ふじわらびさんのレビュー

店長といいマイスター霧崎といいこういう突飛なキャラクターが許容される、漫画らしい世界観が読んでて楽しい。月乃はやはりかわいい。

少年漫画らしい勢いの良さでギャグやダジャレも素直に楽しんで読める。ヒロイン月乃のかわいらしさもいいです。

原作の羽海野チカ先生のようなやわらかい絵柄とタイトル通りの泥臭い絵が同居しているのが印象的。昭和という時代がやたらと暑苦しく泥臭く描かれています。

八軒と農家出身の生徒たち、先生たち、農家の現実などなど。いろいろ周囲の要因が優しくもあり厳しくもあり、そういった環境で自ら考え学びとろうとする主人公の姿が爽やかでした。ただそれだけでは解決しないあれこれも同時に描かれているわけですが…。

全く気の抜けない状況でニコニコ笑っているのが不思議な感じですが、この落差が特徴的ですね。どちらかが助けるのではなくお互いがお互いの声を求めたから出会えた、というのが印象的。

料理が出来て気配り上手で洞察力も高く、しかも三足の草鞋を履いて激務をこなし時折寂しさや後悔から憂いの表情を見せる。その上それらが全く嫌味にならない、あまりにもイケメンすぎる。

いろいろな新情報が出たような謎だけが増えたような…、こういうのを謎が謎を呼ぶというのだろうか。しかし何より衝撃的なのは乳首描写でしょう。少年漫画的な簡素さで物足りなさもあるんだけどやはりあるのとないのでは作品に対する没入感が段違いですね。

閉鎖された環境の中で共同生活を送っている三人だけど、それぞれが置かれている状況や心の中で思っていることは全然違う。そんな嘘の生活でも三人で楽しんで笑顔でいることは本当でそれがこの作品の魅力…なのだろうか。

相変わらずの自堕落大学生漫画。一巻と比べてみると直接的な下ネタは減りましたかね。こんなズブズブの付き合いしといて西田はよく興奮できるなあ。

無限大公！というとんでもワードが面白い。しかもただ面白おかしいだけではなく同時に真剣さと気迫があってカッコいい。この二つのバランスがすごく面白い。

ケンの正体を知っていそうな「ようこ」だが邂逅は叶わず。こういう展開は焦らされますね。包囲網を戦ではなく人心を操ることで突破するというのが面白い。

何で急にサバゲーなんだよ！と突っ込みたくなるが、そんな中でも政治的駆け引きのおかげで単なるおバカ漫画とはちょっと違う。キャラクターは真面目なのに真面目に成りきらない、そんな雰囲気がすごく面白い。

玄野がグっと良いキャラに見えてきた。目の前におっぱいあったらそりゃあ、な。加藤岸本もどこか抜けていてそれが面白い。

やたらとモノローグが多いのにテンポがいい。自分のことばかりを考えている登場人物たちの中で、ただ主張を押し付けるのではなく主人公と会話している菫子は実際ヒロインしてますね。

主人公が活躍してないのにトントン拍子で領地だ戦だとなるのが戦記ものっぽさを感じる。パンツとか露骨なシーンはないのだけど自然体の色気を感じさせる描写が良い。

キャラクターはかわいい。メインヒロインが眼鏡を掛けているのも良い。主人公にも好感が持てる。ただ肝心のエロシーンがなぜだかあんまりエロくない。

生徒会長になった者には大学入学が約束される…。現実にはあり得ないけど漫画的にはまあそこそこありそうなラインで、一体どこからがギャグなのか判断に困った。時々おかしなネタもあるけど終始真面目なノリで進行していくので、お耽美な世界観での真面目な権力闘争モノ…なのか？

思ったよりエッチなシーンばかりという作品ではなかったが食い込みの激しいパンチラは好み。やたらと持って回った言い回しがラノベ的。

24話は姫からしのちゃん、まきちゃん、そしてまきちゃんのお母さんと「何かしてあげる」が連鎖した、という話なのか…多分。運動部の人馬の扱いってどうなんだろ。勝負になるんだろか。

三つ子がかわいい。子どもらしい遠慮のなさがいい。南極人の話も相互理解になって仲良くなって良かったね、では終わらない世界で…当たり前なんだけども。