ふじわらびさんのレビュー

文句なしに大爆笑！という感じではないが、たまにめちゃくちゃ鋭いギャグが出てきて目を見張るところがある。そういう意味では安定感があって実はすごい作品なのでは？と思う。

表紙の姫のおっぱいすげぇ、変装も良い。やはり三つ子はかわいい。一族の姫様奪還話はいろいろ面白そうだけど、こんな面白すぎる話が伝説じゃなくてマジ話として残ってるのか…。

モンスター映画か？と錯覚する摩訶不思議な展開。なんだか映画を見ているような感覚になるのは「悪い奴をやっつける」という部分でオチがキレイすぎるからだろうか。宇宙人だかは謎だけど。

ゆったりとした時間の中で繰り返しリフレインされる台詞やらなんとか。そうしてゆっくりと展開されるストーリー。独特の叙情さがあります。

訳のわからない脅威が刻々とせまる中で三つ子たちのお昼寝ありと、平和だけど平和でもない相変わらずの世界観。遺伝に関する解説も設定説明に留まらず作中世界の広報という…。

異世界なんかどうでもいい！それよりSEGAだ！というおじさん。この「SEGA好き」という設定が「変人のおじさん」という記号ではなく「作者のSEGA愛」を表すものでもなく、あくまでも「おじさんを構成する(すごく大きな)一要素」として描かれているのが良かったです。おじさんをはじめキャラクターたちがただ優しいのではく尊重しようとしている関係性が暖かいです。

原作未読でアニメも見ていないが楽しく読めた。キャラクターの扱いが丁寧で、本編の関係性が窺いしれる雰囲気が良かった。

封印を解くために○○○にキスをしなければならない、という驚愕の設定。しかしながらそれ自体は結構あっさりで話のフックという感じではない。ストーリー展開としては少年漫画のお行儀に則りすぎてるようにも思えたが、それでも楽しく読めたのはやはりヒロインであるスピカがかわいいからだろうか。

見所の多かったお披露目が終わり怒濤の新展開に。お披露目によってそれぞれ育んだ絆がこういう形で壊されるとは…。しかし何よりエミリコの笑顔がかわいい。

マガジン的ラブコメ。何かあればすぐケンカのチンピラたちやスコットをはじめ漫画的なノリ。それらのおかげか対立しているというわりには暖かい雰囲気で安心する。

お披露目編。生き人形たちがそれぞれ形は違えど相互に協力し影響しあっていく。みんないい子だよなあ。いや～面白いです。

いかにも西尾維新という感じの持って回ったうざったい台詞全開なのに、それが嫌味にならずにすっきりしたシナリオ展開。さらにはさわやかでみずみずしい絵柄が、屈折しているようで素直なキャラクターたちにぴったり。原作と漫画、どちらも良さも活かされた実にクオリティ高いコミカライズでした。

多くの新キャラと謎が登場しストーリーも新展開を見せた2巻。いろいろな事が語られるがなかなか核心には触れず少しずつ不安が高まっていく。お影様が出したすすを口に入れるとすす病になる…、ヤバいでしょ。どんな時でもエミリコの笑顔には救われる。

法被姿で改めてわかる身長の低さ。三巻では関係が一歩進み、相手の事を思いその思いを隠さずお互いのために関係を築こうとする。イチャイチャの方向性がまた変わりましたね。

両思いなのにお互いの想いがなかなか届かない、それがもどかしいというより二人の素直な応酬が楽し気でいい。

やたらと台詞に「」を付けたり、一話のページが少ない中律儀に引きを作るのでどうにもテンポが悪い。ページ数は連載時に読めばまた印象も変わるかもしれないが…。

ちゃんと陣形を組んで集団であること意識して戦闘しているのが良かった。意外とそういうのないですよね。乳首より陰毛の方が多い漫画はこれぐらいだろうなあ。

う～ん、どうにも熱血ロボ的な要素と地に足ついた機械としての描写がちぐはぐに感じてしまう。もちろん(現時点では)不思議パワーとしての理屈付けなどもされているのだけれども。陰毛がこんなにはっきりと大量に描かれた漫画は他にないでしょうね。

本部と柳戦に突如現れる勇次郎。死刑囚たちが散々口にしていた「敗北」について語ってる…と思うんだけど、なんか話が堂々巡りしているような…。これで死刑囚編も終わりなのか？

展開がゆっくりなのはいいけれど露骨に「ここ伏線ですよ」みたいなシーンを見せられるのはつらい。見上げる視点からのロボの巨大さが感じられるのは新鮮だった。