レッサーチートさんのレビュー

へたれ万歳！貴族夫人の依頼で、土木工事を行う第五巻。 大魔術の開拓と比べれば地味だけど。獣人たちとノリよく行う工事は楽しく。正妻プリムラの情熱が領地を救います。 そんな工事依頼を持ち込んだ子爵夫人のカナン。彼女の百面相に、主人公たちも様々な表情を見せます。貴族としては気さくで、さびしがり。そして愚かで傲慢で、したたかなところもある。 トラブルメイカーだけど憎めないカナンをどう評価するか？・・・が5巻の見所です。とりあえず依頼の採算は取れたと言えるでしょう。 なお、原作書籍の最終巻ストーリーはもうすぐ切れる様子。長編web小説からコミック化して続くよう、ご協力お願いいたします。

今では見られないお店、街並みの記憶が刺激される。老若男女が楽しむ、昭和の料理漫画はここから始まったと叫びたい。 「こんなの無理」「間違っている」と言うのは簡単だけど。漫画でそれを言ったら興醒めというもの。ノリと勢いで、元気をくれます。 そもそもタイトルは十番勝負ですが。町おこし、悩み解決のエピソードがてんこ盛りになっており。パワー調理の主人公は、バカではない。熱量をくれるちゃんこ料理人だと思います。

野生のタイトルどうり、魔獣を狩ってその肉を自分の店で出す。異世界料理物では定番ですが、メインは店舗経営でしょう。 主人公、由紀子はプチチート持ち。一般人と比べれば有利とはいえ、無双など論外であり。コストに悩み、ヤクザ者を客にする。従業員の教育にがんばる、一般人枠のヒロインです。 由紀子に比べれば、他作品の主人公はチート持ち。治安、雇用や仕入れで苦労していないと感じました。 とはいえハードな描写は少なく。あくまで経営をからめたハートフル酒場です。原作に一味加えた、秀逸なコミックに癒やされましょう。

「勇者の活躍は～」「異世界帰りのパラディン～」に続く異世界帰りの勇者、古谷良二。迷宮攻略に特化した彼は、情報配信によって他の冒険者たちをサポートしていく。その情報は値千金であり、現実世界の冒険者たちの命運を文字通り左右します。 しかしそれに感謝する人間は一握り。ダンジョン出現により混乱する世界でも、欲深な人間は相も変わらず。そんな奴等にチートスキルで報復する勇者はどんな人物でしょう？ 信賞必罰の裁判官。歴代主人公の中で最も大金を動かせる大富豪。あるいは迷宮攻略オタクか、薄情なふりをする偽悪の人物か。 感想として主人公、古谷良二は絶対にハーレムを築くべきだと思う。理由は歴代主人公の中でおそらく最も孤独だから。壊れた勇者が暴走すれば世界崩壊しかねない。 「どうかハーレムでぬくもりを得てください」と言いたくなります。

飯テロにさようなら。優しいヒロイン、ルルの成長と笑顔の外伝です。 一巻はアウトドアの料理が半分。もう半分は揚げものなど鉄板料理を丁寧に調理します。序盤の戦闘力がなかったルルが料理を習い、仲間たちと笑顔になる。肉好き獣娘三人はもちろん、それぞれの好みがわかるたびに嬉しくなります。 モンスター素材、チート調理は無し。本編のデスマーチもなく。ただ穏やかに幸せな時間が流れていく。癒やし特化のスピンオフに期待します。

老齢の剣士、隼人の因縁は終わらず。大きな因縁が二つ、小さな仇討ち二つがそれぞれの決着を迎える最終巻。 仇討ちにはそれなりの法律、作法があった。そう考えた自分が甘すぎた・・・としか言いようがない。司法、捜査能力が未熟とかいう、はるか以前の問題が提起されていました。 個人的に脇役二人の悟り、人間らしさに賞賛を贈りたい。仇討ち物に一石を投じる。もしくは終了させる良作だと思います。

１巻の凄惨な地獄モードから脱却し。少しは希望が見える２巻！奴隷と市民の差はとても大きい。表紙で目立っている女性は、ヒロインでは無いでしょう。 前巻でおとなしかった領主が馬脚をあらわした。合法だけど、不義理を積み重ね。そのツケを払うはめになったというお話です。 正直、関わりたく無い案件ですけど。スローライフ以前の生存のため。気の良い傭兵団と市民？？や文明的な生活のために、無双するしかない。 戦うだけでは多分おそらく足りないはず。第三巻が楽しみな作品です。

現代知識を使って、裕福ライフを送るのは次巻から？ まずは営業知識とマナーによって地盤固めを行う。異世界の常識を推理しつつ。情報収集を行う主人公は賢い系なのでしょう。 だけど草食系では断じてない。小者がスローライフする気なら、侯爵閣下と「あんな交渉」をまとめたりしませんし。 麗しいメイドをリクルートはしないと思いました。密偵だったり、親族にもっと地雷があったらどうする気なのでしょう。そこら辺は大物というか、警戒心の低い日本人です。 そんな突っ込みは夢の一夜で吹っ飛びました。「賢いお大尽は最高ーーー！」と叫びたい。 スローはともかくクリエイトライフに期待します。

八男～より非道、大量殺人の陰謀は数あれど。なろうの中でも記憶に残る、陰謀劇はこれにて終了の11巻。 小説、アニメで何度も読んだ陰謀劇。そのコミック版は「陰謀の後日談をソフトにアレンジ」改稿しています。 凄惨なざまぁは可能なかぎり除外。陰謀家な貴族との接触も最低限にする。そうしてウェルの兄弟、両親やアマーリエ義姉さんとのやり取りを増やしたのは有りだと思います。 その狙いは次巻からの開拓、領地経営を楽しく行うためでしょうか？原作そのままだとサブキャラ貴族、国王の非道ぶりが印象強く。明るい領地経営のイメージダウンになりかねない。 そういうわけで心をえぐる陰謀劇は小説で読み。開拓前のゴタゴタはコレで一段落の11巻です。 なおヘルマン兄さんの思慮、一言にＭＶＰを送りたい。そしてウェルはアレが王都に向かうと、察知するなんてすごい。余所の貴族領に行くリスクはなかったのでしょうか？

甘く楽しい、合同結婚式と思いきや。アルカナ王国を囲む、近隣諸国との外交イベントが始まります。なお前巻のバトルと異なり。成長、丸く収まる可能性は低いです。 感想として「トップの能力は大事。外交官のウソ、腹芸はとても大事」と考えました。 その後、雑兵以下の一般人からすれば、真の狂人による無双が始まります。人道など期待しませんが、即決だけはやめて欲しい。 ただし「仏の顔も三度まで」と言いますが。切り札を持つ武闘派に対して、ずっと温情を求めるのは愚かです。 冒頭でスイボクに誘拐を仕掛け。その後は浅ましい嫉妬から袋叩きを企て。とどめに事実上の宣戦布告までやらかした。 コレだけ連続して一線を越えた相手に、穏健策だけをとるのは無理がある。大事な家族を害されるくらいなら「報復は当然のこと」と考えたのでしょう。

あらすじを読むと「土下座外交をするんですか？」と尋ねたくなる。24巻から続く忘恩、逆恨み貴族への対策をする25巻！ 前巻で「領主貴族の紛争ルール」を逸脱した。かつてのブロワ辺境伯の跡継ぎ争いよりシャレにならない大惨事を止めたヴェデリン。その結果、逆恨みされ悪友エルを奪われそうになる。 「なんてひどい貴族だろう」そう考えたヒトは甘い。国王から大物貴族まで、グルになって開発利権を得ようとした。若者ヴェルに骨肉出来レースを強いた外道たち。 今回もその悪夢、再びとなり。忘恩貴族たちは善意では指一本動かさず、ただ目先の利権にのみ群がる。「こいつら縁戚？」と問いたい。あげく平民の命、紛争ルールに領主の苦労。諸々を「面倒」で済ます、役人貴族はお咎め無し。 一見、名君でも「あの役人貴族」を放置する国王は同罪でしょう。そして今回、そのツケを払うことになります。ただし「ざまぁ」などと言って場合ではないのですが。 今回のテロルを乗り切ったら。今後は亡命、縁切りに脅迫外交を主人公ヴェルには勧めたい。でないと永遠に侮られ搾取され続ける。そう確信した毒の強い25巻です。

ドラゴンゴーレムを倒して、財宝ゲット。多少は不穏だけど、まだ冒険者として活動できていた。国王、貴族も「まだ」マトモ、まっとうだと思えていた７巻です。 冒険者ギルドの事情に、報酬リスクを解決？して。 それらゴタゴタが終わってからは、魔導ギルドで大騒ぎします。ハレンチと海の幸を食べるイベントは楽しく珍しい。 だけど書籍２５巻を読んだ。大ピンチのウェルたちを知っている、今はこう思います。 「大きな魚を○○できるなら、ピンチを解決する鍵になるのでは？」・・・と。

西方諸国での観光を切り上げ、ホームのシガ王国に帰還したサトゥーたち。そんな一行を迎えたのは二十巻もの間ご無沙汰な巫女セーラだった。 前半はシガ王国の人たちとの再会がメインです。西方観光中もサトゥーだけは転移で様子を見ていましたが、やはり娘さんたち7人そろってこその帰郷でしょう。特に子供大好きのナナは再会と、新しい出会いを満喫しています。 そして後半はシガ王国のオール戦士達が大奮戦となり。誘導に引っかかったサトゥーたちが戻るまで、泥にまみれて戦い続ける。彼ら、彼女たちがとても熱い。古代巨鎧との因縁で、まさかのメンバーも援軍に来ます。 とはいえ25巻のヒロインは表紙を飾るセーラしかいません。彼女にしかできないことを行い。チート勇者だけでは不可能なことを成し遂げます。 ぶっちゃけweb版の積極的な令嬢セーラよりも。書籍25巻の巫女セーラのほうがコミュ力、配慮がアップしているような。 書籍オリジナルストーリーの金字塔、デスマーチから～25巻。テロル王子の迷惑さを除き、シン異世界を楽しみましょう。

メニューから好きな物を好きなだけ注文したい。せめて二種類以上を食べ比べたい！ だけど大食いはイヤ・・・という方のニーズ応えた作品です。 主人公は食事メニューの選択に悩み、その品を自分ルールで楽しむ食道楽。 そんな男に召喚された相棒リリスは異世界娘。日本食の知識など無いに等しく、彼女に楽しみを教えるのはプチ優越感を感じます。 とはいえ食事を全力で楽しむリリスは最高のスパイス。 男と悪魔娘が真摯に、軽快なテンポで食事を楽しむ。登場するメニューを見直したくなる良作であり。異邦人が現代にやって来る、オリジナルの逆異世界グルメです。

地上げ屋も真っ青な都市計画により、一時的に海の家をやることになった酒屋メンバー。 そこで待ち受けていたのはお家騒動、犯罪組織との戦いだった。 名作「八男って」の楽しい食事、サクセス経営を抽出した「野生のJK」。ですがこの2巻に関してはハートフル？と疑問系になります。「八男って」の闇が凝縮された「異世界パラディン」と比べれば確かにハートフルと断言できますが。 同時に複数作品を書いている作者先生にとっては癒やしの酒場。「海なのに観光は無し」という。他の作品と比べればソフトなお話だと思いました。

　9巻にも及ぶフレア姫の求婚、婚姻外交も終わり。男にとって夢の両手に花の後宮生活が始まる第14巻。 　もちろん小心者なゼンジロウに王様ハーレムなどできるはずも無く。女王アウラはともかく、姫失格に近いフレア姫にまで配慮されている。利益よりも心の安寧が最優先という、珍しくも穏やかな後宮生活の始まりです。大事なのはカルチャーギャップを埋めること。 　とはいえ海賊、宗教セットの戦争に備えなければならない状勢。技術革新への布石を打ち。平和ボケに等しい楽観を打ち砕く外交が静かに進行します。単なる不戦条約とは一線を画す、三国同盟は必読でしょう。 　個人的には現代の感性で発明品が作れるなら、ボナ殿下の説得は楽勝に近い。雑誌ヤングエースから退場した放浪の二公爵・公女がまさかの再登場をはたし。そんなことを考えました。 　

　バトル、美少女に観光の三連発がつまった13巻。どれが好みかで貴方の性格がわかります。無論、ワタシが推すのはバトルに決まっています。 　巨体で身軽。複腕にウィップテール持ちなオーガ級との戦い。重軽傷者を救助しながら戦う舞台は、当然ボス戦のはず・・・。ですがその正体は少しレアな下級魔族とのこと。一体どんなハードモードでしょう。 　そんな激戦？を癒やすようにセーラ嬢との語らい。巻末には彼女のSS小説付き。 　そして水着無しのサービス会。楽しい船旅には触手も登場します。 　しかし保護者サトゥーは自分の実年齢をしっかり自覚しています。大人としてカリナ嬢の色々な憂鬱をフォローしましょう。

　　表紙、あらすじから甥っ子カールが主役の話だと、誰もが思うでしょう。確かに彼の成長は癒やしになりますが。 　メインは最低貴族の博覧会という毒を含んだ24巻。口先だけの無能な働き者を筆頭に。ソレと不毛な争いをする先代。そして恩人に対し厚顔無恥の忘恩を賢しげにやらかす、大身のお貴族様。 　これだけでもうお腹いっぱいでしょうが。最悪なのは合法的に放置を行う官僚貴族だと考えます。もはや人道、先を見る目を期待するだけ無駄というもの。 　せめて封建社会なのだから身分の高い者を優先しろ！この際、保身に走っていいから怨みを買うリスクを考えろ！そう声を大にして言いたい。主人公が舐められすぎ。 　書き下ろしが３分の２を占める。アナザールートに突入した24巻。25巻の報復、ざまぁに期待します。

　本編の戦闘、ドラマにトラブルを一時忘れ、楽しく食文化を味わう見聞録です。ハードな英雄たちも宴では笑い、マスターとマシュに癒やされるお宝本の始まり。 〈スパイスが金と同じ価値があった〉程度の知識は食文化の入口もいいところ。航海、遠征の歴史によって混ざり変化する食文化は驚きの連続であり。 　「事実は小説より奇」と言いますが「料理歴史はファンタジーより不思議」という造語を作りたいです。 　とはいえ一番印象に残ったのはイギリス、ロビンフッド時代の食糧事情。悪政イコール日本の悪代官ぐらいに考えていましたが。エチゴヤも真っ青な領主があちこちにいるとか、どこの地獄でしょう。塩が無いのすら始まり、ジャブ、一丁目に過ぎないと思いました。

　ライダー怪人の中でも唯一無二なデザインのオルフェノク。そのトップであるラッキークローバーとの第1戦です。 　クロコダイル以上の巨体に曲刀をふるう。怪力を誇る獣か、ミノカサゴのように派手な魚系オルフェノクかと思いましたが。胸はともかく、上腕部の装飾でモチーフを特定できます。 　「ブレイド」「鎧武」の上級怪人にも同系統がいましたが。それらと比べ、圧倒的なパワーを誇るその巨体に突っ込みたい。あるいはホースｏｒドラゴンのように変身？するかも。 　スマートブレイン社のオルフェノクらしく、人の死には冷淡？ですが。強者ゆえの余裕からか、かなり甘い。「依頼に忠実ですが、それでいいの？」と思いました。