ふじわらびさんのレビュー

忍びの里という閉鎖的環境の中で、「男」を知らないと悩むツバキのさらに小さな心の中がテーマ。想いを秘めるツバキと欲望駄々漏れのサザンカアサガオは実際良いチームだと思う。それとモクレンがかわいい。

性に正直なマガジン漫画的倫理観(偏見か？)が痛快でまず面白い。そのおかげで変な所で立ち止まらずに素直に読むことができた。まだまだ発展途上な二人だが一線を越えてしまいそうな雰囲気もあり、これからの関係を純粋に心配してしまう。

ようこのどこか儚げで頼りない感じに納得。戦国に来てこんなにも大活躍するケンがちょっと異常で普通なら誰かに頼らなければ生きていけないよ。

逃避行の先でも温和な香樹は関係を築いていくがそれで問題が解決したわけでもなく…。でもその関係から自分を見つめ直す、まさに再生のストーリーだった。

つんけんしたクールヒロインであった國生さん。当時ゆっくり丁寧にその関係が深まっていくのをドキドキワクワクしていたなあ、と思い出した。

別流派のおばあちゃんが登場し、しかも分かりやすく水を操る。バトル漫画的要素がクローズアップされた2巻。一方で和やかな日常パートの楽しさも。ただ修行の成果についてはよくわからない。必殺技を手に入れた、と言うのは結果であって考えて見つけるべき「何か」ではないと思うのだが…。

夏がヒロインらしい活躍する一方でようこは…。歴史改変に抵抗感を覚えるのは当然だけど、今までだって結構なことしてきたよなぁ。

やっぱりカッコイイ花山薫。突っ立ってるだけで、あるいはぶん殴られて吹っ飛ばされても絵になるキャラだ。他のキャラが色々ある中、花山だけはまだまだカッコイイ。

花山と勇次郎がバキの恋路を応援する巻。こういう展開だとバキも主人公らしいなと思えますね。それにしても扉を開けずにフッと消えるのはなんなんだ(笑)

今読むといちいち必殺技の名前を叫んだりと少年漫画全開でちょっと恥ずかしい。髪のベタフラ具合が好き。吹き出しの外の手書きセリフには時代を感じる所。

ヒロインは皆巨乳でサービスシーンも多く適度な距離感でのイチャイチャも良い。拷問要素の薄さがゆるい部活らしく感じられて好み。

ぐるぐるパンチや変な幽霊が出てきた時はいったいどうなることかと思ったが、烈さんに語り掛けるバキは最近のバキとは思えないイイシーンだった。

ドイルをほっぽって柔道着ではしゃぐオリバ。いやいや探そうよ。もはや死刑囚なんて名実ともにどうでもいいということか。

群像劇的にいろんなキャラクターに焦点が当たるせいか誰が誰だが…。おそらく監督の言うように主役は「女子サッカー」なんだと思う。専門用語の説明が全然ないのは作品の方向性だと思うが、正直サッカーシーンは何をやっていてどんなアクションなのか全然想像できない。

これまで何度も「訳が分からない」と思わされてきたが、今までで一番かもしれない。ぐるぐるパンチ…。ホントに理解を越えている。

上半身アップのコマに微妙に等身が違う全身のコマ、そして大きくデフォルメされたコマ。これらがテンポよく展開されていて絵柄も相まって優しい世界観になっていると感じた。

ヒロインたちは見た目はかわいいのだが口を開けば喧嘩ばかりでもったいない。ベッドで耳撫で撫ではギャグなんだろうか。

オリバの登場によってもはやシコルスキーなんてどうでもいい雑魚になってしまった。オリバの前ではバキも子ども扱い。今までの話はなんだったんだ。

ハーレムエロコメでバトル漫画？エッチなシーンはグッド。設定自体はよくあるのに、バトル漫画のようなノリで損しているような気がする。言ってることもやってることもマトモなはずなのに、どうにも主人公に好感が持てないのはなぜだろう。

それなりに苦労して軍資金を用意しさらに回りから援助まであったのにオークションの後それに触れられないのは肩透かし感。エロシーンは引き続き良い。