原樹海で発見される遺体を捜査する警達の物語　登場人物達は皆キャラが立っていて面白い　続編も読んでみようと思う

少し昔の作品なので現在ほど陰謀が渦巻くどす黒い感じは少なくハンチョウ　シリーズに近い感覚で楽しく読めた