ふじわらびさんのレビュー

新天地で新ヒロイン。何をするためにどこに行くか、に主人公の意思が全然ないんだよなあ。もちろんそれは軍人なんだから当然だけども。主人公がお話を動かしてる感が薄い、っていうのかな。

新ヒロインはなかなかかわいい。夜這い未遂に露出の多いおっぱいおっぱいな戦闘服。実に「らしい」感じで非常に落ち着く。

うーん、主人公が頑張ってるのは確かにそうなんだけど、普通に軍人のふり出来てしまうんだなって。記憶が戻るのも唐突だし知識があるから経験があるからと言われても、むしろご都合的な出し方になってしまってるような。新ヒロイン登場でハーレムの予感。

おっぱいを吸ってバトル！って書くとまたかよって感じだけど(あとがきにもそうあるし)、作品全体としてシリアス度合いが高い。敵も単に悪い秘密結社に収まらず、覇権国家対植民地の構図であり主人公が神様パワーでちょっと無双しただけではどうにもならない。ではどうするのか？が2巻以降期待するとこだけど、どうするんだろう。

剣道に恋に友情に親…。すごくストレートに描かれる青春物語で読んでいて気恥ずかしいような気分にもなりますが、それがすれていない等身大の主人公たちのような感じでなかなかよかったです。

なんというべきか難しいが、展開がスピーディでいろんなものがぎゅっと詰まった感じ。それは同時に非現実感みたいなものもあって読んでいて楽しい。

お仕事頑張って疲れたけどご飯食べて元気出た、とか一緒にご飯食べて距離が近づいたとか、そういう要素もあるにはあるけど、メインは「ご飯美味しい」だけが占める。まあでも人間誰しもご飯は食べるものでそこにドラマやストーリーを求めるのがおかしいのかもしれない…。

雷電対シヴァ。正直言って右肩下がりで微妙になってきたこの漫画だがここに来て明確に方向転換しようとしている。まずシヴァが弱い。人間相手に普通に喧嘩できるレベルの強さで神とは…？となる(もちろんこれ以降の展開でなにかしらパワーアップするのだろうが)。次に雷電の筋肉。筋肉を筋肉で抑え込むという意味不明の説明。これまでは一応は理屈をつけようとしていた(もちろんこれも何かしら説明があるかもしれないが)。そしてトーナメントの外で場外乱闘勃発。普通ならこれまでルールをないがしろにする萎える展開だが、これももほやこれまでとは違う路線を行くことの表明だろう。面白くなるかはわからないが、前向きに変化をつけようとする方向性に期待が膨らむ。

相手に情報を与え合うカードゲーム、なかなか面白かった。遠慮なしにサマをやり合う姿に笑ってしまう。ただこういうプレイ中に前提を大きく変えてしまうような何かがあるのはやはり面白い。

ルールはシンプル、だけど実は奥深い、というのがこの手のゲームの理想なんだろうと思うけど今回は煩雑でわかりづらかったかな。アクションと光源、ふたつのリアルタイムな要素に加えて構造のよくわからないロケーションで状況が複雑になりすぎてるように思える。

展開がゆっくり目ですこし丁寧すぎるようにも思えるが、しっかりと心理的な駆け引きに主眼を置いてあり面白い。

無人島でサバイバル。食料確保に集団維持、サバイバル要素も面白いけど主題は主人公の語り。それは鬱屈としてるんだけど明るさもある。

単身山に入り鹿を狩る。恵まれない装備とサバイバルが見所だが一番は主人公の内省的語りである。正直言えば「悟り」に見える。

なんつーか、なにかをわかりそうになるけど結局わからん！が続く。まあ「僕の答えはみんなの答えじゃない」というようなことも言ってるが。

要領の得ない、って程でないけど理路整然としてない会話とかへっぴり腰のチャンバラとか、らしいと言えばらしさがある。

なんというか非常にエッジが効いてて新鮮だった。例えばコマの大きさに対しての吹き出しの占めるスペースとか、その吹き出しの中の文字の大きさとか。キャラクターに関してもそうで空間の使い方が普通と違っているような感じで面白かった。

命を奪う狩りと問題だらけのグループ。狩りとか漁はまさに命に直接つながる切羽詰まったものだが、それに対する集団の不和はどこかスケールが小さくいじましい。それが「らしさ」かもしれないが。　

ジャックザリッパー対ヘラクレス戦決着。細かい不満点などあまり解消された訳ではないが、ちゃんと落ち着くべきところに落ちがついて決着が着いたので一安心。

小次郎対ポセイドン、そしてヘラクレス対ジャックザリッパー。う～ん、どうなんだろう。小次郎はいいとしてもポセイドン、突きしかしてないのに…。例えばこいつ脳筋パワータイプだからとか、相手の土俵で戦う武人タイプだからとか、ではない。手を抜いてる内に負けたということでもない。もっと人智越えた「なにか」が描写されるかと思ってたが…(もちろん十分越えてるんだけど)。ジャック戦ではこれまでなかった搦め手を見れるかな。