絶対零度さんのレビュー

かつてはタレントとして某航空会社のキャンペーンガールも務めたことのある三浦敦子であるが、２００３年以降は本格的にヌードモデルに転向。大胆な脱ぎっぷりで惜しげもなくフルヌードを披露する一方で、いわゆる「エロ業界」とは一定の距離を置いていた。本作でもあくまで「職業としてのヌードモデル」というスタンスを徹底的に貫いている。もっとも、その「凛とした態度」こそが、かえって、観る者に「エロ以上のエロ」を呼び起こすのである。着エロの「あざとさ」に飽きた人にとっては、彼女の「品のあるヌード」は非常に新鮮に映るはずだ。

冷静に見返すと、この作品の露出は極めて少なめである。前半でビキニ姿を披露する以外は、ほとんど「着衣シーン」と言ってもいいくらいだ。それでも、鑑賞後、まるで「ヌードビデオ」のようなきわどい「露出感」が残るのは、前半部分の「ハミ乳具合」があまりにも強烈だからである。最初の１０分だけで十分に元が取れる程の満足度。このおっぱいの素晴らしさを文章で表現するのは不可能なので、ぜひ、その目でしっかりと確かめていただきたい。このボディーにはおっぱい星人なら「一目惚れ」せざるをえないモノがある。

市川みかは「元保育士（保母さん）」という異色の経歴を持つ着エロアイドルである。幼稚園では園児相手に優しい笑顔を振りまいてきた「みか先生」であるが、撮影現場ではエッチな大人相手にハミ乳全開で無邪気なエロを振りまいている。前職の経験を活かした「保母さんプレイ」も収録。もっとも、「着エロビデオ」にしては、全体的に露出はかなり少なめである。もともと「ナイスバディー」とは言い難い人だけに、もったいぶられるとつらいモノがある。下着着用の「半裸エプロン」というのもいかにも中途半端。

ＡＶ女優「希志あいの」がアイドル時代に撮ったイメージビデオ。一時期、ネットでも大変話題となった「ＡＶデビューを直前に控えた大物アイドルＫ」の正体である。グラビアデビューからＡＶ転向への「仕掛けの早さ」を考えると、この時点で、ＡＶ行きは「当確」していたモノと思われる。それでも「アダルトビデオ」の「ア」の字も感じさせない非常に爽やかで健康的なつくりは、かえって「うまい」の一言。この作品があるおかげで、ＡＶデビューの衝撃は、二倍にも三倍にもなった。

元ギリギリガールズのメンバーとしてグラビア界で一時代を築いた「荒井美恵子」主演のヌードイメージビデオ。のちに「ＡＶ女優」へと転身する彼女であるが、本作でも、オープニングからこれでもかと「全裸」を披露している。これだけの肩書きを持った「大物アイドル」なので、もっと「出し惜しみ」があってもよさそうなモノだが、全編にわたってとにかく脱ぎまくっている。かつてのファンが観たら感涙にむせぶこと必至である。これぞ、フルヌード。

偶然、原作を先に読んでいたが、正直、有名女優が主演をした割には「あれをここまでよくやった方だな～」と思った。特にヒロインの「星野真理」は、清純派女優としての格を落とす事なく、フルヌードでセックスシーンを披露するという「難問」に一応の答えを出している。もっとも、本人の熱演ぶりも虚しく世間ではただの「お宝映画」のひとつとしてくくられているが。これは「セックス」をテーマとする一般映画全般に言える事である。なんでもありの「マンガ」という表現に比べて、「映画」の持つ不自由性を痛感する一本。とにかく、体を張った星野真理の演技に星４つ。

ビッグコミックスピリッツ連載の人気漫画を原作者の「江川達也」自らが映画化。原作者自身がメガホンを取ってコケたのだから、ある意味、それも「本望」なのではないだろうか。予告編であれだけ「セックス、セックス」と煽っていた割には、唯一、体を張っていたのはこの時点でＡＶ転向が決まっていた「範田紗々」くらいである。肝心の「三津谷葉子」はせいぜいセミヌードを披露してお茶を濁す程度。「ヌードＮＧ」なら最初からこの仕事断ればいいのに・・・。最後にはなぜか江川氏が自らスクリーンに降臨。まさに「シベリア超特急」なみのカルトムービーに仕上がっている。まさに監督の「想い出づくり」といった内容の作品。もっとも、それにつきあわされる観客はたまったものではないが。