ふじわらびさんのレビュー

ストーリーとしては非常に盛り上げるところでそれは実際良かった。ただ、落ちそうになる所を助けた後にさらにもう一度落ちる、という流れにはちょっと笑ってしまった。

素直になりかけたりする場面もありつつ、二人との関係は平行のまま。なかなか焦らされる展開が続く。金髪ロール先輩もアンジェ差し出してボコボコされる主人公を傍観していたかと思うと、あんまり笑えないよなあ。

作者らしい丸みのあるわちゃわちゃしたキャラ造形は流石。天使と悪魔の壮大な戦いとほのぼのとした日常が混ざり合うストーリーだが、主題としてはシリアスの比重が大きい。それは良い悪いではないけど時代性を感じる。

元々結構なモノだったけど、オリヴィアの胸がやたらでかい。それはそうと、主人公の自分を卑下して関係性を断ち切ってしまおうとする性格はどこから来てるんだろう。

あれ、王妃と主人公が会話するのってコレが始めてだよなぁ…。親しげを超えてめちゃくちゃイチャイチャしている…。普段あれだけ二人とは距離を置いてるのに。

あの芹沢さんがラーメン屋に入り込みアルバイト。この時点でもう面白い、ある種ずるいストーリー展開。社長という肩書きを捨てた、身軽な遊びっぷりが優雅。

温泉やメイド喫茶など華やかなシーンが多い3巻。女尊男卑に反発しながらも同時に順応もする主人公が面白い。

あ、まるまる決闘なのに決着つかず。一方的な試合展開なのにあっさり終わらず尺を使いますね。アクションよりも舌戦メイン。こういう大上段な展開だと普通イヤらしさみたいな物が出ちゃいますけど、口が悪いのに気が回る主人公でそういうイヤミがないですね。

凄まじいテンポ感でめっちゃ読ませるスピード感。面白いです。今回の見所はやはり、作中随一の癒し系ヒロイン瑞穂ちゃんの巫女服姿と制服でしょうか。

「１人で」って言いながらすぐ相棒キャラが登場するじゃーん、と思いきや全然分かり合わない！はっきり言ってしまえば主人公の語り口というのは独善的で聞いててあまり耳障りの良いものではない。友達になりたいか言われればかなり微妙だ。しかし独善的で自分勝手でしかも理解されたがり、それはまさしく映画ファンのみならずすべての人間に言えることではないだろうか。この理解をしたくない他人を乗り越えようとしている様を描いている。と、思った。

まず驚いたのがカラーであること。カラーなのだけどいわゆる普通に想像するものと違ってパステル調の情報量が少ない感じが読んでいて不思議になる感じだった。そしてページの使い方が贅沢で展開がじっくり。それはそうなるよね、というところをやっていたらそうなったという感じもあるが。これらはやはりLINEという媒体ゆえ、なんですかね。

またもやヒロインが増える。それ以外にも脇キャラがポンポンと出てくるが、原作だともうちょっと尺を使って描写されたりするのかな。

2巻と比べるとサービスシーンはちょっと控えめか。出てくるキャラはみんな巨乳。周囲のキャラはいろいろ言ってるけど、別に主人公にあれがすごいこれがすごいって部分ないよなあ。

身も蓋もない言い方をしてしまえば、サービスシーンが多いので良かった。ほぼ毎回コンスタントにある、バランスの良さも嬉しいところだ。

おいサブぅ…！これまでアンズ回は良い話ばかりだったのに！ 一方ヒナは新田にあんなすごい顔させといて、一足飛びで大人になっていく。

なんだかクライマックス前のまとめみたいな雰囲気が漂ってるが、まあヒナまつりなのでね。大丈夫でしょう。今回はタンクトップのヒナがカッコいい。すらっと立ち姿が様になっている中で髪が靡くわけです。それで出てくる言葉が「ホワーイ」、かわいい。

ビビッドアングル！で始まる最終巻。日常的なエピソードを中心に二期の裏側的視点で504の活躍が描かれる。開放的なフェデリカを中心に、ストライクウィッチーズらしい苦しい状況でも陰鬱にならない明るさがあった。ドミニカとジェーンの公然とイチャイチャする関係性はシリーズ全体で見ても新鮮でしたね。

え、未来人だったの！？ またもや名エピソードを持ってくるアンズに涙。まさかの再登場はズルい。でもまあヒナと新田の絆も全然負けてない、良いシーンでしたね。

おー、このタイミングでトラヤヌス作戦、つまり二期一話の話が出てくるんだ。ようやく面子が揃った中、大打撃を受けてしまう504。といってもそこまで暗い雰囲気にならないのが良いところ、ですかね。驚いたのは天姫がヒモパン…ならぬヒモズボンだったこと。

これが赤ズボン隊初登場の作品、かと思ってたら既に劇場版公開後の時期だった。504は竹井に赤ズボン隊、そしてアフリカの魔女でも活躍したウィッチたちという構成か。SWはいろんなところでいろんなキャラが登場してるのでなかなか把握するのが大変だ。それはそうとやはりおっぱいが素晴らしい。