こうひこうさんのレビュー

ドライブに例えるなら、美しいけど大して変化のない風景の中、空いている道を制限時速で気持ちよく走ってる ような感じの作品です。さすがのデ・ニーロで安心して観れるんだけど、名場面は特になく少し退屈だったかな。 アン・ハサウェイは若干美貌に陰りが出てきたけど、まだまだ存在感はありますね。

惜しみなくお金と時間をかけて創り上げられたアクション作品。ほとんどが砂漠のカーチェイスのシーンなのですが、 そんな中でも主演クラスのマックス、フュリオサ以外の登場人物の個性もしっかり描かれています。この作品を語るの にイモータン、ニュークス、5人の妻たち、その他脇役陣を無視するのは困難でしょう。決して登場人物は少なくない 123分の作品でこれは凄いことだと思います。また、背景、車、アクションシーンがこれでもかと言うほど工夫され ているので、中だるみ感がありませんでした。 現実からかけ離れたヒャッハーな世界観ですので、好き嫌いが分かれるとは思いますが、私的には歴代ベスト５に入る作品です。

原作は知りませんが、有名アクション映画のいいところ取りをしようとしたような作品です。こういう無茶をすると 大概設定が破綻して酷い駄作になってしまうものですが、何とかまとめ切っています。 ただ、観れるレベルではありますが、プリーストの魅力、緊張感、アクションシーン共にあと一歩というところです。 更に面白くできる可能性のある設定なので続編を観たいですが、未だに話が出ていないとういことは没なんですかね。

ニコラス・ケイジはいつも通りな感じで不満なしですが、肝心の選ばれし魔法使い（弟子）がだらしなさ過ぎて受けつけませんでした。 どうせなら、笑いの要素取り入れた方が良かったかんじゃないでしょうか？続編匂わせてますが、この出来では・・・。

伝説の競走馬を題材とした「シービスケット」が良かったので観てみましたが、本作も当たり。 主婦馬主と牧場関係者、家族との関係がハートウォーミングに描かれ競馬シーンも分かり易く迫力もあり。 私は競馬に疎いのですが、セクレタリアトが不世出の競走馬だというのがよく伝わってきます。 個人的には「シービスケット」の方が馬にドラマ性があった分映画としては若干上かなと思いますが、 米国史上最強馬のこちらが好きという人も多いかも（競馬ファンは特典映像もお見逃しなく）。両方観て損はないと思います。

コリン・ファレル演じる無法者ジェシー・ジェームズが格好良く、テンポのいい痛快な娯楽作品です。 ただ、観始めてすぐに同じく無法者のビリー・ザ・キッドを題材にした「ヤングガン」を思い出してしまいました。 （二番煎じとまでは言いませんが、少しキャラや展開が被っていると思います。どちらも無法者を描いてる以上ある 程度仕方ないんですが・・・） 個人的には、格好良さ、仲間のキャラ・友情、クライマックスシーンどれをとっても「ヤングガン」が上と思わざるを 得ないです。古い作品が美化されて記憶に残っている気もしたので星４つにしましたが、本音では３．５位かなあ。

前作と比べるとコメディ色が若干強くなり、アクションシーンがパワーアップ。家族ぐるみで事件に巻き込まれています。 ストーリーやセリフがこれでもかというほどベタですが、私は、娯楽作品の王道を行く作品として前作以上に好きです。 都合よすぎるだろ！と突っ込みを入れたいシーンもありますが、王道故の爽快感と小さな感動があり、ケチをつける気には ならない。やや古い時代設定がベタな作りを許容させるのか？とも思いますが、よく分かりませんｗ 最近はストーリーがやや複雑で陰のあるヒーローものが多い気がしており、そういった作品も嫌いではありませんが、 本作のように単純に正義と家族を愛しているレトロなヒーローも良いと思います。

自己破滅願望のあるアル中のおっさんとそんなダメ男を好きになる寂しがり屋の娼婦の物語。特に男の方は本当に屑で救い ようがありません。ニコラス・ケイジとエリザベス・シューの演技には敬意を表さざるを得ませんが、映画はハッピーに なったり感動する為に観るものだとするなら最低な作品です。一方、自分が当てはまるのですが、まとまった時間がある時に 「こういう」作品だと分かって観るには良いかも分かりません。楽しい作品ばかりだと飽きますからね。

テレビ映画ということもありかなりの長尺ですが、気にならなかったですね。西部劇ならではのド派手なドンパチがある訳では ありませんが、この時代設定だからこそ撮れる美しい人間像、ストーリー、旅の風景があります。まだ一回しか観ていませんが、 忘れがたい作品。ＣＧを駆使した最近の作品も悪くはないですが、西部劇も復権するといいなあと思いました。

シリーズにもなっているし期待して観ましたが、怪物は少しグロいけど恐いとは感じなくてうーん、あまり恐がらない子供にうーん、 銃火器ないなりに頑張った戦闘シーンだけがややまし。残念ながら、早送り一歩手前の作品でした。

酷評多いんですが、私の大好きなアクション映画で劇場含めて何回も観てます。公私にさえない日常を送る主人公が 修行を経てアサシンになる過程、弾道を曲げるアクションシーン、ドンデン返しありのストーリーが個人的にツボに 嵌まってしまったんですね。本国ではヒットしたのに未だに続編出ずで諦めるしかなさそうなのが寂しい限り。 吹き替えがなってないとのレビューが多いですが、それについては私も同感です。字幕で観て下さい。

モラルの低い青少年の犯罪を描いた作品ですが、真剣に批判する気にもなれず、かといって同情する気にも全くならずで 何も心に残りませんでした。 でも、セレブの邸内や豪奢な所有物が次々出てくるのでなんとなく華やか。エマ・ワトソンが可愛いくてちょっと口が達者な だけが取り柄の不良女を演じているのも貴重です。息抜きに見るには悪くなかったです。

評価高かったので借りてみたけど、どんくさい主人公たちとゾンビにイライラしたり呆れたりして途中から早送り。 どんくささが笑うポイントなんでしょうけど自分には合わなかったってことかな。

（後から思い返せば）よく練られたストーリーだったんだと思います。ただ、中盤当たりで展開が読めてしまってサスペンス を観る楽しみの一つであるやられた感がイマイチ。あと何より、エミリーが夫殺し（詐病）を自白し、愛人（シーバート）を 裏切る事を決断するに至った理由がよく理解できず、すっとぼけて電気治療でもなんでも受ければよかったんじゃ？ 多少記憶喪失になっても殺人自白するよりましだろと途中でしらけてしまったのが失敗でした。 鑑賞後に向精神薬の副作用の恐さや精神病治療の実態を調べてまあ納得はできましたが、それで観終わった作品が面白かった と思い直せるかと言うとそんなことはない訳で・・・。こういうこともあるんだとよい勉強になりました。

ボーンシリーズ知らずにアルティメイタムを劇場に観に行ったときの自分のメモには5点満点で2点としています。 レビューもいいし時間もできたしで、期待しないで一作目借りてみたらアクションシーンもストーリーもかなり良くて驚き。 未見のスプレマシーを観たいのははもちろん、アルティメイタムも観直してみようかなという気になっています。

CG駆使した最近の作品に飽きて適当にレビューの高い旧作を観まくっていますが、未見の名作ってまだまだあるんだと感じました。 斬新じゃないけど退屈しないアクションシーン、敵は適度に憎らしくヒロインは絶世の美女で後味も良く娯楽作品としては言う事な いんじゃないでしょうか。主人公がいきなり貴族に化ける教養を身に付けているなど、ちょっと都合良すぎると感じた点はいくつか ありますが、こういう作品で深く考えたら負けですｗ 他作品との兼ね合いで星４つにしていますが5つに近いです。続編も是非観たいと思います。

人身売買をテーマとしたシリアスで時間も長い作品ですが固唾を飲んで観てしまいました。捜査官、被害者、その家族、奴隷商人どの人物もよく描かれていますし脚本も丁寧。 ラストがあっさりし過ぎな点は惜しかった気もしますが、星４つにはできません。

近くの某レンタルショップに置いておらず、気になりつつもスルーしてきたのですが、本当に観て良かったと思える作品です。 名門ノートルダム大のアメリカンフットボールチームでプレイすべく、夢に向かって努力する主人公ルディの姿を中心に描いたスポ根もの。 と言えばチープに聞こえるかも分かりませんが、その一途な思いとリアルな努力が適度な演出を交えながら実に良く描かれています。 （ファイティングアイリッシュは今でも全米一の人気を誇り特別な扱いを受ける超がつく名門大学スポーツチームです。 ルディの夢を理解し易くなるので、ネットで軽くチームのことを調べてから観るのもいいかも分かりません。）

最近のCG技術に慣れていたり、数多くのモンスターパニック映画を見ていると、この地中生物がおもちゃに見えてしまうのは仕方ないですかね。人間と地中生物との戦いはテンポよく撮れていると思います。シリーズ6作もあるので本国の評判は良いんでしょうか？私は本作でお腹一杯です。

精神病患者同士の掛け合いは思わず笑ってしまう場面が複数あり、乗って行けそうな序盤だったんですが、お互いに魅かれあう過程の描写がいまひとつ。ダンス大会でティファニーが嫉妬からやけ酒飲んだ直後に普通にペアで踊って目標得点取ってしまったのには？？？必要な伏線だったのは理解できるんだけど、他にやりようなかったんですかね？