こうひこうさんのレビュー

史上最大級の○○、家族愛を描く、学者が登場するというディザスター・ムービーのお約束を守ったありきたりな作品ですが、 中だるみは少なく快適なテンポで話が進みます。 好き嫌いは分かれるでしょうが、装甲車を操る竜巻ハンターのおじさんのプロフェッショナリズムが良く描かれていたと思います。 竜巻のCG映像の出来は秀逸でTVでも迫力は伝わってきました。 終盤の人間VS竜巻の死闘も名場面があり見応えがあります。

主人公の設定やシーズン通してのストーリーは悪くないんですが、エピソード毎の脚本に粗さが目立ちアクションシーンも敵もぬるい。 名作アメドラに共通する睡眠時間を削ってでも次のエピソードを見たくなる中毒性は弱かったです。少し古い作品であることを勘案しても平均より下かなあ。 ジェシカファンなら見て損はないかも知れませんが…。

残酷な描写に頼らずアイデアで恐がらせてくれる私好みのホラー映画です。 女優二人の演技は良いので、恋人役と子役をもうちょっと活かしてゴーストに慣れてくる終盤も恐がらせてほしかったかな。でも、十分楽しめました。 レビューを書く気にさせてくれたホラー映画は久しぶりですし★4つで。

ありきたりという評価がぴったりのアクション映画ですが、粗い作りではなく見れる範囲内です。 一方、主演女優は滅多にいないロシア美人です。この人が出演してなかったら★2つですｗ

２作目位まではまあまあ良かったシリーズなんですけどねえ。 安易なシナリオでひたすらドンパチやって終了でした。でも、終盤はそんなに悪くなかったかな。 単体で見るのは厳しいけど、今までシリーズ見て来たバイオファンに一応の踏ん切りつけさせてくれるファイナルだとは思います。

ありきたりな展開なのはチアーズ！シリーズのお約束なので文句ありませんが、主演女優の魅力が１・３に劣り、 思わず噴いてしまうようなシーンもなし。学内の派閥抗争というストーリーの小ささ、寄せ集め集団がクライマ ックスに急にプロ級の腕前になる違和感（シリーズ共通ですがさすがに本作は引きました…）と残念な作品。 個人的には3≧1（ほとんど差なし）＞＞2（かなり差あり）というシリーズの感想です。

ジャッキー・チェン、ジェット・リー、ブルース・リー主演ものしかアジア映画を観たことがなかったのですが、 「エンプレス」が面白かったので二作目に挑戦。同志を集める前半の過程がかったるく、義士団に感情移入でき ないまま後半の激戦へ。敵も味方もバタバタ倒れますがふーんで終わってしまいました。こういう設定の作品は、 味方に応援したくなるキャラがいないと多少アクションが良くてもつまらないです。

競馬よりも家族愛に焦点を当てた作品で、ダコタの天才の名に恥じぬ演技もあり普通に感動できます。 ただ、「シービスケット」や「セクレタリアト」を先に観てしまうと、馬・騎手・経済状況などに 上記実話に基づく作品と共通する部分があって二番煎じ感が拭えず。夢が簡単に叶い過ぎる点も 映画としてはやや拍子抜けです。厳しいことばかり書いてしまいましたが、観る順番が逆なら違った 感想になっていたであろう、家族で観れる温かい作品ではあります。

登場人物（馬含む）がみな過去に何らかの挫折、不幸を経験しているのですが、みんな前向きで負けず嫌い。 いかにもお涙頂戴的な描写はないのですが、台詞が良く自然とアンダードッグだった主人公や馬を応援した くなりました。ノスタルジックな雰囲気や登場人物達の人柄と相俟って温かい基調の作品ですが、随所に馬 を有名にし勝たせるための駆け引き、調教、レースがあり、悪い意味でのぬるさはありませんでした。 多少の脚色はあるにせよ実話に基づいたストーリーが素晴らしい。とても気分良く観れた作品でした。

主人公の逃走を多くの人が助けてくれますが、それぞれの関係、行動に特色があって非常に良かった。 アクションシーンの撮り方は上手くないですが、そこがメインの作品じゃないので許容範囲内。 残念だったのは、色々と伏線が不十分というか説明不足だった点です。特に終盤の国境の街での ユダヤ人やロシア中尉のあの行動の動機は何だったんでしょう？ユダヤ人が主人公に言ったように 「（映画を観た人が）自分で考えなさい」ということなのかもしれませんが、私はそれにしては考える 材料不足だと感じました。でも、良い所も多い作品なので、二回目観ると感想が変わるかもしれません。

ホラー作品だと思って観たのですが、サスペンス要素をかなり加味した作品です。残酷な描写に 頼っていないのに久々に映画を観て恐いと思ったし、犯人を推理するのも面白かったです。 ただ、終盤に真実が明るみになってからの犯人のお間抜けぶりがあまりに酷くて、許容範囲を超 えてしまいそれまでの緊張感が台無し。ラストに向かってテンションが落ちる一方でした。 龍頭蛇尾の作品にはどうも好印象を持てず、★２つに近い３つです。

ある事件がきっかけで、悪いやつらが衛星などを駆使しながら執拗に主人公を監視追跡します。 絶体絶命の状況から逆転する過程が面白く、後半になればなるほど面白くなるのがポイント高い。 衝撃的とまでは言いませんが、序盤の伏線を活かしたクライマックスはアイデア賞物です。 20年近く前の作品ですので、画面の四方が黒枠になる仕様なのは仕方なし。それでも観た甲斐があったと思います。

噂通りの下品極まりないおバカ映画ですが、無駄にアクションシーン、セット、CGなどはしっかり、 ナタリー・ポートマンも（恐らく製作側の狙い通り）華となっており、普通に最後まで観れます。 そうは言っても、ストーリーは平坦で下ネタが効果的に笑いにつながらず、甘めに見ても平均点より下です。 ところで、ナタリーファンは特典のNG集お見逃しなく。楽しそうに仕事をしているのが分かりますし、 他作品ではめったにお目にかかれない表情を見ることができます。 特に最後のＮＧシーン？が良く、ＤＶＤだし特典も作品の一部と解釈して★+0.5してしまいましたｗ

ありきたりの展開ながらも非常に楽しく観れた作品です。 ヘイデン・パネッティーアだけじゃなく脇役の子たちもかわいいし、随所にクスッとするような場面が あり、チアリーダーのダンスも見ててハッピーな気分になれます。予想を上回る面白さだったので、 甘めの評価になっている可能性はありますが、肩肘はらずに観るにはちょうどいい作品だと思います。

細かい事気にせずに楽しんで下さいという感じのアメフト映画。試合のシーンが長いので、多少 アメフトの知識があった方がいいかも。スポ根ものの感動を求めてる方には厳しいでしょうか。 スポーツ映画定番の寄せ集めメンバーの結束が固くなって勝てるチームになる過程はもう少し 工夫がほしかったけど、笑えるし後味も良い作品です。★４にちかい３です。

ニコラス・ホルトの青白い顔がアップのパッケージを見て、ゾンビの恋なんて気持ち悪いよと思ったのですが、 テレサ・パーマーがヒロイン役で出演していると知って観てみたところ当たりでした。 まず、斬新な設定に挑戦しながらも、完璧ではないにせよ良くまとめているのがポイント高いです。 次に心配していたゾンビの気持ち悪さですが、ラブストーリーだけにゾンビのメイクやグロいシーンはかなり 抑えめなのですぐに慣れました。 主人公がゾンビなだけに感情移入しづらい点もあったのですが、クライマックスに名場面があり、一気に作品 への好感度が上昇。他作品との兼ね合いで★４つにしてますが、５つに近いです。

実話に基づくアメリカの少年院アメフトチームのスポ根ものです。 ストーリーがベタでもありきたりでも好きになる作品は多いのすが、本作は序盤の展開が読め過ぎました。 また、少年院のフットボールチームが強くなるには相当の努力、優れたコーチング、才能がある選手の 全部またはいずれかがないと実際にも不可能だったはずですが、余り伝わってこなかったです。 コーチの情熱や少年達が心を開いていく過程は良く描かれていてスポ根ものとして抑えるべきところは 抑えていると思います。

NFLをモデルとしたプロスポーツチームのヘッドコーチが主人公。冒頭からアメフトの試合描写が続き、一つ一つの プレイを時間かけて詳細に撮っている作品はなかったし、キャストも豪華だしで期待したのですが、外れでした。 まず、主人公以外の登場人物の考えがいとも簡単に変わるけど、過程の描写や言葉に納得いくものがなくて心に響かず。 次にアメフトを危険に描き過ぎ。確かに最も危険なスポーツの一つですが、眼球がポロリとか医師による脳震盪の隠蔽、 同選手との取引とか酷過ぎて悪意を感じるほど。脳震盪の方はNFLでも問題になっており、あり得ないとは言い切りま せんが、ここまで露骨にモラルに欠けているケースの描写は別のテーマの作品でどうぞという感じ。 個人的にはアメフトを題材とした映画は名作が多いと思っていますが、本作は最低の部類です。

ダンディーなお爺ちゃんと絶世の美女が、それぞれの目的のために、コンビを組んで大きな盗みに挑戦する話。 意表を突かれる設定、年の差のある男女間の駆け引きと恋愛感情、中盤当たりの入念な準備の描写がこの作品に 個性を持たせており、見どころ満載です。 ただ、終盤に入ってから、盗みが優秀な機器に頼り気味の上に○○○や警備側がおバカで空気のような存在。 中盤迄が良かっただけに、前準備含めてもっと緊張感が欲しかったですかね。 ストーリーとコネリー、キャサリンのキャスティングは文句なしで、満点にしたいのですがあと一歩と言う感じです。

登場人物はヘンリー8世と（本作ではほとんど登場しない）エリザベス位しか知りませんでしたが、 結末が分からない状態で本作を観れたので、むしろ知らなくて良かった位。下手な創作よりは実話、 歴史に基づいて脚色した作品の方がはるかに面白いと再認識。wikiなどで登場人物を調べてから 二回目を観るとなお良いかもしれません。 絶対王政の宮廷が題材なので、現代社会とモラルも価値観も違いますから、少し腹を立てたり驚かさ れたりしながら、どうなるの？どうするの？と最後まで楽しめた傑作です。