ふじわらびさんのレビュー

またありきたりなデスゲーム系かと思ったが読んでみたらホラー物だった。いわゆる現代的なガジェットを使ったタイプで、呪いのビデオとか挙げるまでもなくツールがあれば物語が生まれるのが自然な流れなのかなと思った。自分はホラーを普段あまり摂取しないこともあって、「誰かが死ぬ＝面白い」という図式が新鮮で楽しんで読んだ。

平本先生の描写力は流石。ただ主人公のキャラクターがどうにも面白くないな、と。もちろんダメな・肯定的ではない性格として描かれてるんだけど、その見せ方が頭でっかちに感じられてしまった。

パンチラにおっぱい、だけど上品な雰囲気。ヒロインが見せパンだったりじゃなかったり。見せパンと言われればそう見えるし違うと言われればパンツに見えなくもない、シュレディンガーのパンツ。和風ファンタジーでありハーレムラブコメであり贅沢な作り。

ゾンビ？そんなことよりおっぱいだ！ と言ってしまうぐらいおっぱいの印象が強い。1巻ではそこまでではなかったお色気要素が爆発している。

パッと見、どんな順番で読めばいいのか分からなくなるようなコマ割りが同時平行的に時間が進むアクションのスピーディ表現になっていて新鮮だった。

あっ、これラノベ原作モノじゃなかったんだ。原作があるものはどうしても描写やストーリーを省略せざる得ないところがあるのでそういう前提で読んでいたがそうなるとまた読み方が変わるよなあ。眼鏡とモノクルの違いはあるが同じ顔のキャラがいると思った以上にややこしかった。ラスボスが世界の創造主というある意味でちゃぶ台返し的な存在である中で、なんでもありのどっちらけになるのでなく、それまで肯定してきたことを肯定するという態度に好感が持てた。

これまでとは違う方向性の、変化球のようなストーリーで攻めてきた感じ。顔が似てることにキャラクターが突っ込まないのが伏線なのかどうか迷った。

作品内では誰かが突出しているということもない（という扱いになっている）けれど、実際おいしいところを持っていくのは大体フランなんだよなあ(パンチラもしてくれるし)。

黒幕のおっさんの顔が濃くて結構"！？"が頻出、そしてやることがステゴロ。なんだかマガジンの漫画のようだ。今回のエピソードでは意外にもハーレム要員が増えず。いかにもなキャラだったので意外。

主人公の善性で全体的に明るい雰囲気。ただサンは結局よくわからないまま仲間になったな、という印象。何らかの信頼を得る出来事があるかと思ったのだが…。捉えどころのないキャラ、っていうのはあるにせよ。

結構面白い。主人公が青くさい半人前という設定なので、ふらふらと考えなしに怪しい倉庫に迷い込んだり、自分の行動に理屈づけできず感情優先で人助けしたりといった行動に説得力がある。下手にカッコつけてるキャラ付けだともっとしっかり考えろよ、と言いたくなるがこの主人公なら肯定的な気持ちで読める。エッチなシーンとしては乳首描写もあるけど、どちらかと言うとお尻の方がエッチ。量感がある。

設定としては漫画らしい「すごい何か」をめぐるお話で、必ずしも大仰に真面目ぶったストーリーという訳ではないのだけど、出てくるキャラクターたちがどうにも緊迫感がなくふざけ方が子どもっぽい(ホントに子どもなヒロインはともかく)。

特に目的のない旅とは言ってたがそれにしても降って湧いた寄り道感あふれる「塔攻略」。でもエッチだし書き下ろしもあるし良いんじゃないんでしょうか。

真面目な下着講座を交えつつ百合的なキャッキャッウフフをかわいらしく描く。自分に合った下着を着けることで自己を肯定するヒロインたちの姿がまぶしい。

なんと言うか、結構良い台詞も多いけれどただの精神論のようなモノも出てくるし、人情ドラマみたいな情感もあれば学園物にありがちな教師陣も出てくるし…。まあでも面白い。

なんと言っても小島紗先生の女体表現が素晴らしいってことに尽きますね。ムチムチボディで乳首も美しい。言うことないです。

『らきすた殺人事件』が変化球だとしたら、今回の『らきすたオンライン』はストレートでしょうか。こなたたちがネトゲをしながらかしましくやかましく騒ぎまくる、らきすたらしさ(ってなんだ？)溢れる一冊。まあ自分はらきすたはあまりちゃんと見てきた(読んできた)人間じゃないので、こういういい加減さ何でもありな感じが、多くの人にとっての「らきすた」のイメージ通りかと言われれば自信はないのだけど。

表紙の印象からすこし期待したがエッチなシーンはなかった。キャラクター描写よりもストーリー展開を優先するような感じがある。

いやーすごく新鮮な感じでドキドキして読んだ。キャラクターの距離感ややり取りが生っぽいというか届かない感じ？会話としては成立していて意思の疎通も滞りなく出来ているけど、伝えたい感情が届いてる訳ではない。これがあらすじに書いてある「もどかしい」。 表紙を見ていわゆるエッチなラブコメを期待するとちょっと肩透かし感はあったか。ただエッチなシーン自体はそこそこあって、これはどちらかと言うとエッチというよりか生々しいの方向性かなと。

3巻目に入り実地的な勉強法の話題が多くなる。それはいいけど、どうも進○ゼミのマンガを読んでるような無図痒さがある。素直に手放しでなるほど！確かに！とは言いたくない感じ。