conさんのレビュー

熱過ぎたので最初はコメディかと思いました。 相対性理論の時間のアレとか色々な事柄を取り入れて、 何処までがＳＦ科学で、本当にある理論なのか私には理解出来ていませんが、 それを踏まえて強引かもしれないけれど物語が組み立てられ、とても壮大に展開して行きました。 展開が速く、時代の流れや時間描写の難しさを感じます。 古い作品なので人間描写に違和感を感じる事もあります。 必殺技を叫んだりするアニメと言えば、どんなアニメか想像出来ると思います。 最終話は何故白黒だったのでしょうね。

２作品と通じて、立場と言う物が分かるように出来ていました。 上陸シーンや砲撃のシーン等、硫黄島からの手紙よりも戦争らしい凄まじい戦闘が描かれてました。 戦死傷者　日本軍2万129人、米軍2万8,686人と数からみても、本編中のマシンガンや大砲の凄さが分かります。 日本軍の内部を描かないからこそ出てくる静かな脅威と言うのが伝わって来ました。 メインは旗に関わる事なのですが、 戦争映画なので、戦場での深刻な描写が良かったです。 日本人としての視点で見ると不快さだけが出てくる物だと思うので、 アメリカ側の視点を想像しながら視聴する事で味と新たな解釈が出てくるものだと思います。

シュールと言えば一言で片付くのですが、 どのストーリーにも現実の深みのような、切なさが含まれています。 笑えるようなコメディになってはいるのですが、 安易に言い返せない深みがあります。 ３Ｄは時代によって質が大きく変わるので問題になります。 今となるとそれ程良い３Ｄではありませんが、 動きや演出で十分にカバーされていると思います。 エピローグ ディレクターズカットは第４巻なので見逃しないようお忘れなく。

音楽に目覚める前の主人公から始まって、 ありがちな思考、青臭さや若者特有の粋がった恥ずかしさのある青春物。 音楽の作品はどんなセンスで行くかが問題なのですが、 OP聴いてもわかるように、挿入歌などなかなか良い物がありますが、 メインがそれなりなので、ストーリー展開との落差が気になります。 知ってるミュージシャンが作中に出てきたり、 EDに出てきたりすると思うので、そういった意外性は良いですね。 リズミカルな良いアニメーションの時もあれば、酷い時もありました。

世界観を表現して行く上で、 世界が病んで大変だと街の風景を見せて行き、説く事で物語は進んで行きました。 語りが多いせいか、いまいち人物の心情が響いて来ません。 達観したような、分かった気になっていて強制感を感じます 全編を通してどうみてもゲドは脇役でした。 アニメーションが巧みなのは確かです。 風評等を聞いて行く中で、原作を読みたくなるのが一番良い所ですね。

前回あった物語の目的が無く切羽詰って無いので、 ゆったりとした間があり、 もっと観てみたかった魔法世界の事、妖精の事、アルス達の生活の事。 そういった事が沢山盛り込まれていて満足行く続編で良かったですね。 可愛らしさがより増したのを感じました。

色調は暗く最初から最後まで不気味な世界でした。 アンデット達だらけで不気味なんだけれど、 そのアンデット達がとても愉快で面白い。 自虐的ではなくなっているブラックジョークが数多くありました。 アニメーションが本当に巧みで、体で表す感情の動作が素晴らしいです。 昔のディズニー作品のような幅の広さを思い浮かべます。 ストーリーに至っては煮え切らなさが残りますが、 その感覚が良いのかもしれません。

NHK大河ドラマ新選組が面白かったので観たのですが、 有名なシーンだけが抜粋されていました。 なので、パッケージに書かれているようにガイダンスアニメになっています。 肝心の斬り合いのシーンは静止画で残念です。 仕方のない事ですが、実写版とは人物描写に違いがあり残念に思いました。 綺麗に纏められてはいますが、映像作品としては残念な所です。 アニメだけではなく、ナレーション付の新撰組紹介番組も収録されていました。 何の為にこのアニメを作ったのかと少し疑問に思います。

皆テンションがおかしくて、 出演者全てがなんらかの変なキャラなので異様なのですが面白い。 一言一言に不思議な間が出来る電波映画です。 いかれ具合、逸脱した感じが好きな人にはたまらないかも知れません。 キャストが本当に豪勢で凄かったです。 「何故アナタがいる」と言いたくて仕方なくなりました。 無駄にキスシーンが多いですね。 コメディだとしても、気まずいので一人で観ましょう。 まともなキャラが一人もいなかったのは気のせいじゃありません。 恋とかどうとか、もうどうでも良いです。そう言う映画です。

幕末の騒がしい中、地方でのとある話。 派手ではない質素な暮らしを描写する中で、 清兵衛の逞しさや誠実さがよく伝わってきます。 全体的に静かですが、 その静けさがある事で終盤の斬り合いが際立って凄まじい物がありました。 作中での大変な出来事と、清兵衛の人となりを観察して行く事で、 時代の流れや、立場、家族、愛する人との関係性が、 余計な事を語らずとも深く沁み込んで来ます。 EDのスタッフロールと曲を聴いていると、 妙に切なさのある清々しい気分にさせられました。

カメラの手ぶれなのか、色彩なのか、 どことなくドキュメンタリーな雰囲気が出ています。 見せ場のある激しい作品ではなく、 ジワジワ来る不安と恐怖を味わう映画でした。 サメもドバっと襲ってこず、 ジワジワジワジワ来るので本当にイライラさせてくれます。 映像は漂っている二人を見続ける物なので安上がりでしょうね。 海は怖いです。

OVAと世界が繋がっていて、別物じゃなかったのも良かったですね。 先にかみちゅを観たのですが、 それと同様仕草等の細々とした動作、背景の小物等がとても魅力的。 二話あたりからおばかな三姉妹が愛らしく見えてきました。特に長女が。 キャラクターが可愛らしいものだから、 内容を重くしようとしても柔らかい雰囲気が伝わって来ます。 OVAもですが、とんでもなく壮大すぎて現実味を引き合いに出してしまって引いてしまうかも知れません。

管理された社会、オートレイヴ(ロボット)の普及、 序盤からSF的な世界観が魅力的です。 愛玩用、可愛らしすぎて恐るべし。 達観したような語りが多く内容を小出しにしてくるので難解でした。 最終話を観終わってもよく解らなくて、 解説サイトやレビューを観て周った後見直すとある程度理解出来ました。 それでも何でこんな回りくどい事をしているのか、 まだ理解出来てません。 OPの選曲と映像センスは素晴らしいですね。 EDにRadioheadを持ってくるセンスが渋くて良いのですが、 もう少し映像が欲しかったですね。 全体的に静かなので、睡眠をとってから見ましょう。

暗く社会の闇のようなアンダーグラウンド感が漂っていました。 アンドロイド、ガイノイド等機械の半壊された映像がよく出てきますが、 その壊れ具合がなかなか良い感じです。 ハードボイルドな刑事物です。 人物の過去の話がチラホラ出てきますが、それ程説明している訳ではなく、 深刻な展開に移っても心痛める程入り込めず全体的に軽いです。 狂った敵役の思想が私には陳腐に映りました。 ３話のアクションシーンに力が入っていて、エフェクトや疾走感が良かったです。 バブルガムクライシスの番外編と言う事だそうですが、 観ていなくても理解には問題ありませんでした。

どれも3Dcgとしてのlvは高いのですが、 シナリオと言うよりは、セリフが拙く深みが出ません。 「はなれ砦のヨナ」はキャラクター達の感情表現が唐突で、違和感を感じました。 行動やセリフがいきなり長編最終回のようでした。 「ネガドン」は平成が来ず、ずっと昭和の世界で面白いですね。笑いなんて一切無く真剣なのに何故か笑ってしまう設定です。とても熱かったです。 「カクレンボ」は、路地裏の廃墟感が良いのですが、 ん～、色々不思議設定のアニメです。 この３作に共通したのは、真剣さは伝わってきても、響かない事です。

時間が短いわけですから、戦闘での語りで話を繋いで行き、早すぎる展開で終了しました。 ＴＶシリーズの最後は嫌な終わりだと思っていましたが、無くなるとそれはそれで寂しいですね。 戦闘が忙しくてドタバタ感が強く、 TVシリーズ観てない方には楽しみ難いんじゃないでしょうか。 テーマ曲は、申し訳ないですけど合わないです…。

始まってすぐの平沢進さんの音楽の出だしの激しさに驚き、良かったです。 メインは夢のお話なんですが、夢の話云々よりも、 その映像の奇抜さに惹かれます。 今敏さんの映画には、幻覚な映像演出が毎回入ってますね。 終盤は規模がやり過ぎな気もしましたが、 突拍子の無い夢の展開と話の繋ぎが好きな所です。 アニメーションであるからこその動きも、奇妙さが出ていて宜しいです。

短編集と時間の短い作品達で、 アニメーションの質は一級品ですが超展開な物が多いです。 その中で「ガラクタの町」は、 現代の姿を残しつつロボットが普及したちょっとしたＳＦなんですが、 奇妙なロボットと子供との冒険のような触れ合いが面白かったですね。 この作品一つの為だけでも十分価値があります。 よくよく考えると、フリクリの最終話に似てますね。