ふじわらびさんのレビュー

久しぶりの新ヒロイン登場。ある意味で異物であるカリナの存在のおかげで、パーティーメンバーたちの横の関わりが窺える描写も。食欲と性欲は主人公が自分に素直になる(あるいはなりそうになる)、数少ない要素だ。

飢餓、口減らしに姥捨て。これまでにないシビアな状況に対しても主人公はいつも通りだ。状況に対して行動はするが、それがどんな感情から来たのかは説明しない。元の世界に帰れるかどうかも心配してないようだし、意外と楽天家とかなのかなあ…。

今回のエピソードでは珍しく主人公が感情的に…なりかける描写がある。なりかけて意識してそれを抑える。今まで主人公は実際腹の底では何を考えているのだろうと疑問だったのだが、何かを感じる前にとにかく自分の腹の中に閉まってしまうような、中立的であることに対して強迫観念でもあるみたいなところがある。もちろんそれにはチート持ちゆえの孤独とかいろんなことを解説しなきゃいけない主人公の立場もあるんだろうけど…。

今回に限ったことでもないけどゲーム的な説明が多いですね。主人公も特に理由なく物見遊山で森に入ったり。マップ全部埋めないと気が済まないタイプかっ。ゲームの実績埋めプレイ日記みたいな雰囲気。

「異世界観光記」なんですねこの漫画。食べ歩きとかしてばっかだなと思ってたけど、目的のために旅するのではなく、旅をすることが目的。と実際そこまで明確に区別されてる訳ではないけど、主人公の流動的な行動指針が旅している感がある。

RPGらしい搭攻略の巻き。ゲームの世界だからゲーム的なのか、あるいは不死王が日本出身だからなのか。「チート否定」というエピソードがあるのもなろうっぽい、というのは穿ち過ぎか。

あっという間に大所帯に。人数が増えるとそれだけでお話に盛り上がりでできる気がする。まるで観光漫画かという位よく食べる。

やっべえ、いったいどこまで行ってしまうんだヒナ。またもや大きく変化するヒナと新田の関係性。逆に新田にとってのヒナって何なんだよ。

ゲーム的でなろう的な「らしい」要素が強くなった、ダンジョン探索篇。ちょっと苦戦して焦ったりもあるけど、全然感情的にならない主人公だなあ。

世界の危機みたいな重大さがまるでない、のほほんとしたエピソードで良かった。やっぱりいざ事件となると四人で集まってワイワイってのが中々ないからなあ。まあ今回も初春が単独行動なんだけど。それにしても金のかかった企画だ。

瞳ちゃん大活躍の6巻。ヒナと新田の距離感がなんか変わったような？新田はまあ相変わらずだが、ヒナの方は甘えるだけじゃない親離れ感みたいなのがあるようなないような…。

佐天さん人たらしの巻。同じレベル0同士だけど、という対比があるのかな。後半またもや変な奴らが出てきた。闇の組織多すぎでしょう、この街は。

婚后さんと佐天初春の日常エピソード、良いですね。漫画だとようやくの登場だけどまた違った見せ方で面白い。なんか普通に仲良ししてる二人が良い。

七人しかいない激強のレベル5、という触れ込みなんでどうやって苦戦させるかは難しい所だけど同じレベル5の一方通行にボロ負けなのはなんでだろう。別にバトル漫画じゃないので、ということなのかな。ゲストが豪華で売れてるんだなあと感じさせられる。

今までの裏表紙が収録されている豪華仕様、これは嬉しい。表紙のふんこムチムチすぎるだろ…、えるの立場が…。これまでのいろんなキャラ集合でクライマックス感も。

あれ、もしかして乳首描写は初…？なんで裸になってるのか全然わからないけど…。ふんこの新しい髪型がすっかりデフォルトみたいになってるのに対して、おしゃれ以外の理由でこんなに髪型変えるキャラも珍しい。

本当にヒナが加速度的に大きく成長しているのを強く感じる。ちょっと前ならこんな風な反応はしていなかっただろうな、という驚きが何度もあった。ヒナまつりってこういう意味だったんだ。

HK32ってこれまでに出てきてたっけ？レギュラーキャラはともかく、なにぶん出番の少ないキャラも多い漫画だし、G3の妹はやたら多いし…(言い訳)。これまで「ドンパチしてても結局死なないし」っていう雰囲気があったのに、まさかこんな展開になっちゃうとは。

え、デカくなれるんだレッドキング。じゃあこれまでの異星人たちは手抜き…ってことはないだろうからレッドキングだけの能力？話の方はどうも進んでない感じ。

レッドキングが中々かわいい。刑事たちがいろいろ頑張ってる間にウジウジ主人公とセブン(?)誕生か？どうにも足踏み感が強くはっきりしない展開が続く。