ぺピーさんのレビュー

３作続いたこんなあほ臭さはもう勘弁してほしい「日本映画の恥」と言える作品。 昭和時代のノスタルジー…50代～60代が青春時代を謳歌した1970年代への郷愁がしつこく描かれています。 「あの頃は良かった…」「あったあった…」と感じさせる、当時殆どの人々が見た・聞いたものが随所に散りばめられています。 ストーリー的には、バカバカしい少年時代のトラウマだけの陳腐な脚本なので、何も残らないし何も響きません。 まるで北○鮮とカルト集団を足して２で割ったような感じです。 ケロヨンにバハハーイ、万博の春波夫や御茶ノ水の敷島博士、万城目など当時の流行ものを、性懲りもなくパロッたダサさも蔓延しています。 年寄り達が昔を懐かしむには、うってつけのシーン続出ですね。 でもそんなのは小学校の同窓会で盛り上がれば済む事で、映画にするなよな。 豪華俳優を無駄に使ったショウもない最低な駄作に過ぎません。

視聴者の先入観と真相とのギャップを狙った作品です。 大人数での生き残りをかけたサバイバルものかと思っていましたが、そうではありませんでした。 殺人鬼の真犯人達は誰かを伏線を張り巡らし明かして行く過程を売りにしたいんでしょうか？ ２組の怪しいカップルを登場させ、どちらが犯人かと連想させて行く展開で進んで行きます。 横柄でアウトローな態度と恐怖に怯えた態度を対比させておいて、後半は真逆になって行く。 内容自体は前ふりが大きかった割りに、大したことはありません。 ミラ・ジョヴォヴィッチと夫の関係が描かれていないため、動機やラストに彼女が取った行動が謎のままで消化不良でした。 被害者と加害者…視点が変わると、主役に抱いたイメージが大きく変わる事を思い知った作品でした。

スリルに欠ける良くも悪くもない普通のシークレットサービスもの。 序盤で、真犯人も簡単に読めてしまう。 主役はＭ・ダグラス一人で充分で、２４のキーファー・サザーランドが余計だった。 存在感抜群のＭ・ダグラスにシンクロすると、決まってサザーランドが視界に入り、「俺もいるぞ」と待ったをする展開。 グッと入り込むとはぐらかされ、観ていて落ち着かない。 嫌疑をかけられた追われる者と追う（追い詰める）者…まるでハリソン・フォードの逃亡者のようだった。 かつてのセクシー女優、キム・ベイシンガーがまだ出てる…彼女ももう若くない。 なぜか、ビッグネームのために無理に作った作品のように感じるのは私だけでしょうか？

主人公の名前・田西敏行もおちゃらけだが、トンチンカンなちはるにも参った、参った。 「ぶざま」以外の何物でもない田西の、最初から最後まで哀れな展開に叩きのめされました。 ただ、しほが言った「波乱万丈」なキャラクターは実に奇特であり、こんな面白い男はざらにいない。 これこそ赤裸々な人間味あふれる男だと言えるかもしれない。 懲りないちはるの「青山さん大丈夫だった？」や、田西の「せめて○○でしてよ～」に、最後まで苦笑いがついて回りました。 田西が最後に言い放った「本気になれるもの、ちはるのことだけだったから…」がちょっぴり胸に染み入ります。 世の女性達よ！しっかり目を見開き、男の惨めさ・ぶざまさを讃えようではありませんか？

安土城築城工事を３組がプレゼンし、どの組が取るかの攻防と、完成までの苦難の道のりを描いたもの。 奇抜なアイデアが披露されたものの、ダークホースの西田組のプレゼンが画期的だっただけの事。 築城に当たっての困難を見事に克服した裏には、家族を巻き込んだ苦悩を対比させ、感動を見せたかったのであろう。 他のレビューにもあるように、娘役の福田沙紀が時代にそぐわず弾けすぎてミスキャストだったが、水野美紀の変わり身は意外に良かった。 木曽檜入手のくだりは、そんな簡単に行ったのかいと疑問が残る。 全体にストーリー的にはちょっと物足りない。 織田の家臣団や城下町の民衆が、もっと前面に出て驚愕するシーンが欠けてたように思いますね。

失踪した弟の死亡保険金詐欺の顛末を描いていますが、犯罪自体がまるでお粗末。 今どきの警察なら科学捜査で簡単に見破れるのに、あっさりと死因断定を下す警察署長や支店長の判断はあり得ない。 保険調査員もあまりにもシニカルで違和感ありだし、恋人の弾けるバカさ加減も目に余る。 ポールの妻マーガレットも同様に、必要以上のオーバーアクションぶりも鼻に付く。 あり得ない殺し屋達との軟禁生活も変で、全てに「嘘くさい作り物感」が蔓延しています。 所詮、兄弟であっても金が絡むと相手を殺し合うものなのか？ 一体何を描こうとして作った作品なのか、全く理解不能な駄作でしかない。

３人のまるで学芸会の演技に興ざめです。 こんなものを見るために、大人達がヨイショしないといけないなんて情けない。 バカでもわかるトリックをよくぞ、しゃあしゃあと作品にするもんだ。 バカバカしい、おままごとのようなお遊戯、大変良く出来ました。 小学生でもアホ臭くて嫌になっちゃうでしょう。 ロリコン好きの方にはピッタリですね。

映画ではなく映像です。こんなの作品にするなよな。 オカルト現象のように見せ、何のことはない「もののけ」です。 とにかく内容がないし何の役にも立ちません。 意味不明の駄作。時間の無駄。 腹が立ちたかったら観たら良いが、ガッカリすることを保証します。

狂言誘拐がテーマですが、その動機についてはハッキリしません。 代わりに殺された女との関連性や、夫からの身代金の理由も良くわかりませんでした。 人妻は夫を愛していたのか？また、誰を嵌めたかったのか？ 一体何が望みだったのか？自由になりたかっただけなのか？ 夫と便利屋はどちらにイニシアチブがあったのか？ 観終わって様々な疑問が湧き上がって来ます。 さらにあのラストは理解不能です。 あれが本当に彼女かと思える、若い中谷美紀の美貌と色っぽさが際立つ作品です。

オダギリ演ずる民男と原田芳雄演ずる父・伸男の親子が ハチャメチャな男女関係を演じてくれます。 女好きな父と奥手の息子の対比が楽しく、ややもすれば子離れしない父親の姿が見えて来ます。 婚約者や愛人の移り気…一体何角関係なのでしょう。 民男も伸男も本人たちの全く気付かない所で起こっている愛情の裏切り行為。 逆にお互いに対して、あってはいけない禁断の秘め事を知ってしまう葛藤が巧みに描かれています。 麻生久美子の思わせぶりな、あのそそる素振りに脱帽です。 ラストはまさかああいうペアだとは、予想も出来ませんでしたし、あんな終わり方も意外でした。 その後のあの親子の行く末は一体どうなったのか興味津々です。

内容としては、ごくありきたりの人妻の不倫劇ですが、時代背景からして見合い結婚だろう、 遺産による資産家の夫・南田の気色の悪さと嫉妬、惨めさが蔓延しています。 イケメン歯科医の琴浦との逢瀬は「心中」「駆け落ち」という忘れ去られた言葉を今更ながら思い出させてくれます。 不倫関係に至る経緯や過程が不明なため、今一歩物足りなさがあります。 江戸川乱歩が訴えたかったのは、愛あるがゆえの殺人？もしくは悲劇の愛なのだろうか？ 琴浦のみや子を愛するが故のラストが、はかなさを醸し出しています。 宮地真緒が体を張って美しい裸体を見せており、これだけがこの作品の価値と言ってもいいでしょう。

怪しい二人をずっと引っ張っておいて、真犯人登場のお決まりのパターン。 最近よくある異常心理・プライド・マザコン・注目願望のキーワードはちょっと食傷気味。 大森南朋、平山あや、酒井美紀など脇役をさりげなく登場させているがほとんど事件の展開に絡んで来ない。 別に無名の俳優でもよかったのでは？ 長塚京三の影も薄く、主役は仲村トオルなのかと思うほど、捜査の実権を握る、まるで「探偵物語」 家のローン焦げ付きはなぜなのか？心臓はどうなのか？娘の結婚に何か意味があるのか？訳の分からない前ふりをするな。 ラストも中途半端で、悪役が逃げ延びてしまう終わり方。 人間の嫌な部分ばかりを強調する背景が、観終わって何かスッキリしない気持ちにさせる要因なのかな？

連続猟奇殺人だけあって「血」と「内臓」のてんこ盛りで、グロいし気持ち悪い作品。 脇を固める俳優陣はそれなりのビッグネームが出演しているが 主役や取り巻き達は売れない二流俳優で、しかも女優陣は三流でいただけない。 もう一人の雷太の立ち位置が意味不明。 殺人の動機もイカレてるし、非現実的であり興ざめ。 犯人らしき容疑者の噛ませもありきたりで、中途半端。 主役の雷太の服装も誰かのパクリだし、展開的にも過去の洋画のパクリと思われるシーンが多発してます。 とにかくすごいマイナーものを見てしまったという後悔だけが残ります。

様々な悩みを持つ人間たちの立ち直りを描いています。 しかし、ただそれだけ…それだけの事です。 作った芝居…たぶん原作者の経験を脚色して作っていますね。 各々の登場人物にスポットライトをあてて、回想録とその後の行動を視聴者に訴え、 同化してもらおうとする意図を狙っていますが、中身は薄い。 登場人物のバラバラな人間関係が、実は繋がっていたというオチで、構成されている総花的な作品です。 やらせ的な作りの匂いが充満しています。ニセモノ感がプンプン匂いますね。

シャーロック・ホームズ役のロバート・ダウニー・Jrが一人、勝手に暴走します。 勝手にひらめき、勝手に行動し、自分の才能をひけらかします。 何事もすべて自分中心、まるで相棒のワトソンは刺身のつまと言わんばかりの思い上がりです。 中世イギリスを舞台にしているため、呪いだの魔術だの宗教色が前面に出て非常に気色悪い。 勿体ぶってはいるが結局、連続殺人事件の真相究明とトリックの種明かしをして一人悦に入っているだけの事。 作り手の暴走が、視聴者を置き去りにしている感がありありと伝わって来ます。 言わば、皆から嫌われ鬱陶しがられる奇人・変人の物語である。 スタイリッシュとは程遠い、重い気分になる自己陶酔型の作品です。

とにかくあり得ないひどい作品でした。話の設定もお粗末。 まずセットや小道具が安物で、ドンキ・ホーテで売ってそうなハリボテや小学生が工作で作ったようなマスク。 次に俳優ですが、セリフは棒読みでシロート以下でした。 主役のヒロイン？の鈴木千絵里は福笑い顔、出っ歯でペチャな貧相な身体で、全く可愛くない。 ヒロインなんてとんでもなく、意地悪役が適役でしょう。 まだ桜井真理や清水ゆう子の方がマシだった。 下着だけはこれでもかと見せる見せる…が、勘弁してほしい不気味な半裸ばかりでした。 また、ミニスカートをこんなに気持ち悪いと思ったのは初めてでした。 ただ、桜井真理は自慢するだけあって、確かにナイスバディーでしたね。 用務員さんの末路が、ちょっと納得いかないフィニッシュでした。 時間の無駄。

妻子を殺された男の復讐劇ですが中途半端で、ありきたりの内容でした。 主演のマーク・ウォールバーグは、誠実で正義感あふれるナイス・ガイなのは評価しますが、スター性なし。 逃亡者のハリソン・フォードにも、ダイハードのブルース・ウィリスもなれない小物ぶり。 カーチェイスなどのアクションなし、スリルもなしの地味な展開。 007・慰めの報酬のヒロイン、オルガ・キュリレンコも中途半端な役どころで早々と姿を消します。 訳の分からないタトゥ―と羽の生えた悪魔は余計でした。 最後の敵・黒幕の製薬会社女性CEOへの強烈なお礼参りまでやらなくちゃ中途半端さだけが残ります。 製薬会社と殺された妻が握った謎の顛末を、映像を交えてもっとしっかりと深掘りしてほしかった。 とにかく「えーこれで終わり～？」な未練の残る消化不良の作品でした。

舞台は世界最大のダイヤモンド供給会社。 女性ゆえ昇進出来ないデミ・ムーアと、能力がありながら清掃人を務める定年間際の老人とが繰り広げるダイヤ略奪計画です。 計画は、盗まれたのが分からない位の少しのダイヤをくすねる筈だった… ダイヤモンドや金が欲しい訳ではなかった老人の執念と周到な計画には驚かされます。 密室の金庫から、もぬけの殻になったシーンは共犯の彼女も驚いた。 それでも保険会社の調査員が二人を疑いますが、動機も証拠も不十分… ただ、今一つ計画に乗れない彼女の態度にジレンマを感じます。 略奪不可能な状況打破と盗んだダイヤの保管場所が、なかなかの見ごたえがありました。