タカシモンズさんのレビュー

歴史上、未開の地が、新しくより力ある者たちによって侵略されていくということを、圧倒的な人とスケールの大きさで見せる場面と個々の闘いで見せる場面との切り替えにより、非常にスピード感のある展開で描いています。確かにかなり多くの生々しい暴力シーンがありますのでその部分で好き嫌いがはっきり出ると思います…が深く考えるより、感じる作品だと思います。

三池監督ならではの暴力描写と、スリリングな展開で描かれた現代社会の闇、観る人がどう感じるかを問われている作品です。私個人は、百歩譲って加害者の特に少年法に守られた少年たちの権利を保護するのであれば、その保護監督責任者である「親」を世間にひきずり出すべきであると思っている。少年に責任能力が無いのであればその親が償うべきで、被害者の親その関係者が否応なしに素顔をさらけだし、悲しみに打ちひしがれている姿を映し出すのであれば、加害者（責任能力がないと判断された）の親たちの顔を世間にさらし、社会的制裁を加えるべきだと思っている。そういう視点の作品をぜひ作ってほしい。

いつも思うことだが、日本のように島国であれば、まったく他と連絡が取れにという場所は少ないと思うが、まさにアメリカならではの広大な国なら、こんな事件が起きても不思議は無いだろうと思う。実際の事件を題材にしているので、特異で強烈なキャラクターも登場しないし、登場人物も知りきれとんぼ的に登場する人物も多々います。それにしてもテキサスという場所は、ホラー好きの日本人にはどういうイメージになっているんだろう（笑）

例によっての、何で俺が…ってな感じで事件に巻き込まれていきます。アナログ世代とデジタル世代のギャップを、おっちゃん根性でねじ伏せるよってなところが、さすがダイハードシリーズと思わせます。正直、サイバーテロ自体は、難しかったですが（笑）ブルースのよれよれ具合がグッドで面白かったです。欲を言えば毎回登場するサブキャラクターがいつもより弱かったかな…

とにかく物語性は無く、ひたすらエグイ映像の連続で、あえて暗めの画像と手ぶれで臨場感を出そうとしているので、観るのに疲れます。いきなり来るのは定番中の定番でそれなりに驚きますし、エグさは、最新の映像で表現しているのでリアルといえばリアルです。

実際に起こった未解決事件に基づく作品なので、ラストは当然といえば当然。しかし、どんどん引き込まれていくストーリー展開はさすが監督独特のセンスでしょう。それにしても「ゾディアック」と言う人物or複数形？は、単なる殺人者としてでなく、周りの人間たちも虜にしてしまったという意味では一つの偶像になってしまった感もあり、とても不気味で恐ろしい。

新海監督の作品はすべて観ていますが、とにかく映像が美しい！ストーリー的には別段新しい内容では無いのですが、光の移り込みなど、どこかで観たような…でも実際には現実にありえない美しい映像がとにかく素晴らしい！ボーっと観ているだけでも心が洗われる作品です。

ハロウィンと13日の金曜日を足して半分にしたような映画で…全然駄目でした～！精神病んだ殺人鬼の始まり等、余りにもありきたりのストーリー展開でこの手の作品に免疫がある人は見ないほうが良いと思います。今時こんな作品を製作し、さらにラストではパート２まで予感させているという現実が、ある意味恐ろしい（笑）!

とにかく、最初から最後まで、これでもかっと言う程の、圧倒的な映像のパワーに引き込まれます。原作は読んでいませんが、何というかどこか懐かしくて、せつなくて、新しい不思議な感覚に浸れる作品です。観るたびに新たな発見が出来ると思います。個人的にはメッセージがじわっと染み入る作品で観て本当に良かった～！！！

とにかく、映像は最先端で良かったと思います。内容も単なるありきたりの予言詩ではなく、ヒラリー演じる主人公の心象描写と上手くリンクされてました。ラストは意見が分かれるかもしれませんけど…

これまで、1作目が大当たりして、3作目まで制作されている作品は良く見ていますが、通常1作目は、ほう面白い！と思い2作目で、まぁこんなものかな…3作目でだめだこりゃ！というのがほとんどでしたが、これは文句なく面白かった！まさに1作目、2作目、3作目とホップ・ステップ・ジャ～ンプという感じです。とにかく理屈ぬきで楽しんでください！

小難しい理屈をこねる作品ではない。圧倒的な映像が迫り来る！まさに血沸き肉踊る！男たちの生き様と熱き眼差しが超クール。良いよねぇ～、たまにはこんな剛速球映画を観るのも！

確かに現在発売されているＤＶＤソフトにしては短い時間の収録作品です…が、大友マニアとしては、さすがのキャラクター・背景・マシンの質感が最高に良い感じです！正直スチームボーイより断然こちらのほうが面白そうで今後の展開に期待大です。

レクター＝アンソニーということで確立されている本作品シリーズ。当然物足りなさは生じる。まして青年期以降で3部作、作られているので、ラストも結論も何もない。あくまでレクターが「怪物」になるまでと次回作で日本にレクターが上陸という噂？もありますので、日本との繋がりがすでにこの時期からあったという伏線としてご覧ください。

実在の人物（信じられないほどの超破滅型人間）の、破滅への道のりを渡哲也が文字通り、鬼気迫る演技で見事に演じている。墓場のシーンの赤い風船が印象的。その他田中邦衛はじめ登場人物全てが素晴らしい！ここまですごい映像・表現・内容は今ではおそらく無理だと思う。まさに深作節炸裂の、知る人ぞ知る強烈な名作です。

ゴアが、自身の豪邸で莫大な光熱費を生み出していると言う噂も耳にしたが、それはさておき、自然から生み出された、私たち人間が自然を征服するのは絶対に不可能なことである。以前、北野武が環境問題を考えるのであれば、石器時代の竪穴式住居の生活に戻ればよいと言っていたがまったく同感で、便利さを手離さない限り環境問題は解決しないという矛盾の中で生活している私たちには、こんな未来もあるかもしれないという意味では見る価値はある作品だと思います。

月に、初めてデスノートの内容を話すデュークの言葉と、月が発した言葉で、この物語のラストは想像がつくのだがそこに行くまでの経過・展開が並みの作品とは、明らかに一線を引いている。素晴らしく完成度の高いアニメーションである。またここにジャパニメーションの傑作が産ぶ声を上げた… 「やっぱり人間は面白ぇ～」

マジで救いようのない映画です。内容に関しては、影響を受ける人間が出るかもしれない危険な作品ですのであまり薦められる映画ではありません。唯一救われるシーンも、あのような手段で台無しにしてますが、私自身はこの部分があるからこそ、この物語が虚構の世界であることを観ている私たちに再確認させてくれているという意味で、結果的には救われるシーンになっていると感じています(無ければ本当にただ悲惨なだけ）…とは言えこれもあくまで私の主観ですが…とにかくすごい映画であることだけは確かですね。(単品レンタルでやっと借りられましたから…）

「死霊のはらわた」「死霊のえじき」「死霊のしたたり」好きなら面白いと思うシーンが満載です。少しひねった映像・ストーリー・セリフが新鮮でオモシロ・怖いちょっと不思議な新しい感覚の現代版ホラー作品です。

搾取するものとされるもの、命を奪うものと奪われるもの、それが現実…それがビジネス…。同じ地球に生まれ、その現実を受け入れざるを得ない人々、眼を背けて知らないふりをせざるを得ない人々、人間とは何か？神とは何か？真実とは何か？豊かさとは何か？輸入先は、輸出先はどこ…？何も出来ないが、この作品を最後まで観続ければ、この現実を知ることだけは、私にも貴方にも出来る…