ふじわらびさんのレビュー

佐々木小次郎対ポセイドン。バトル漫画的なハッタリはこれまでもてんこ盛りと言えるぐらいいろいろあり、それらは気恥ずかしくもあったけどそれ以上に盛り上がっていたと思う。では今回のエピソードではどうかと言うと、正直負けている。読んでいてなんか納得できない。それは何故かと言われればはっきりこうだとはなかなか言いづらいんだけど…。

ゼウス対アダム決着。これまでの展開を思えばちょっと盛り上がりに欠けたかなぁ。全知全能のゼウスにしては芸がないというか…。どーせ人類側が勝つんだろ？という読者の予想を裏切る姿勢はよかった。

二回戦からいきなりの大物登場というサービスっぷり(まあ大物じゃないキャラなんていないとも言えるけど)。見ていて恥ずかしくなるような部分もあるけどそれを上回るぐらいに盛り上げてくれる。

やたらと大仰だったりわざとらしく俗っぽかったり、気になると言えば気になるところもある。だけどそれらが気にならなくなるぐらいにはちゃんと面白い。

「無欲」云々は置いといて、欲を求めるから相手の魔法を吸収しさらに想いにも共感し成長する、と。ジャンヌが主人公すぎてこれじゃどうせ勝つんでしょ？になってしまう…。今さら気にするような漫画でもないか。

歴史上の女性たちが戦い合う32人トーナメント。「欲」というキーワードで漫画的デフォルメをしている。つまり史実と違ってもそういう誇張演出ですよという言い訳とバトル漫画のスーパーパワーの獲得。このまま戦うだけの展開だとあまり起伏がなさそうだけどなにか横軸に変化があるのかな。

露悪的なタイトルに対して口当たりはまろやか。素直で真面目で善人の親友大好き。口では自分はクズだと言いそういう描写も少なからずあるが、善良さに心引かれるだけの性があるということで。

これまでのコミュニケーションを取る気があるのか？このおっさん、という感じから一転。ペラペラペラペラ会話しまくり。やはり少なからず認めるところがあったのだろう。

アニメのおっぱい描写に負けじと、ということなのか弾丸でおっぱいがアクロバティックに揺れる！まあ二回目は揺れるっていうレベルじゃないんだけど。

おまけページが多い6巻。新キャラは死にそうな雰囲気ビンビンで逆に？と思ってたがやっぱり…。「人間ドラマ」っていう方向でいうとこれまでで一番の盛り上がり。

逃げる先逃げる先、密室。亀の子戦法が成立しちゃうのも驚き、そっち行くのとハラハラ。suica置いてったって意味ないじゃん！

高城が制服からお着替え、やたらと(いわゆる)乳袋で印象に残った。ストーリーにしてもコータに大きく焦点が当てられているが、ギャグ的演出の崩し顔や描き文字も楽しい。

「濡れるッ！」頂きましたー！ という気分になる4巻。3巻とは打って変わってアクション&バイオレンスの学園黙示録らしいパワフルな展開であった。

いわゆるデスゲーム物だが、頭脳戦や心理的な駆け引きという面を期待して読むとつらい。スカートの中が何故か真っ暗だったりするが天使(の見た目)はちょっとかわいい。

浮気モノでありいわゆる禁断の関係のシチュエーションで物語が始まるのだが、雰囲気が陰鬱で湿っぽいものでなく、コメディに振りすぎるというわけでもなく、リアリティ一辺倒ではない方向で地に足ついている。不可思議な伏線が多くどうなるか予想できない分心配でもある。

領域展開0.2秒！とか299秒！とか、よく分からないのはこれまであんまり変わらないのだが、結構カッコ良さげでよかった。

読んでいて安心できる面白さ。押し掛け女房モノのドタバタ系なのだが雰囲気として安定感がある。それは多分行動論理がはっきりしていてキャラクターに好感が持てるから。それは乱暴な酔っぱらいにも通底している。

したり顔であーだこーだと語れるほどの久米田マニアでないので恐縮だが、懐かしさを感じながら楽しんで読んだ。6ページという短いボリュームの中で面白かったりよくわからなかったり。徐々に方向性が統一されていく感じ。

面白いです。軍にせよ敵国にせよ、信頼できる情報もなくその身に降りかかるまではなにもわかりようがないというのが恐ろしい。

バッタの呪霊（?）、あっさりボコパン。バッタの負のイメージとしての存在感を考えればもっと強くても…と思うんだけど、虎杖が強すぎるのか？