ふじわらびさんのレビュー

超人設定は突っ込むのも野暮という描写がされてるんだけどやっぱりちょっと気恥ずかしい。マヨネーズとか持ち出すのもよくある展開とはいえズルい。ただ七人とも悪意なく純粋に行動しているのでそういう面でのいやらしさはない。キャラはかわいい。

超人的なパワーを持ったサイボーグ兵士の主人公が何故か戦国時代にタイムスリップして大暴れする漫画。なんだか異世界転生みたいだなあと感じるがむしろ逆でこういった設定がテンプレ的に受け継がれてきたからこそなろう的作品があるんでしょうね。戦国時代に来たのに人工衛星にアクセスできたりとか「女郎蜘蛛の陣」みたいなむちゃくちゃなノリが魅力だと思います。

相変わらず謎の存在「ファントム」とか決して笑ってられる状況でもないんだけど、こののんびりした雰囲気が良いです。

新しいヒロインひづるとともに、協力する仲間を得て影に対抗する慎平。叙述トリックじゃないけどどうもキャラクターのループの理解が信用できないというか、読者に対する引掛けなんじゃいないかと疑ってしまう。一番怪しいのが「フカン」。

閉鎖された環境で子どもたちが～という舞台設定なのである意味当然なのかもしれないが、どうも小手先の理屈を捏ねるような感じがジャンプの某作品などを連想させる。世界がどうなってるかわからないというスケール感に対しできることはあまりに小さいわけで、そういった意味で先の展開が非常に気になる。

光雄は嫌なクズ(当たり前か)なんだけどクズも人間なんだよな～。人間だから付き合えば良いところ悪いところどっちかじゃなく色々見えてしまう。簡単に切って捨てられない…けどだからって生放送って。いや～面白い。

押し掛けヒロインもの。若干の性に匂いがありつつも文字通り親子ほどの年齢差がある主人公は戸惑いはしても執着しない。世間的には問題はあるのかもしれないが本来他人である二人が生活を営もうとする様は見ていてほっこりする。

表紙とタイトルの通り双子がかわいいです。ただあくまでもこの作品の主役は主人公である父親として描かれており、双子たちのかわいらしさの描写が物足りないです。もっと娘たちが甘えたりイチャイチャしたりといった要素が欲しかったなぁ。

読んでいて原作意外と覚えてないなぁ、と気付かされる。今回は「良い画～！」と「生い立ち」。一見めちゃくちゃなんだけどランウェイを歩くシーン、かなりカッコいい。

「5股男なんかに幸せにできるはずにない」という作品の前提を覆すかのような問題に対し、現実的な解決策を提示せずただ「愛してる」だけ。なのに説得力が凄まじく話も面白く展開も間延びしている感じは全然しない。シリアス展開は一歩間違えば非常にお寒いことになってしまうこともあるだけに改めて作品の力を感じた。

面白いです。タイトル通りどんどんヒロインが増えていくのにそれぞれをないがしろにせず各人の個性を生かしギャグをやりながらイチャラブを欠かさない。すごく安定感があります。

キャラクターたちの関係性は台詞ではなく行動によって示される。だから読者ができるのは観察、という意味でタイトルが「アクアリウム」なのかな。いや、作中でもアクアリウムは自分で作って管理するものとして出てくるのだから違うか。 情緒的というのか、キャラクターたちから読み取らなければいけない読者の立場と登場人物たちの人間模様に奮闘する姿が少し重なって思えた。

やはり注目すべきところはエルくんのかわいさだろう。ロボに興奮している時の色々な表情やデフォルメ顔など、作中でも言われている通り実際かなりかわいい。エルくんの普段見れない面を引き出してくれるのがアディだ。猫可愛がりするアディに対してのたどたどしい反応は、なんでも卒なくこなすエルくんが等身大の子どもであると感じられる数少ない要素だ(実際は違うけど)。

設定としてはなろう的な無双系なんだけど、主人公含め登場人物たちが他人を蔑むことのない素直ないい人ばかり(次男以外)なためかスムーズに読むことができた。しかし結局失格紋って何に対して失格なんだろう。

いい百合だー。自他共に認める人見知りの空魚が鳥子の積極性に惹かれる一方で貶し、嫉妬しその自分の感情に当惑する。めっちゃいいですね。

舞城らしさとジャンプらしさの融合、などと考えるのは安易だろうか。特異なんだけども読者を突き放すのではない優しさがあるように思う。

古見さんが友達を作る話なので当たり前だけど、今まで古見さんとの関係ありきだった新キャラと違って片居君は只野君との関係がクローズアップされてるんですね。そういえば古見さんの回りは女の子ばかり(只野君以外)。多角的な関係が作られていくんだろうか？

やはり見所は怒涛のメイド喫茶編。かわいい、その一言に尽きる。只野くんもなんだかやたらとかわいいけど。今回は印象的な古見さんの笑顔がたくさん見れました。

夏休みや体育祭、みんなでプリクラなど他愛のない日常を送る古見さん。もうすっかりみんなと友達になった古見さんがその日常を大切なものとして楽しんでいる様が描かれています。あとやっぱり足がキレイ。

めっちゃ良いです。バスケ始める理由が一目惚れとかそれによって距離ができる友達の距離感とかの百合加減が素敵。ダイナミックなバスケ描写もいい。