ふじわらびさんのレビュー

やっぱり嵐子がメインヒロインなんですねえ。先輩回も良かったですがまた一気に引き離されたという感じです。

常連のお兄さんの出番が減って、より世界観が広がった感じ。何気ない日常にほっこりする。それだけに「キャラクターが見ていて読者には見えない」というのは、作品世界からの疎外感を感じて残念。

１巻2巻とやっぱり引き伸ばし感があった中、3巻は行って帰ってくるまでの話、とわかりやすくまとまっていてすっきりしてる。変な人が出てきて色々怪しいけど結局は理屈理詰め。最後には格言めいた思想に行き着く、とすごくカイジらしい。カイジを捕まえてこう言うのも変だけど。

一年ルールの登場もあり、二人の和気藹々な友達らしい雰囲気もまた変わっていくのだろうか。別に義務感で恋するわけではないがそれはそれで寂しくもある。セリのスカート影は大胆な影付けには驚かされた。

コウ君の好いた腫れたという主題がじわじわと進んでいくのとはまた別に、コウ君とナズナの関係が変わってきた。2巻ではもう仲のいい友達関係前提の上での付き合い方、相手に甘えるような接し方に見える。

表紙新キャラ？と思ったら姉か！意外にも迫力あるケンカ描写とシリアスな雰囲気に驚きつつ一気に石動先輩とラブコメ展開に。どんどんキャラがかわいくなるな。

入り組んだややこしいストーリー展開に理解が及ばない部分もあったかもだが、それを含めて面白かった。混乱しながらもそれを楽しめる作品というのは貴重だよなあ、と。

肉感的なコマが印象的。暴力的なだけだったヒロインたちも焦点が当てられた2巻。帰り道のやり取りはなかなか情緒的。やたらと多いパロディは原作にもあるのだろうか？

ロボが出るから～とか超能力バトルだから～ではない、作品の主題がSF漫画。矢継ぎ早に謎と情報が繰り出されて分かる部分とわからない部分の混ざりっぷりが楽しい。今んとこモブ止まりの図書委員とかこれからどう転がっていくのか、楽しみ。題材が題材だけに伏線がちゃんと回収されるのか、という不安もあるが。

ラノベ原作らしいドタバタコメディ。キャラクターはかわいいがストーリー展開はちょっとぐだぐだ感がある。自分の体質を嫌っている一方で嫌っていること自体に興奮するという構図がちょっと面白い。

表紙の女の子は主人公ではありません。いわゆるテンプレ的設定だけど絵柄のかわいらしさはいい。輪チラウェイトレスは中々に衝撃的だった。

フライ先生の繊細な絵柄が素敵。成田と小柴の関係は仲良くなったようでもその実、一方通行のままに思える。明るく楽しくという雰囲気に落ち着かせない感じが印象的。

解像度の高い背景と中学生らしい空間の描写が瑞々しくてすごくいい。エネルギッシュな動きの表現がすごくさわやか。

なんかやたらと引き延ばし感があったけれど、おっちゃんとの別れはいいシーンだった。カイジがこんなまともな人間関係を築けた相手って少ないもんなあ。

ただのセクハラ親父の酒波さんがまともで面倒見のいいおじさんに見えてしまうぐらいの異常な環境。いやいや練乳じゃねーよ、と。なんかいろんな方向に恥ずかしい。

当時2008年かー。エロゲ界隈がまだ元気だった時代ですね。素人の身内に声優やらせよう、から始まるファンタジーと荒唐無稽さ加減になんだか安心する。バレなきゃいいだろ、面白いからいいだろ、こっちの方がエロいから、で無茶苦茶する大人たちに笑えてくる。

おっぱいというよりは乳！という感じ。こんな風にとがってるおっぱいは実際珍しいような。とがりっぷりが生々しさに繋なってる気がする。

エロいです。乳輪のサイズ感がいい。ストーリーとしてはもったいつけてるようにも感じるような部分もあったけれど、ラストで一気にもってった。ページ数が少ないのを活かしてる。

ヒロイン灯の造形がいい。前髪ぱっつんで制服越しでもわかるおっぱい。死神どうこうの設定も、わざとらしい説明なんかがなく進行するのでテンポがいい。

くだらないことでドタバタ大騒ぎするいい感じのゆるさが良かった。キャラクターたちの調子のいい性格が面白い。