タカシモンズさんのレビュー

ただ単純に相手を殺す術を教え続けてきた年老いた元教官と、ただひたすらに相手を殺す術を学んで生きてきた教え子との戦い。誰が被害者で加害者なのか？人の精神の正気と狂気の境界線はどこなのか？派手なアクションでは無いのに、息を呑み手に汗握る素晴らしい作品です。

どこまでもただ真っ直ぐに己の決めた道を突き進む。人間は誰もいつかは死ぬ…早いか遅いだけ…深いセリフもちりばめられ、とても哲学的な匂いもする作品です。どれだけ人死ぬんや！と言うところがまさ三池節ですが…（笑）第一章、二章と続けてご覧下さい。

アメリカンホラーの王道、引越した家には、何かの因縁があるという設定等々、まさに定番通りにきっちりと進行していくホラー作品。ずば抜けてこれは！とかは無いですが、最先端のＣＧを駆使し恐いシーンもそれなりにあり、見終わって単純に面白かったなと思う作品でした。

メジャーになったバンドには、必ずといっていいほどはみ出る人間がいる。天才ゆえの孤独…死が彼を伝説とする。他にも沢山いるが、彼もまた己の死と引き換えに伝説として生きる道を選んだひとり。

監督は低予算を売り物にしているが、それに意味があるのか…。ストーリ的には面白いのだが、これから先におそらく絶滅するであろうビデオが出発点なのでギリで今が限度の設定。それとやはりラストですかね。くど過ぎて、結果的にわかりきっているフィクション度をさらに高めることになって残念でした。

いわゆる映画の成功とは、当然商業的に成功＝客が入り収入をあげた映画という事。それと自分が撮りたいものとの矛盾に対するジレンマ的作品。物創りする人間は常に今までに無かった新しいものを探求する。それは裏返せば極端に成功することもあれば、極端に失敗する。しかし資本社会で生きている限りは、やるからには関わる人たちにコンスタントに恩恵も与えなければいけない。それが出来ないのであれば100％マスターベション的作品を自腹で作成する他無いと思う。個人的には北野作品は好きですよ。でも実際最近はすべてレンタルで拝見している。残念ながら日本では芸術的作品は必要とされていない。これもまた現実…

撮影する期間が長くて、その間に沸いてきた様々な感情をノリで詰め込みすぎて最後にパンクしたかな～。ところどころ台詞や小道具に松本らしさがあり、分かる人には分かるやろ的作品。…にしても日本映画にしてはお金かけてると思うね（かける必要が有る無しは別にして）。必要なときに大きくなる、天才芸人…「松本人志」。

映像に関しては、さすが大友監督らしい、幻想的で美しい映像が良かったですが…。そんなに主人公の出生の秘密にこだわる必要性があったのか、こだわった割りに最後はフェードアウトで何じゃそれ…？もっと数多くの蟲たちとの係わり合いを中心に描いてほしかったです。オダギリジョーも蒼井優も良かったのでなおさら残念です…もし次回あるなら短編的なエピソード数話をまとめて一つの作品にしてほしい。

アメリカは、ヒットした映画には半端なくお金をつぎ込むね～。2作目から間が開いていたので、こいつ誰やったかな～とか、これは敵か？見方だったのか？と言ってもこいつ海賊やからすぐ裏切るし！ってな感じで頭の中が渦巻き状態でぐちゃぐちゃになりました。もっと登場人物を絞って、単純に観て分かりやすいアクション娯楽大作にしてほしかったなぁ…作品時間についてもおじさんは最近2時間以内でないと集中力持ちません…でも他と同じ金額で見れるなら相当盛り沢山でおトクな作品ですけどね（笑）

ほぼ8割いくらいまでは、大変引き込まれて観ていました。ただラストが…ね。確かに終わり方が難しい映画でしたが…しかし究極の自己探求的で哲学的な脚本、カメラワーク、画の美しさなど非常に色香の漂う面白いテーマの作品でした。

登場するのはどれもキレた？人間ばかり。怒りのシーンも全員同じテンションで感情の無い台詞回し、主人公？も線が細くて、お前は北斗の拳かっ？てなパンチシーンもあり、蹴りにしてもとにかく軽い…回転しながらチャカを打ち鳴らすにしてもそれでマトに当たるかぁ～、もうちょっとリアル感出してほしい。

この時の永ちゃん、とんがってるねぇ～！酒ヤケなのかヤニの吸いすぎか？かなりボイスが痛んでるけどシャウトしてるって感じやね。自分の歴史をフィルムに刻めるのは選ばれた人間だけ…永ちゃんは、やっぱ凄いよっ！俺たちのＥ．ＹＡＺＡＷＡは永遠に不滅ですっ！！！

当時はじめて見たのは海外でした。字幕も当然音声も分からないにも関わらず、すごい映画だなぁと感動し、再度日本でＤＶＤで見たｋとを思い出します。当時としては斬新な映像で良かったです。特にウィル・スミスがクールでした。これでメジャーな役者の仲間入りをしたんじゃないでしょうか。ただなぜ、世界の独立記念日がアメリカの独立記念日なんだ!?…というのがさすがという感じですけどね。

口裂け女の名セリフの本当の意味は、実はこうだったのよ～。って言われても説得力に欠けますね。確かにホラー何度もこれでもかって感じでしつこいくらいかぶせるのが常套手段ですが…乗り移る意味もわからないし、死なない意味もわからんし、なんで発狂したのかもわからない、しいて言えば水野美紀が、今さらこんな役を演じていることが恐ろしい

確かにゲームをしてない人間にとっては、主人公の相関関係の説明が無く、いきなり各エピソードが絡み合いながら進行するので、誰が誰で、敵なのか味方なのか？なぜ闘うのか？なぜ殺されるのか？なぜ死ぬのか？なぜ爆破なのか？その金はなんなんだ？あんた誰なんだ？みたいに意味不明の登場人物のオンパレードでした。脚本を重視する方はなんじゃこりゃ！でしょうけど（笑）…しかし！やはり三池監督、格闘シーンはやっぱりダントツに面白いっ！ただヘリはショボくてトホホでしたけどね。

わかってる！わかってるよっ！その展開。でも当時リアルタイムで第１作を観た人なら、やっぱりロッキーのテーマが流れると燃えてしまうはず。途中駄作になりかけたシリーズを最後で締めたということで、やはりロッキーされどロッキー…理屈抜きで懐かしくそして感動した！やっぱりこんな映画好きやなぁ～。

深作監督の傑作「仁義の墓場」のリメイク、破滅型やくざの人生を、三池節で描いている。岸谷五朗の狂気に満ちたやくざも最高だが…有森が結構良い感じで情婦を好演している。

ワケありの人間はおまえだけじゃない…。人生が思い通りに行かずに、大切な人に心と裏腹の態度や言葉を投げかけさらに落ち込んでいく、一人の中年と青年。彼らのやりきれない葛藤を拳闘（ボクシング）を通じてストレートに力強く描いています。汗と涙の匂いが染み込んだ秀作です。

今回も冒頭から文字通りアクセル全開で突っ走るボーン！本作は、味方も無く孤独なボーンが哀愁たっぷりに描かれています。もちろん前作以上のアクションもあり、観応え満点です。最後にボーンを理解し助けてくれそうな人物も登場…３部作完結の最終作でこの人物がどう絡んでくるか見ものです。一言言葉をかけて去っていくラストは鳥肌が立つほどクールです。

正直最初は、マット・デイモンが主役のアクション映画って地味やなぁ～と思いましたが…ボーンが反射的に格闘を始めたとたん、なんじゃこりゃ～ってな感じでもう画面に釘付け！！ボーンの正体はいったい何者…？最初から最後までノンストップ＆スリリングに楽しめます。マット・デイモンの才能に感服！！