マリンとリンさんのレビュー

この映画は一言で言い表せないですね。 ホラーでありファンタジーでありメルヘンでありアダルトである。 暇潰しに見ようとしたら大やけどを食らう、そんな映画でした。 一度見ただけでは理解しにくい難解な内容。 アリアスター監督の哲学を感じられた映画でした。

同じ原作を11回も映像化するのは異常としか言いようがない。映画の他にTV作品も有りました。これ程映像作家達が作品にしたいと思わせる原作が凄い。すなわちキングが凄すぎるということになります。 このエイジオブバンデミックは凄く良いホラー映画でした。子供達が大人達を惨殺するシーンは凄まじく残酷です。容赦がないので戦慄するほど。子供達に対して１人奮闘する女子高生？の心理描写もよくとらえられています。 トウモロコシ畑が凄く不気味に描かれていて怖い。ただそこに棲む怪物のデザインがよくある感じで微妙。トウモロコシの茎と葉でできた怪物はこの手の映画でよくあるデザイン。しかしこの映画は子供達がメインなので許せる感じです。 劇場公開してもいいと思えた映画でした。

サメ映画といえば巨大で狂暴なサメが人を食いまくるのを期待しますがこの作品のサメは普通鮫。サメの出番も少ないし第一ラングレンとの対決のシーンもすぐに終わるし。 まぁテレビ映画なのでしょうがない。人食いサメ対ラングレンのバトルに期待したけど正直ガッカリしましたも

宇宙に有る移住出来る星を目指して宇宙航海を続ける宇宙船。乗船してるのは選ばれた少年少女達と指導者の大人達。長い航海のなかで次第に仲違いが始まり２つのグループに別れてしまう。険悪な雰囲気になり、１つのグループは暴力的で殺人迄犯してしまう。無事に希望の星にたどり着けるのか？ 将来有望な若い役者が多数出演してるのも見もの。 少し日本のアニメの影響を受けている作品でした。

随分前の映画ですが楽しめる作品。ギャグとパロディのオンパレードで楽しい。フライングハイやホットショット、そして裸の銃を持つ男等パロディ映画を沢山製作してきたザッカー兄弟の作品なので好きな方にははまると思います。ただこの作品だけは何故か日本未公開。 主演のバルキルマーはこれがデビュー作。 後にトップガンのアイスマンやバットマンフォーエバーのブルース等ヒット作に出演する人気俳優に。この頃は少しチャラいイケメンでしたがダンスや歌も自信で披露しています。それがとても上手い。 とにかく疲れた時や落ち込んだ時に鑑賞すれば少しは元気になれるような楽しく面白い映画です。

先に発売された人類危機一髪巨大怪鳥の爪と同じくモノクロ作品をカラーライズ化した作品。やっぱりカラー化が安定していなかった。この作品は低予算映画ながらSF映画初の巨大ロボットが登場します。デザインはシンプルで真っ黒い立方体で足が３本あり交互に上下させながら移動する。この辺りの表現はアニメーションでやっています。 異星人に送り込まれたロボットが地球の資源エネルギーをどんどん吸収していく。 この巨大ロボットを止める事が出来るのか? 製作者達のアイデアが素晴らしい。 侵略ではなくエネルギーを奪いにきたロボットは少し時代を先取りした映画です。

ハマープロとライバル関係にあったアミカスプロの代表作。 そして多分最初のオムニバス映画だと思います。 列車に乗り合わせた6人の男達。その中の１人が他の男達をタロットカードで占う。それが一人づつの話になります。 占うのはピーターカッシング。他の男達にはクリストファーリー、ドナルドサザーランド等ホラー映画俳優もしくは演技派の俳優達が揃っています。 それぞれのストーリーが面白く2時間があっという間に終わった感じでした。 確かに古い作品なので演出もスピーディーでは有りませんが短編が5話なので退屈しませんでした。 ドナルドサザーラントも最近亡くなりましたので感慨深く鑑賞してしまいました。 今まで見ていた俳優達が亡くなり新しい作品を見ることが出来なくなるのは本当に残念です。

往年のホラー映画俳優、ピーターカッシングさんのクラシックホラー映画。 クラシックホラー映画とピーターさんを好きなら見てもいいかも。 でも、これといった見せ場が無くて少し退屈しました。 このDVDが発売されるまで知らなかったので興味本位で見ましたが期待は超えてくれませんでした。

アサイラム製作の代表作と言えばサメ映画のシャークネードシリーズが有りますが今度はワニ映画にも手を出して来ました。ちょっと前にコカインベアという映画が有りましたね。今回はワニが大量の麻薬を食べてしまい狂暴かつ巨大になって人間達をめったやたらに食い回す映画になっています。 CGワニが以外と良く出来ていて動きが素早く襲うシーンも迫力があって良い。 コメディ感は余り無く動物パニックの標準以上の面白さが有りましたよ。

この作品は謎が多すぎて何とも言えない感じでした。 主人公の少女は戦闘スキルが高く北極星(ポラリス)と共鳴していますが何故それが出来るのか？最初は右目が無くて殺した盗賊の右目を取り出し自分の目にはめたりします。 途中助けた少女は死んでいたが殺した盗賊の心臓を少女に入れて甦らせたりもします。 まじでこの少女は一体何者って感じ。 北極熊のムウに育てられ一緒でしたが盗賊達に襲われて離ればなれに。ムウの活躍も期待しましたが何もなく...。 ただ主役の少女はアクションのキレは良かった。悪役の盗賊達ももっと凶悪で強かったらまだ面白かったかも。 とにかく色々な謎を映画を見ている側に分かるようにしてくれないと意味不明な作品にしかならないよ。

この手の映画では１番のウとなるのがモンスターと特撮シーン。まず特撮はミニチュアとCGで表現していますが少し古い感じがします。平成ウルトラマン的な感じ。モンスターは見た目は巨大イカ風。自由に空を飛んで小型飛行機に絡み付き襲います。まずまずの出来でした。 ストーリーは小型飛行機で誕生日会をするイケテる女子達がモンスターに襲われるという単純な展開。 低予算らしく小型飛行機と連絡を取り合う管制塔のセットがただの部屋。部屋の周りを余り映さない撮り方をして管制塔にはあるで有ろうレーダーや機材等が全く見られない。 ラストはモンスターを倒すべく戦闘機が発進しますが...。 余り一般的にはオススメしませんがどうしても見たい方のみ見てください。

クリーチャーは前にDVDで発売されました。 そのDVD版は画質が悪くて暗いシーンが見えにくかった。今回のHDリマスター版は暗いシーンも良く見えてクリーチャーの姿や色、細部のデザインもわかりました。感動しました。 作品はエイリアンの二番煎じ的だけどそれだけでは語れない魅力が有ります。 当時流行ったスプラッター要素もあり特殊メイクも凝っています。 怪優クラウスキンスキーさんも出演してこの映画の格が少し上がりました。 エログロSFホラー映画として楽しめる作品となっています。 映像特典も充実して監督や出演者のインタビューも見ごたえ有ります。 このジャンルが好きな方は見て損はないと思います。

最近見た映画の中でダントツ面白い。 イヤ、面白いだけでは言い表せない程のパワフルで超スカッとする傑作アクション作品。 極悪なソ連兵相手にナイフとツルハシと敵から奪ったマシンガンを武器にたった１人で立ち向かうじいさん。普通なら無謀としか言えないが実は特殊部隊に所属していた伝説の兵士だった。 愛馬を殺され、堀当てた金塊を奪われ取り返すため戦いを挑みます。 捕虜としてトラックに乗せられていた女性達の手助けもありじいさんの大逆襲が始まる。普通ではあり得ない事がこのじいさんなら出来るかもと思わせる演出が良くてロケーションも美しく映像も素晴らしいです。 パワフルで決して諦めないじいさんを応援してストレスもブッ飛ばす粋なアクション映画でした。 もうサイコーです!!!

映画公開されて随分経ちますがワニ映画でこの作品を越えるのは無いでしょう。本物と作り物を上手く使って違和感ないワニの演出法が素晴らしい。下水道の中での巨大ワニとの攻防もスリリングで良く出来ています。 メイキング映像も充実して監督や出演者のインタビューも興味深く見れました。主演のロバートさんは残念な事に亡くなられましたがこの作品はワニ映画の古典として語り継がれる事でしょう。

この映画は犬が多数登場しますが子供向きではありません。大人向きの映画です。主人公は大型犬を飼っていて溺愛しています。彼女が犬アレルギーなので代わりに育ててくれる人を探す旅に出ます。旅の途中で捨てられた犬、虐待されてる犬、数時間後に殺処分される犬達に出会いますが見捨てる事が出来ずに引き取ることに。すると山奥に住む財閥の令嬢が犬の保護をしている事を知りそこへ向かって行く事になる。行ってみると確かに広いドックランに多くの犬達が自由に生活していた。しかし令嬢は犬達に対して愛情が無い事に気づく。結局犬達を預けないことになり、多数の犬達はどうなってしまうのか？ 犬愛に溢れた作品でラストもハッピーエンドです。 子供向きでは無いけど家族で鑑賞して欲しい。 出来たら続編を作ってもらい話の続きを見たい。そんな幸福感を感じられる映画です。

毎回一筋縄ではいかない作品を撮り続けているシャラマン監督。今回は山奥の小屋で休暇を過ごす少し変わった３人家族の生活が一変、世界を救うか犠牲になるかの究極の選択を迫られる。いきなりそんなこと言われてもって感じですが...。自分に置き換えて考えたら恐ろしくなりました。やっぱりシャラマン監督の作品は普通じゃ無いので怖いけど面白いですね。

エレベーターの都市伝説を映画化した作品。演出がJホラー的で貞子風の霊に襲われます。夜中に１人でエレベーターに乗ると少し怖い感じがしますよね。この作品はエレベーターである手順通りに乗ると5Fに止まった時に霊が乗り込んでくるという都市伝説。その手順通りにしないと霊に取り憑かれて命を落としてしまう。霊のメイクや動き方が不気味です。主人公達が仲間を助けるためエレベーターゲームに挑みますが次々に取り憑かれていく。内容が面白く意外と怖い作品でした。

不気味なブギーマン(弟)がローリー(姉)をしつこく殺害しょうとするパート2。１作目で生き残って病院に入院したローリー。医師のルーミスはブギーマンを拳銃で6発撃ち込んだがそこから居なくなり生きている事を確信した。ブギーマンの殺戮を止めようと懸命に捜すがローリーのすぐそば迄近付いていた。前作のカーペンターは製作、脚本、音楽を担当。監督は代わりましたが前作の雰囲気を引き継いで楽しめる続編となりました。 最近ハロウィンシリーズは完結しましたが最初の頃が面白かったですね。

永江監督の作品は何作か見ていますがどれも少し足りない感じが多いような。予算の制約もあるのでしょうけど。きさらぎ駅にしても今回の作品にしても原作？から外し過ぎてる感じも良くない。途中に青春映画に間違えそうな演出もかえってシラケる。ホラー作品なので怖く無いのが１番ダメ。

悪夢に苦しむ少女。そこに現れた謎の人物。前世の体験が悪夢に現れているという。その前世が自分の娘、オードリーローズだという。ホントに輪廻転生はあるのか?証明するため実験が始まるが...。 名匠ロバートワイズ監督のオカルト作品。当時エクソシストの亜流作品が乱作された内の一本。しかし亜流ではかたずけられない作品であります。エクソシスト程の恐怖感はありませんが実話的でリアルに感じられます。出演者も演技派の方達が多く出演しており見ごたえのある作品です。