ふじわらびさんのレビュー

数学という現実に存在する学問を武器にする。面倒な説明も分かりやすく丁寧。無理解な周囲の人たちも過度に噛ませ犬になるようなこともなく、ありがちな「無能な人たち」という描写ではない。もしそうだったら学のない自分には鼻についたかもしれない。

小谷と山下と横井。三人ともが相手を想ってるのにその気持ちが全然通じていない。いやもしかしたら小谷は二人のことをわかってるのかも。徹底して高校生の生活を描いてるのがすごい新鮮。高校生だから当然遊ぶにもお金ないし家でもいろいろあるわけだけど、でもそういう世界の中でデートするし告白してるわけで。キャラクターたちがただ生きてるんじゃなくて生活しているんだと感じた。

おバカな設定から始まるストーリーながらも素敵な百合漫画。性欲とか友情とかいろんな感情に翻弄される様が瑞々しい。誰かを好きになるというのはみんな特別なんだと教えてくれる。

おねショタメイドシチュ。乳首描写ありのおっぱいが見所。丸出しではなくタオルからはみ出していたりと、慎みが感じられるバランスがよかった。

グレン隊結成、したものの実際のところ深夜以外は戦力外だしグレンは大事なことは全部自分一人でしょいこんじゃうからなあ。そういう状況だから仕方ない部分もあるが、もっと小百合たちの活躍が欲しい。巻末4コマが癒し。

小百合たちの出番が少な目でいささか寂しい。まあサービスシーン(?)もあるけど。どんぱちと暮人の登場でずいぶんと荒んだ雰囲気になってしまったなあ、のほほんとした学園モノみたいな要素も期待してるのだが。

自分でもびっくりするぐらい面白くてびっくりした～。小百合と時雨がかわいい、というのはやはりかなり大きな部分なのだが一番はグレンがちゃんと主人公やってるということだろうか。本編(?)とは違って弱みを見せるだけの人間味がある感じ。

いろいろとあれやこれやはあっても、縮まるようで縮まらない二人の距離感。変化がないわけじゃないけどラブコメっぽさの薄さがちょっと新鮮。

お互いに遠慮のない正直な関係がほほえましい。結構きついツッコミもしてるはずだけど、それで懲りないというのがいい方向に働いてる。あとパンツ。

銀英伝はいろんな媒体で描かれているけど道原版は宇宙の表現が素晴らしい。広大な空間に数えきれない戦艦と光芒。とてもじゃないが人一人がどうこう出来る規模ではない。銀英伝の特有のスケール感。

全編フルカラーでハイライトの入った乳首がエロい。妄想シーンという手段で一話から出し惜しみなくハーレム状態の行為シーンがあるのもいい。

「喰いタン」こと、高野のはた迷惑な行動とそれをなあなあ許してしまう漫画らしい雰囲気が面白い。ただもう「変な行動をする」→「実は…」のパターンができていて、「変な行動」が変でなくなっているわけだけど、ここは変わっていくんだろうか。まあ変わらなくても面白いけど。

なろう物のお約束的部分は正直よくわからない。ステータスの羅列とか見せられても…。ただやはり表紙のヒロインが朴訥でネコミミでかわいいので良かった。

財産持ってる薫子さんとか何故かそれにかわいがってもらってる雪村くんはいいけど、普通は大変だよなあ。火のないところに煙、ということもなく騒いだわりには平和に終わっていいのか悪いのか…。

「なりあがる」とはホントよく言ったもんだなあ。後天的になる方法があるならやはり先天的な人たちもいるのかな。棗もかわいいけど一番は久保園さん。

もちろんマンガで読んでる内はだけど、誰かが何かに感情を向けているっていうのはやっぱり面白いです。それが良くないアレでもね。いろんな方向に矢印が向いてる漫画ですがお役所の鍔迫り合いが見所なのかな。

嫌な刑事さんがパチルスに。いや～善人ではないにせよ普通の人がいきなり化け物になるってのはねぇ。それにしてもバーディーはホント二つ名が付くような有能捜査官には全然思えないんだが、もしかしてマジで腕っぷしだけなのか？

バーディーは黒マントの時は強いんだよなあ。裸になるとなぜか弱くなる。バーディーの身体ってエロいわけではないんだけど、やっぱり乳首が描いてあるのがいいよな。同じ人間なんだなと感じる。

バーディー頼りないですねえ。腕っぷしは立っても中学生と口喧嘩しちゃうんだもんなあ。ただ「ケンカ友達」ってほど子供でもないわけですが。ゴメス？にも軽んじられても仕方ない。

方策なく手をこまねいてる内に、向こうさんが垂らした餌に食いついて手のひらで踊らされて…。完全にしてやられてる状況。う～んってなっちゃうよね。