ふじわらびさんのレビュー

でっか…。苺以外のいろんなキャラに焦点が当たるようになって、なんだかマトモ度が急速に上がっている。悪いことではないけど。まるでサンデーらしいさわやか漫画のようだ。

おお、夏服姿がちょっとかわいい。ケンカっ早いのは相変わらずだけど、意外にも青春っぽいこともやってるぞ。

ひたすらに破天荒だった苺も2巻では可愛げがちらほら見え隠れ。まあクソガキっぷりは相変わらずですが(誉め言葉ですよ)。新キャラ滝沢もかませかと思いきや良い位置に収まった。

軽井沢尽くしの9巻。今回のエピソードはなんというか綾小路の印象が変わった、というかその方向性を修正しなければいけないのかな、と。なんのかんの言って綾小路もこれまでそれなりに和気あいあいとやってきた、と思ってたのだけど…。

面白いですね。乱れ飛ぶ遠慮のない悪口と暴力、漫画でなければあり得ないようなぶっ飛んだ天才描写。読んでいて気持ちいいです。

「背景が消える」のしつこい繰り返しといいテンポをずらした感じがあり、同時にいつの間にかトップスピードまで加速しているようなスピード感もある。

まるで、というかまんま？ジャンプ漫画的修行パート。吹き出しとかコマ割りとかとにかくデカイ。有無を言わせぬ迫力。

eスポーツ部を作るために部員集めに奔走する、よく言えば王道、悪く言えばありがちな展開。メインテーマのeスポーツに関してもあまり掘り下げはせず、正直言えば他の題材でも成り立ってしまうのでは？と感じる。ただ明確に勝ち負けがつく勝負事を扱っているからか、単に和気あいあいとはならずスポ根的雰囲気もある。

SF的世界観とヒロインのマッチョではない筋肉造形。ヒロインの内面描写に対してそれ以外のキャラクターがどうも直線的な感じがする。

優待者を見つけ出す特別試験、ついつい「どう攻略するか」という視点で読んでしまいがちだがもしかしてそういう方向性ではないのかもしれない。一之瀬ほか真剣に取り組む生徒もいるなかで、そうでもない生徒も目立つ。(いろいろ事情があるにせよ)綾小路も試験第一ではない。つまり状況の中で各人がどう行動するかが焦点なのかな、と。

プレイヤー自身がストーリーを取捨選択してシナリオが展開されるなど、trpgらしさもありなかなか面白かった。ただマンチキン的な要素はあまりなかったのでは、と思った。一応金策回りがそうなのかな。

いわゆる「なろう」系で、お約束の設定でお約束のストーリーが展開される。ただ作品全体からは少年漫画の雰囲気を強く感じた。ストーリーはベタベタ絵柄もベタベタなのに、それらが組み合わると新鮮なのかなんなのか不思議な読後感があった。少年漫画の絵柄なのに違うジャンルのお約束をやっているからかだろうか。

父親としては厳しいかもしれないが都知事としてはすごくまともだ。というかありがちな「無能な上司」とかがいない。どんな人もそれぞれその人の最善を尽くしていて真摯なストーリーだなあと思う。

真夜中とはいえあれだけの大騒ぎをして気付かれない、という塩梅にある種のリアルっぽさがある。普通に誰か気付くだろ～、と思うだけに。街中で暴れ出して事態を収集できるのか。

怪獣の撃退、そして新舞台の創設へ。今度は都心に出現か？市街戦となると最近の某ジュラシックを連想してしまう。

主人公の腕っぷしが半端ない。決してヒーローが解決してくれる訳ではない、ってのは作中でも提示されてるけどこの強さはなんだろう。やっぱりパニック映画の文脈なのかな。

自衛隊、政治、そして怪獣。どちらかというとモンスター映画のような雰囲気。客船にのし掛かれるようなデカさで人一人をピンポイントに狙ってくるのはもう反則でしょ。

表紙の友達の二人が参入、またまた正気とは思えないすごい奴らだ。「ちょっと変」とか言われてますがそう言ってるやつらも十分おかしい。おかしさの2乗。

新たに始まる特別試験。シンキング力が求められる試験らしいが、それぞれの協調性のなさが目立つ形に。無人島の時よりもよっぽどチームワークが要求されそうだ。デレデレ、ということはないがここのところの堀北はやたらと愛嬌のある顔をするようになった。

今回は会社の立ち上げの話やメイド喫茶など、外に広がっていくエピソードが多くこれまでと比べてまともな…ということもないか。あとがきが面白い。