ふじわらびさんのレビュー

毎回思うけど、巻が進む度にどんどんめちゃくちゃ度が上がっている、よくも悪くも。やっぱり一番はモザイク処理のインパクトかなあ。

え、アルラウネと木の精霊の肌ってもっと人外のものを想像してたが肌色なのか。それであの格好かあ。三巻はやはりエロいシーンが多く大変よろしい。グラス君は本当に真面目に治療してる中、こんなこと言うのも気が引けるけど…。

囚人バトル編終了。それまでと一転、フロイドは鋼のような肉体も相まって強キャラ感漂い、バトルもカッコいい。

真夜中の島で10対10のバトルロイヤルだ！と思いきや、一方的にやられまくりのおっさんたち。まあ逆はあんまり見たくないけど…。ここまでズタボロだと気持ちいいぐらい。

二人のプレイヤーネームが「nanashi」と「NO NAME」。思いっ切り対比、というか違うようで同じ存在として描かれているんですね。おにただ！の言い方が面白いです。大上段のお説教みたいになりそうなところをやわらかくしてる。

後半の天谷先生のエピソードはよかった。衝突し悩み結果を出す。某少年誌じゃないけど友情努力勝利って感じで。ただこういう展開を二人のヒロイン、どちらかで見たかった、ってのはある。

出てくる女の子に片っ端から好感をもたれるハーレム展開、と思いきや終始すごく真面目。まあおふざけしていられる立場でも状況でもないのだけど。好漢というか良い奴すぎる。

ハイレグ、セラ水、ケツ！と、やってることはエロコメハーレム漫画なのになんか雰囲気がどんより。丸出しのお尻がまぶしい。

最初の精霊に選ばれるシーン、いわゆるガチャの昇格演出を連想して笑ってしまった。多分そういう意図はないんだと思うけど。設定回りが丁寧な分、草の魔法が何でもありの便利な超能力になってしまわないか心配(まあ魔法ってそういうものかも知れないけど)。

これまでに増してグロ度アップの感。まあ見た目でぐちょぐちょという方向性ではないのが救い。百合百合してるのも売りのはずなのにおっさん連中投入で、どうなる？

いつもそうだけど扉絵がいい。所長も所長らしいこと何もなくいつも盛ってるだけで、それっぽい役目は主任が持ってちゃったな。

コスプレ衣装でとんでもバトル？の二巻。なんなんだこのやたらと下品なバトルロイヤルは。ヒロインが巨乳ばかりでかえって没個性になってるのがもったいない。

エログロサスペンスでおっぱい乳首パンツ盛り沢山。主人公はかわいいのだが、とにかく脱ぎまくりでかえってありがたさが減ってるような気がしないでもない。

ミステリー的なシチュエーションでの殺人鬼推理展開…と思いきやもむちゃくちゃに暴れまくり。キャラの勢いがいい。

水野サキちゃん、再登場やったー。やっぱり人気があったのかな。(見た目だけは)全うにかわいくてエロい貴重なキャラですからね。

タイトルからも受ける印象もそうだけど、ネガティブな雰囲気がまるっきり無くてとにかくバカっぽさ一杯。こういう明るさもいいかもしれない。

一夏の鈍感っぷりがすごい。ハーレム物主人公のお約束、ともまたなんだか違う感じで…。一夏とヒロインたちの思いが交わりそうな時もあるんだけど結局一方通行ばかり。一夏も別に血も涙もない冷血人間ってこともなく、彼なりに思いはありはするんだけどそれが全然違う方向を向いてる。

主人公がヒーローしすぎないというか、馬鹿だけど大事な時は決める、というパターンから外れたところがちょっと新鮮。後半のエピソードでも実際やってることは引っ掻きまわすだけ、という部分もあって破天荒ぶりがすごい。

なんだかマガジンなノリみたいだ、と一瞬思ったけどサンデーにもいろいろヤンキー漫画はありましたね。普段は馬鹿だけど肝心なところな妙に理知的というのに、「命医」と同じ雰囲気を感じますね。

箒、めちゃくちゃデカイですね…。え、こんなに？と思わず驚いた。箒が「一夏があの頃のまま」とか言っているけれども、実際年相応の生意気さ、むしろ子どもっぽさが結構強調されていてるような印象。そういったキャラクターがなんか新鮮だった。