YOU44さんのレビュー

「中学生でもまだ早い？？」 セーラー服の姫乃ちゃんも可愛い。 結局最後まで「すれ違い系」。 「スケート1年ぶりだな！」 「冬しかやらねーからだろ」 よっちゃんとタケちゃんの会話も面白い。 姫乃が恋だ何だと言ってるのに 結局子供らしく遊んじゃうっていうのが微笑ましい。 子供って天使だなって真に思えた。

進級して5年生になった。 今巻ではアリス初登場。 姫乃とライバル、恋敵になるかと思いきや 意気投合する。 姫乃とオージの自転車小旅行はほっこりする。 林間学校では翼が髪を下ろし見違えた。 「逆ですよ逆」 先生の指摘は的確だ。 番外編、翼がサタンを引いた時の微妙な表情が上手い。 ゆずチリ先生やっぱりスゴいなあ。

『姫乃ちゃん』なんて面白いんだろう。 『ちびまる子ちゃん』『かぐや様』に 匹敵すると思う。 アニメ化されないのが不思議でしょうがない。 まあ漫画ファンとしてはそんなことは どうでもよいのだが。 翼、逢司のお兄ちゃん、姫乃の姉と登場人物が 増えるごと面白さが増してきたが、今巻は光陽くん。 恋敵というほどではない。男の子は年相応なのだ。 腹黒い人は出てこないので読後感がいい。 「サンタさんなんて…いるに決ってるじゃない」 姫乃のドヤ顔にキュンとした。

『ふらいんぐうぃっち』が大好きだ。 こういう普通じゃないのが フツーにいる日常系が好きなんだと思う。 でよく考えたら藤子・F・不二雄の 漫画がそうだった。ドラえもんとかオバQとか。 今巻最大の見どころは真琴とアキラの入浴シーン。 まさか二人の裸が見れるとは…。 「あたご温泉」って本当にあるんだろうか。 あったら間違いなく聖地だ。 それと初めて夏の運び屋さん（イケメン）を 見たなおの高揚した表情と態度が笑える。 他にもあのちょっと気色悪かったマンドレイクの 可愛い版が登場。「できるかい?」がいい。 「押した?」も。 真琴が乾物を買う市場の描写が素晴らしかった。 「青森の筋子食べたら他の筋子は食べれませんよー」 津軽そばもおいしそー。

表紙の杏子が何気に色っぽい。 こういう服は何て言うんだろう？ オフシェルは肩だけだし…チューブトップかな。 河原じゃなくて石段に座ってる。 何気に千夏はスク水だ。 「もつ」がいい。鍋じゃなくて焼き。 青森ではこういうのやるのか。 真琴も言ってるが横浜では苦情必至だ。 魔女とは関係ない、こういうローカルな緩さが 本書の魅力だ。 千夏の「かんぱいの～お・ん・ど」は ガッキー往年のポッキーCM「おもしろいね」 を想起した。

甘詰留太先生は絵がきれい。 女性が可愛いし表情もいい。 フェチな内容も好き。そしてエロい。 世徒ゆうき先生の傑作『千歳』で 美香が「性欲処理の愛のないセックス♪」 と言い放つ。このシーンが好きで セックスに対するさばけた態度の代表にしている。 セフレの一つの側面が「美香」だとしたら、 本作はもう一方をスクリューボールに描いている。 「ひねり」が入っている。 この手腕は絶妙で、だからメチャ可笑しい。 「SEXだけする関係の男友達がいます」 「私はこの男友達とこれからどう接するのが 正解なんでしょうか」 レオの答えは「セフレは持っとけ」。 理由は「欲望丸出しでみっともない姿まで見せられる セフレが必要」だから。マトを得た正論だ。 「互いにケモノな欲求を満たすってシンプルな関係」 「私はラクになったよォ」「己の中のケモノとケンカ しなくなったし、SEXもチョー楽しい」 「恋愛からセックスを解放するのだ」 『千歳』の美香を代弁するかのよう。見事だ。 個人的には「シンプルな関係」という言葉に心が響く。 ところが…レオの隠された本意は 「しゅき（好き）…」 この強がり、見栄、ハッタリが可愛い。 これはこれで…凄く「あり」だ。

まずこの題名からアンドロイド（女性）を想像した。 AIなりロボットなり感情を持ち、主人公（男性） を好きになる。容姿は勿論美形で色っぽい。 または主人公が人形師なので人形に魂が入るとか。 でも全然違ってた。「コスプレ」の話だった。 押尾修造『惡の華』の常磐文を彷彿する ヒロインはさばけてクラスの人気者だが オタクを隠している（常磐は文学だった）。 「男一人が女子校入学」「よくあるハーレム」 「凌辱系」「性奴隷」… 海夢（まりん）のエロゲー「ヌル女2」の説明に 青ざめる五条。彼女の「1ミリもふざけてない目」の 描写が笑える。所々にある五条の人形愛が微笑ましい。 海夢の時々見えるパンツに萌える。絵がメチャきれい！

アニメをやっていたのは知っていたが もう終わっている。 そんな感じでスルーしていたが急激に読みたくなった。 読みたくなった理由を自覚していなかったが このレビューを機に内省してみて 本作アニメのBRボックスCMに思い至った。 すごく絵がきれいでヒロインの容姿が美しかったのだ。 作品に人を動かす力があることに気づいて ちょっと震えた。 「人の好きなものバカにするなよ」 海夢（まりん）本人だけでなく、主人公の人形修行にも そしてこの漫画に携わる色んな人、読者にも響く言葉だ。 だからか…アニメも漫画も人気があるんだな。

んーこうきたか… このニッチな視点に感嘆した。 漫画界ってホント侮れない。 フェチとかニッチとか人の好み、嗜好のくすぐり方、 かゆい所に手が届く感じって凄いと思う。 まさか「ぽっちゃり娘、それが小悪魔」が こんなに可愛いことになるとは思わなかった。 自分でも知らなかった「自分」に 気付かせてくれた人は貴重だ。敬うべき存在。 そう考えると漫画や映画や小説、芸術全般って ほんと偉大だと思う。 本作の主人公は意中の後輩の前でベッタベタの 小悪魔を演じている。 「身の程をわきまえろ私っ… …もっと可愛かったらなあ…」 ぽっちゃりで小悪魔って生意気な印象があるが 実は純で控えめ、健気なのだ。 「キャラ作んないとまともの話せない」 わかるわかる。小悪魔実は健気美人はベタにあるが 「ぽっちゃり」は新機軸。

表紙の軒下に並べられた植木類が何気に緻密。 こういう家の造りは北国と独自のもの。 古風と土着と今時の娘姿の組み合わせが絶妙だ。 第25話チトが障子を破る快感に目覚めるシーンが秀逸。 恍惚とした表情。可笑しみもあるが本能の神妙さも合わせ持つ 好シーンだと思う。その後オセロと障子張りがつながるのも流石。

アキバ総研で新作アニメを調べていて 『3秒後、野獣。～合コンで隅にいた彼は肉食でした』 を見つけ予約録画した。すっかり忘れていて 先日録画済に気づき観てみた。5分の僧侶枠。 放送できないシーンが多く、過激シーンに なぜかミニキャラが登場したり、エッチの クライマックスが唐突にカットされたりと 独特の味わいがあるのが「僧侶枠」。 興味が湧いたのでこの原作を読んでみた。 副題に「淫らな」が付いている。 当然本作の方がエロい。 「いかにも『人数合わせです～』って顔してるやつが 結局全部もってっちゃう」 「危険な人は自ら警告してくれない」 「草食の顔かぶってるやつが一番危険」 いろいろ勉強になる。

子どもの頃から漫画に親しんできた。 子供会の廃品回収では古物商さんが回収に来るまで 集積所の漫画をダンボールに囲まれてひたすら読んだ。 親戚の家に行ってもその家に漫画があったら 縁側で読んでいた。 過去最高の名作と認めた作品は 望月峯太郎『バタアシ金魚』と松本大洋『sunny』。 そして現在一番好きなのはこの『ふらいんぐういっち』。 たまらなく好き。 第1巻は妹の千夏と幼馴染のなおが 真琴の魔女ぶりに唖然とするシーンが秀逸。 それと抜け感のあるセリフ。 千夏の「お兄ちゃんの女…？」 圭の「オレもドーナッツ食べたい?」 なおの「なのじゃなくてなお」。 唯一無二の世界観。人生の宝だ。

新キャラ・アキラさん登場。 かっこいい女性ライダーだ。 その後人気のない舗道で一人変な 格好をする真琴。 「ほら昼間だと町中でこうゆうポーズ とれないじゃないですか」 猫のチイが”ビクッ”と驚くとこと 後頭部越しに「ニャ…？」と怪しむのが可愛い。 そう言えば第2巻部屋を間違える真琴を 黙って見てる千夏も頭越しだった。 石塚千尋先生はこの「頭越し」がうまい。 その後犬養さんが現れる。車の運転してる… やっぱり犬養さんは可愛いなあ。 ちなみにその後ハマベーも初登場する。 口、あったんか！翌朝のハマベーと千夏の やり取りは名シーンです。

新キャラ・杏子登場。 「んーまぁそうですな」 「はいはいこんにちは」 「なんじゃそりゃ」 ツンツン、塩対応。今までなかったキャラ。 ラムかレムかっ！幽霊も魔女も絶妙に可愛い。 母親と杏子を勘違いする3人（特に真琴）。 「大丈夫？」逆に心配されて可笑しい。 この外しは名シーンだな。 「ワンッ！」も。

「たんげタイプだった」 （「たんげ」とは多分青森弁で「すごく」） と圭も言ってるように犬養さんが驚くべき可愛さ。 桜まつりのベンチで茜の膝にマウントした時の ミニスカ越しのお尻に目が釘付け。 色っぽい漫画ではないからこその色気だ。 ちなみに第1巻表紙お寺の境内に座る真琴 の太ももも微妙に色っぽい。 表紙ついでに言うと本巻表紙 お祭りグルメの緻密な描写に感嘆だ。

作者渾身の力作。 おそらくレジェンドになるだろう。 「飽きないよ！だって違う世界を観れるじゃん。 世界中のいい映画を知りたい。 知らないのは確実に損してる！」 「伊賀くんは『普通でなくてはならない』 という概念にとらわれているんだね」 「お前なんで自分が人を好きになってるかわかる？ 普通に愛されたからだ。白川さんは多分そこを 経てないから回路が違う」 日本映画のレジェンドといったらやっぱり 『ゴンドラ』かなあ（個人的感想）。

ロドリゲス井之介先生原作 成田マナブ先生作画。 不倫・浮気はロドリゲス先生の真骨頂だ。 婚約者が浮気する話は 「熟恋」サッカーコーチの達郎とミオ もそうだった。 ちょっと皆貞操観念軽すぎ。 ロドリゲス作品が興味深いのは 発情装置にストライクなエッチシーンと設定。 的を外さないのは凄い。 そして一般常識を凌駕する何かがあること。 世間体とか背徳に屈しない何か。 それは単なる刺激とか興味とかかも知れないが いずれにせよ「衝動」なのだろう。 「房中術」とは性交による養生術だが セックスにはコスパや社会性では語れない 側面がある事を知る。

熟恋の3作目。前前作、前作と比べて数段 絵が今風になった。 まず息子の容姿でそれが分かる。垢抜けた。 マリエも若返った感じだ。表情も柔らかい。 舞台は町田から松戸へ変わった。 男を「釣る」、いい男を探す人妻たちの 浮気、不倫の話。清廉ではない。 カスとかゲスとかクズとか言われる人種が リアル感を持って描かれる。 道徳的教条的じゃないので好き。

川島なお美か藤原紀香かって感じの主人公。 細い眉が時代を感じるが それはそれで味わいがある。 有閑な専業主婦っていうのが最早あり難いが 「人妻」属性としては根強い魅力なのだろう。 3Pして朝帰りの亜子はコンクリートの集合住宅。 部屋は散らかり旦那はヘタレ。そしてネグレクト。 生活感がリアルだ。 ちなみに焼肉屋で語る亜子のマリエ話もリアル。 ロドリゲス井之介先生の真骨頂でしょう。