こうひこうさんのレビュー

パッケージで想像がつくと思いますが、MCUやDCFUのような派手さを期待して観るとえらい目にあいます。 キャストに華がないしCGも地味。若干のエログロもあり私なら子供には見せません。 しかし、このキャストとスケール感に合ったハードボイルドのようなストーリーが良く見せる力のある作品でした。

贔屓女優のイモージェン・プーツが出演していたのですが、それでも最後まで見られず早送りにしました。 映像化したいアイデアがあるのは分かるのですが、それを100分近くにするのですから見せる力は必要です。 退屈過ぎて途中で見る気を失くしてしまいました。

久々の大作サメ映画ということで期待しましたが、ドラマ部分の出来が良くなく、お涙頂戴のつもりで撮ったと思われるシーンの盛り上げ方が上手くない。 バトルシーンは荒唐無稽なりに見所はあるのですが、グロ描写控え目なのは良いとしても、代わりになるような工夫は見られず緊張感に乏しかったです。　

主演はイーサン・ホークですが見たかったのはミステリー初出演となるエマ・ワトソン。 相変らず華はあるけれどやはり役を選ぶ女優ですね。そつはないけれど謎めいた雰囲気や狂気は出し切れず。 また、イーサンとW主演というほどの出演時間はありません。 内容の方ですが、悪魔崇拝という日本人には取っ付きの悪い題材ではあるものの、オチが楽しみになる場面は「少し」ありました。 が、陰気で退屈なシーンの方が多かったし、ミステリアスな雰囲気を作った割には肝心のオチが白け気味。 現実的と言えば現実的なのですが面白くはなく、イーサンかエマのファンでなければスルーで良いかなという感想です。

低予算のホラー映画としては興行的に大成功を収めた作品で期待していたのですが、あと一歩半という感想。 「ドント・ブリーズ」と被る点はありますが面白いシチュエーションですし、終盤を除けば非常に静かな作品で新鮮味はありました。 ただし、前半がやや退屈で家族以外の登場人物をもっと出すなりして見せ場が欲しかったのと、 屋内の普通の会話ですらダメという世界観の設定が厳し過ぎて突っ込み所満載になってしまったのが残念。 （続編狙いの？）ラストはもうちょっとキリの良い所で終わって欲しかったけれど後半は悪くなかったです。★3‐。

７年ぶりの新作ということで、あまり期待できないかな？と思っていたのですが、個人的にはシリーズの中で一番面白かったです。 アトキンソンのドジネタ笑えました。下ネタ・ブラックネタが苦手な人でも観られるスパイコメディです。

X-MENらしいストーリーでそこそこ面白かったんですが、（まだ観ていない）シーズン2で打ち切り決定だそうです。 X-MENファンの私でもシーズン２を観る気はなくなりますし、シーズン１のお薦めもし辛いです。

おバカ映画好きだし、設定が面白そうでエマ・ワトソンも出演しているということで期待して観たんですが、 映画や俳優をいじったネタは誰にでも分かるものではなく、ウケない人にはとことんウケないんではないかと。 分かり易いブラックネタ、下ネタもあるんですが、男５人で騒がれても面白くなかったです。 エマ・ワトソンの出演シーンは僅かで、まあその僅かなシーンで笑えたのですが、全体としては残念なおバカ映画でした。★2‐。

ストーリーの本線でリアリティーに（おもいきり）欠けるところがあり雑なB級映画と思わせる反面、 上手いと思える演出やカットもあります。 ただ、グロ描写の方が目立ち過ぎてしまって復讐劇ならではのカタルシスはほとんど感じませんでした。 主演女優が綺麗で泥まみれ血まみれの演技で頑張っていましたし、甘く評価したいけれどこんなもんかなと。

目新しさはありませんが、舞台や雰囲気作りは上手く出来ています。 グロに頼らないでこれだけ緊張感が出せていれば観て損した感はありません。 最初に出て来る二人の修道女や主人公の誓願に関してはもう少し感動的に描けるストーリー だったと思うのでそこがもったいないです。

学校生活が順調ではなく家庭環境にも恵まれていない、さえない少年がある日超能力を手に入れて・・・とよくあるパターンの序盤ですが、中盤からの危険な展開は退屈せずに見られました。 後味のよい娯楽作品ではありませんが、大人が見るぶんには面白い映画だと思います。

賛否両論出る重いテーマなのに見せる映画で流石イーストウッド監督に名優スワンクと讃えたいのですが、 タイトル戦の描写が最後までつっかえましたので★3つに留めました。 ゴングが鳴った後にブラインドからパンチはないでしょう。 この反則通り越した殺人未遂に近い行為とその後の会話（あのパンチで敗けたとか防御が疎かだったと言われても納得できない） の違和感が消えず肝のエンディングを集中して観ることができませんでした。 他のやり方にしてストーリーを進めて欲しかったです。

軽妙なケイパームービーでサンドラ・ブロック、アン・ハサウェイなど華も実力もある女優が揃っていて見心地は良いです。 反面、ちょっと上手く行き過ぎな展開で緊張感や期待感のあるシーンに欠けました。

パッケージや予告編で本格スリラーと思って見たのですが緊張感のある場面はあまりなく、 原題の通り監禁する男とされる女の間の複雑な心理状態などなどを丁寧に…と言うよりも冗長に描いています。 映像は綺麗ですが、散漫な中盤に雑な終盤と全てにおいて中途半端で、何を軸に描きたかったのか分からない。 （ほぼ）ノーメイクもヌードも辞さずに種々の感情を表現したテリーサの演技は高く評価されても良いと思うのですが、 この出来では孤軍奮闘が気の毒になっただけでした。