ふじわらびさんのレビュー

明日ちゃんの一挙手一投足がなんというか凄い絵で描かれていてそれだけでもう十分この作品の魅力になっていると思うんだけど、それが作品世界の空間を支える説得力に繋がってると思う。目の前にあんなお尻があったらそりゃ花緒もパシンとしちゃうよ。

逮捕によって二人が離ればなれに。悲劇性を強調するためのお涙頂戴の展開ではないと思いたい。後半は家に帰るだけだけど、零の行動原理って全部ちほがらみだからこのままだと話が動かないんだな。

意外にもあっさりと童貞卒業。つまり逆に言えばこれからそれ以上の困難に直面することは確実。個人的にはキャラをいじめることがリアリティ描写だとは思いたくないんですが、この漫画はキャラクターを大切に描いてきたと思うので続きが楽しみです。

SF的設定やいろいろと不可思議不条理が巻き起こっているけれど、とにかくそれに晒されるキャラクターたちが感情移入できる、見ていて面白いということが楽しい。

三人組それぞれに考え方の違いが生まれ、より事態は混沌した方向に。全然楽観視できる状況ではない中で我を通そうとするキャラたちがいいですね。

ヒロインは確かにかわいいのかもしれないが、主人公があんまり素直に好ましく思えるキャラクターじゃないのでそういった主人公とのやり取りを通して赤面したりされてもあんまりそれが魅力として感じづらい、というのはあると思う。ただ乳首があるのは良かった。

やっぱりカッコ良すぎる男、花山。読者視点だと「死刑囚の奴らなんかムカツクからぶっ飛ばしちまえ」という感情があるんだけど、そういうのを一歩も二歩も先に行って丸め込んでしまうようなカリスマ性がある。

想像していたよりもずっと美也がかわいい。仕事家庭と表面的にでも解決したことで新しい健全な関係が…ともちょっと思ったけどそうは問屋が卸さない。二人とも「誰かに救われたい」という思いを持つ似た者同士…なのか？でもお父さんにはそれできなそうなんだよなあ。

こわ～。古都が何を考えているのか、その心中はわかりませんが意識して理性的に籠絡しようとしている様に震える。LINE、カラオケ。ただの良い子ではない人間性が少しずつ提示され回収されていく。ホラーの文脈じゃないだろうか。

SDキャラクターによるドラゴンボール。とはいえ悟空始め等身がほぼ変わらないキャラも多く違和感は少ない。オリジナル的要素もドラゴンボールらしい雰囲気がばっちしで、まるであの頃のドラゴンボールをもう一度読んでいるみたいでした。

「ミステリアスなお姉さん」なのだけど、現代での大人になった主人公の視点をちょこちょこ挟むことであくまでも子どもから見たら幻想的だけど客観的に見たらただの美人、という二つの面が強調されてるんですね。「性」の要素は単に読者サービスという以上の作品テーマなのだと思うけど、具体的にどんな展開をさせていくのか全然予想できない。

ふむふむ小学生だけどお金持ちで漫画家だけど売れてなくて…と思って読んでいたら2話以降は遊んでるだけでなーんにも話がねえ！本当にすごいまさかここまでタイトル通りなんて想像できない。日常モノの皮を被ろうともせずロリロリロリ。こんなに潔い漫画あっただろうか。

なんていうかすごいペースがゆっくりですよね。かと思えばマウスは結局パンチ一発で退場だし。意図的に読者を焦らしているのか、引き伸ばしているのかよくわからない。ゲバルも魅力がないわけじゃないけどいまさらかませキャラをぶっ飛ばされても…。

背景の密度やメカがスゴい。一方でキャラクター描写はなんかわざとらしい。GANTZの悪口言うシーンとかギャグになってるんだろうか。さらりと流されてるんでうっかり見逃しそうになったがワンピを読んで泣くシーンは「悲しくても涙が出ない」犬屋敷との対比でもあり、犬屋敷の台詞が作品内の絶対的なルールではないことの描写なんですね。

全裸で日本刀は違う漫画が始まったかのようでちょっとワクワクした。見開き大ゴマ連発で迫力見応えはあるだけど同時になんかギャグっぽい。超パワーでの治療が効かないのに心臓マッサージで息を吹き返すのはよくわからなかった。

「生きている」という実感を得る為に機械の身体を使う二人。しかしその行動は真逆。はっきりと対比されているんですね。飛行シーンの漫画的なスピード感は見ごたえがあって良かった。

異世界へ行ってしまったアニメーターたちの代わりにエルフやスライム、ファンタジー的存在とともにスタジオをなんとか切り盛りするお話。異世界で冒険するよりアニメを作る方がよっぽど大変でファンタジックだよなあ、と思わされた。

劇画雑誌とか週刊誌に載っていそうな…というのは個人的な偏見ですが、エロ漫画と一口で言っても対象の年齢層を始め色々な種類があるんだと再確認。背景だけのコマが妙に印象的。

妙なところでダイジェストになるのが引っかかりはするんだけど、ドラゴンボールらしいカラッとした明るい雰囲気で良かった。ただやっぱりバトルシーンになるとちょっと物足りない感じがする。

自己完結した性格の主人公に対して友達思いのヒロインとの関係が微笑ましい。しかしながら一番重要なのはヒロインたちのおっぱいが大きいことでしょう。