タカシモンズさんのレビュー

イタリアホラー界の新鋭？ガブリエル監督が、過去のホラー作品に対するオマージュとして制作した作品ということであるが…確かにえぐさはイタリア級ですが、敬意を示すのであれば、新鋭らしく過去の名作を製作した監督たちの度肝を抜くほどのオリジナルで勝負して欲しかった。

う～ん、正直、個人個人の映画の位置づけで評価がまったく分かれる作品だと思います。女性が観てどう感じるのか？（恋人同士で見る作品でないと思うが…）女性の嫉妬の部分の表現は怖いと感じたが、娯楽作品でないことは確かである。良いとか悪いとかの評価をつける作品でもないと思いますが…。自分自身も初めて評価で支離滅裂なことを書かざるを得ない作品ということでこの評価です。他のレビューをご参考にしてください。後味の良い作品でないことも付け加えます。

役者は子役を含め上手いと思いますが…環境汚染に対するメッセージなのか？家族愛がテーマなのか？単純にパニックものなのか？全て微妙でスッキリしない結末で、ベタでも良いから最後はハッピーエンドにまとめて欲しい作品でした。

まず映像が良くなっていたのに感動！不条理ホラーの決定版で、おそらく撮影当時の、監督の年齢（今なら無理でしょう）や、時代背景などまさに天から降ってきたかのような奇跡の映像満載です。今観ても胸苦しさと、恐怖で震えてしまいます。これを観ずしてホラー語るべからず、ぜひっ！ホラー好きな方はザ・オリジナルをご覧下さい。ただし心の準備を忘れずに…（笑）

まぁ製作スタッフは一生懸命サポートしたのでしょうから、唯一受け継いでいたのはキャラクターの絵づらだけでしょうか…父が偉大だと、とにかく厳しいですよね。

オリジナルが当時あまりにも強烈だったので、リメイクとすればこれ位で仕方ないかな～…。音楽もオリジナルのほうが良かった。唯一良かったのは、知る人ぞ知るミア・ファローの乳母が強烈だったことかな。

パリ警視庁に所属する、正義感あふれる警視と、権力志向の強い警視2人の物語。かつて親友だった２人は、現在では次期長官候補として激しく対立するライバル関係にあった…とにかく重厚で渋い2人の演技が最高にクール。でも一番惹かれたのはタイトルですけどね…（笑）

何故か、個人的に歴代の007シリーズはうそ臭く好きではなかったので観ていませんでしたが、今回のボンドの、ムキムキマンでなく贅肉をそり落とした肉体が躍動する姿は妙にリアルでスピード感溢れ人間味があり非常に良かった。このダニエル・クレイグ演じる007であればシリーズ化して欲しいし、すればこれからも観たいと思います。

インファナル・アフェアが元ネタで、しかも本家が3部作で完結した作品を、1作で盛り込もうとすれば当然の結果でしょう…国民性なのかアメリカ人はリメイクに関しては抵抗感がないというが、やはり映画は脚本のオリジナル性が命ということが分かる典型的な失敗例。

う～ん。話としてはもっと面白く出来たのではないかと思ってしまう作品。なぜ？が多いかな。需要と供給の世界。買うほうがいるから売る方がいるのか？鶏が先かタマゴが先か…的問題にも関わらず一方的に買うほうが悪いと言う大前提を、絶対的に納得させる原点がユルイので全体的に弱くなってしまった原因だと思う。

多民族国家アメリカゆえの、人種差別問題をベースに差別する側、される側のちょっとしたすれ違いから生まれる人間同志の心の葛藤を描き、見終わった後に、人間の尊厳や誇りについて考えさせられる…そんな余韻が残る良い作品です。

個人的には全体の完成度は高いと思いましたが…見られる人の感性により意見は分かれる作品だと思います。特に1話目が「コワ」かったです。2話目は不気味さとコミカルさが紙一重でした。3話目は事のハジマリがぼけているのでうけつがれる意味に深みがなく、売れっ子の子役は他のイメージが付いているので無名の少年を起用して欲しかったです。

このパート３で完結とすれば、残虐な映像はちょっと他の映画（ヘルレイザー？）のパクリ的表現はありましたが…総集編＆完結編といったところで、パート1＆２を観た方は一応押さえといて良いんじゃないでしょうか…ただしここまでしておいて実はまだ続くのよ～…余命どれだけあるねん！て感じでもう無理でしょうけどねぇ。

ホラーにはお決まりの男たち3人組が、東欧の田舎町に男が求める快楽がすべて手に入る「ホステル」という場所がある！…という噂を耳にし大喜びで現地に向かう。エログロ・痛い映像が満載で典型的不条理スプラッター作品かと思いきや、途中からオヤッという展開に変わります。「ホステル」そのものは存続しているためパート２もあるかなという匂いも感じますが、それなりに面白かったです。三池監督がチョイ役で良い味だしてます。

冒頭から中盤までは、かなりエグくて面白いです…が、どんでん返しでもなく（最近この手が多いな）ラストでガックリ…。あまりにも矛盾だらけで、追いかけていた車は誰が運転してたの？…てな感じです。それは無いよなぁ～もったいないね～。

避けられない死の運命を前提に、各登場人物たちが、どういう最後を迎えるのかというドキドキ感と、最新のCGによるリアルでエグイ映像がかなりヤバイっすけど…個人的にこの作品（シリーズ）は大好きです。

感情に目覚める過程は面白かったです。アクションもスピード感ありました。ただ例によって敵ボスが少し弱いかなぁ～…。それなりの世界観があるので上手くすればシリーズ化が出来るのではないかと思えた作品です。

う～ん！バックに流れるカントリー＆カメラアングルのセンスの良さ、それでいて危険度100％のグロでエロい内容！まさに疾走感溢れるホラー版ボニー＆クライド。ホラーロードムービーの決定版！最高に面白かったですっ！

厳しいかもしれませんが、この手の映画は、やっぱり敵が重要だと思います。あまりにもしょぼ過ぎる敵だし、チームもしょぼい、どんでん返しにもならない定番のストーリーもねぇ…やっぱりヒット作品は、3本目で終焉するんだなとつくづく実感しました。トムにとっては貴重な代表キャラなんでしょうが…

まぁ織田君が、踊るシリーズ出ない代わりに…てな感じで出演した作品で、難しく考えずに軽～く観るには良い作品だと思います。でもこれを観るとやっぱり踊るのリズム感には負けてるけどね。柴崎コウは相変わらず、お転婆娘は上手いなぁと思いますが…美形なんだから、そろそろ大人の女性も演じて欲しいっすね。