こうひこうさんのレビュー

ありきたりでちょいお下品な内容ながらも中盤までは笑える箇所もあるのですが結論ありきの脚本が悪い。 恋人（未満）の彼女に面識のあるお父さんの葬式に頼まれても出なかった時点でアウトですけれど フェイスブックで彼女を見たら未練が出て・・・という陳腐な演出でくっつけてしまいました。 これで感動しろと言われても無理ですが、ザックかイモージェンのファンなら見られるレベルだとは思います。 イモージェンは文句なしの美貌に表情の豊かさと独特な発音の英語が素敵な女優なのに作品に恵まれないのが気の毒です。

もろチャーリーズ・エンジェルのパクリですが悪くなかったです。 それほど単純でもないストーリーなのですが、展開が丁寧で分かり易かったのは好感が持てました。 お金のかけ方や女優の知名度は本家に遠く及びませんが息抜きに観るには適度なドイツ作品でした。

謎解きといったら大袈裟かもしれませんが、オチを当てることに楽しみを覚える方には良い作品だと思います。 しっかりした作りなんだけれど退屈な時間も長かったので、私は平均点前後という感想です。

深い人間ドラマや心理描写はありませんが、勧善懲悪のアクション映画としてツボを押さえた作りです。 主人公をあまりに完璧人間の設定にしてしまうと白けることも多いのですが、本作はそうならなかった。 デンゼル・ワシントンがこの役にうってつけの役者ですし、アクションもひたすら銃を撃ち合っても 何故か主人公には当たらないという脳筋なものではなく工夫されていたのが良かったです。

最近は純粋なカンフー映画はほとんど観られなくなりました。 本作は純粋とまでは言いませんがそれに近いカンフー映画でシリアスな内容です。 香港映画らしい展開の粗さはあるのですが、仏の教えと少林寺魂（と言えばいいのかな？）がテーマで 切ないけれど印象に残る作品。ラストの挿入歌も非常に良かったです。 香港（中国）映画で満足できたのは久しぶりですしこの評価で。

如何にもB級なパッケージとタイトルで地雷臭がしたのですがジョニーとリリー＝ローズのデップ父娘が 共演しているとのことで敢えて鑑賞。 案の定、特に見どころもなく笑いを誘われることもないおバカ映画で序盤から何度も早送りしようと考えましたが、 ピークは過ぎたにせよハリウッド有数の人気男優と売り出し中の若手女優の親子がテンションを保ちながら 演技しているので、88分という短さもあって結局早送りなしで見てしまいました。辛うじて★2です。

前編が良かったので続けて鑑賞。勢い・映像・アクションはそのままのクオリティーでまずまず面白かったです。 ギリシャ神話のような宮廷の内紛の発端や展開にちょっと取っつきにくさがあったし、思わず苦笑いしてしまう ぶっ飛んだアクションシーンも前編以上にありましたが、娯楽作品ですし楽しんで観た者勝ちです。 ハリウッド映画や邦画に食傷気味なら試しに観てみる価値はあると思います。

このシリーズはキャラやカーアクションに見所があるので、娯楽映画として鉄板の面白さがあります。 しかし、本作では前作まで死闘を繰り広げ仲間を殺した旧敵を大した心の葛藤 もないままに味方として受け入れてしまいました。 他にも取って付けた様な設定・場面が目につき、もう何でもありになってきた印象です。

若者が抱える葛藤とか仲間との絆とか青春群像劇部分の尺が長いのですが、 スポ根か青春コメディ観た方がましというレベルのもので何も心に残りませんでした。 終盤にやっと始まった戦闘シーンもレンジャーとしての戦闘時間が短すぎ、 ゾイド戦も敵のデザインが悪くて期待していたものとは違いました。 子供向けとも昔懐かしむおじさん向けとも言えない内容で、あえて言えばティーンがターゲットですかね？ 日本発のコンテンツだから応援したいけれどこの出来ではちょっと・・・。 1億ドルもの製作費をかけた戦隊もの映画は本作だけ（のはず）ですから希少価値はあると思います。

前二作よりぐっとコメディ色が濃くなりましたが、悪ノリにならない程度の良い加減だと思います。 一方、一作目から観てきた立場からするとロキが健在なもののジェーンと仲間たちの 出番がない又はあっと言う間だったのが残念。 総じて三部作としては納得いかない面はあるけれど一回観るには楽しい作品でした。 マーベル作品にもそれぞれ個性はあるのですが、良い意味でも悪い意味でも品質が 安定していて鑑賞後の感想は似たりよったりになります。★4-。

文化や歴史について良く知らない国の映画だからか登場人物のメイクとかシヴァ神とか冒頭は取っつきにくい印象。 しかし徐々に盛り上がる展開が良かったし、所々入るミュージカルのようなノリと背景に凝った映像が新鮮に感じました。 一人二役がややこしいとかCGが粗いとか回想シーンが長いとか突っ込みどころはありますが 何しろ面白いので減点要素としても僅かなもの。 主人公の身体能力がアメコミヒーロー並で苦笑いする場面もありましたが、アクション・戦闘シーンは爽快です。 すぐにでも続編を観たいと思える映画でした。

逃がし屋が主人公のクライムアクションですが、タイトルから連想するようなカーチェイス軸の作品ではありません。 しかし、主人公のキャラ設定と常に流れていた音楽とマッチした（させた？）映像とテンポに妙にはまってしまいました。 若干展開に強引な点はありますがキャスティングが良いし感性（ノリ）が合えば面白い映画だと思います。

西部劇によくある○○目指す旅路を描いた作品ですが、派手な銃撃戦は一切なく娯楽性もありません。 終盤までは佳作の予感もしたのですが、そこから少々理解し難い展開になってしまって残念。 西部開拓時代の倫理観や価値観が分からないと難しかったかな？ 名優揃いなので一定の見応えはありました。

第二次世界大戦時のスパイ、禁断の恋を題材にしたサスペンスですが、スリルや意外性には欠けます。 しかし、実力派の俳優をはまり役で起用しているのが良く、フィクションなのに 史実のように流れていくストーリーもかなり楽しめました。 主演の二人は勿論、皇帝（特に良し）、皇妃、ヒムラー見事に嵌まっています。 私は気になりませんでしたが、ドイツ人の役を英語圏の俳優が演じているので リアリティーに拘る方には不向きかも。また吹替はありませんので御注意を。

あらすじとパッケージで想像できる通り少しお下品で悪ノリ系のアメリカらしいコメディです。 もう少し笑いをとるなりスリリングにするなりできた内容なのですが、どっちつかずで惜しい出来でした。

表題の通りで好奇心がわいてどれだけ酷いんだと見てみたら本当にその通りでした。 胸糞悪さを演出したかったのでしょうが「ゲーム」がくど過ぎないですかね？ 茶番劇化して自分は白けただけでした。復讐相手のピントがずれているのでカタルシスがないです。 ラストがポイントかも知れないけれど、勝手にキレて勝手に○○する主人公に何も感じようがありません。 三球三振ですね。あまりにバカバカしくて本当にそこが狙いだったのかも。 普段早送りしなかった作品は最低★２つにしていますが、本作は敬意を表して★１つです。

一時期大流行りした史劇ですが最近は映画になる事は少なくなりました。好きなジャンルなので見てみたのですが、 それほど面白くなかったし感動した場面もありませんでした。 ボリバルの半生を追うストーリーなのですが2時間の中に話を詰め込み過ぎ。 十分な説明・演出がないまま話が展開していくので、ボリバルが何をしようとした人なのかは伝わって来ても、 のめり込めるようなクライマックスは特にありませんでした。 馴染の薄い南米の英雄なので人物について予習してから見れば別の感想になったかも分かりませんが、 史劇の場合ネタバレになって失敗することもあるので痛し痒しなんですよね。

ある事情で追われる女と妻に先立たれた男とのラブストーリーに他の要素も加わって最後まで目が離せない。 練り込まれた脚本があるわけではないけれど、港町の美しい風景、好感度の高い子役の存在、 終盤になるほど盛り上がる展開があるファンタジーロマンスです。 説明不足を感じるシーンが若干ありますし、ラストは好みが分かれるようですが私はツボをつかれました。 なお、吹替が悪いと言うわけではないのですが、男優と子役の声質が良いので字幕がお薦めです。

どれだけ史実に忠実な作品かは分かりませんが、女性狙撃手という題材は新鮮味がありました。 女性兵士ならではの真面目さ、強さと弱さは描けていたと思いますが、物足りなさも感じました。 話を詰め込みすぎているからか、良い意味で淡々というよりもせっかちに過ぎると感じる描写が多かった。 戦闘・狙撃シーンはこれぞスナイパーというシーンもあるのですが、少々細切れに挿入し過ぎの感があり 場面を絞った方が良かった気がします。 しかし、ロシア映画は予告編見ると凄く面白そうなのにいざ観てみると肩透かし気味のものが多い中 一味違うものはありました。