あるたんさんのレビュー

実在した女性ジャーナリストの半生を描いた作品。 アイルランドのマスメディア事情や政治的背景も知ることができます。 ケイト・ブランシェットの熱演ぶりが良かった。 劇中、彼女の駆る赤いオペル・カリブラの存在が大きいですね。 サンルーフ付きで、上からのカメラアングルはより効果的でした。 終わり方はなんだかNHKのプロジェクトXみたい。 ドキュメント性重視のせいか、少々物足りない気もします。もう少しで星４つになった惜しい作品。 特典映像はなかなか楽しめました。 本物のヴェロニカが見れたり、劇中より綺麗に見えるケイトのインタビューなど、充実しています。

実話を元に執筆したノンフィクション小説の映画化作品。 まったく期待していなかったが、思ったよりマトモに観れた。 実にシンプルな海の男の話。ドラマ性は薄い。 セット撮影だとあからさまに分かるシーンもあるが、そこは男っぷりを味わう為にも気にしないこと。 タイトルも内容もすぐ忘れてしまいそうな映画。

余計な演出や小細工など必要ない。話そのものに面白さがある。 原作から簡略化されているそうだが、まったく問題なかった。 しかし、さほど感情移入できるわけでもなく、心に何か残るわけでもない。 それなりに楽しいけど、ただそれだけ。物足りなさがある。

"ゲットー"とは、 ナチス・ドイツによって、ポーランドに住むユダヤ人を強制収容するための区域。 中でも最大規模だったのがワルシャワ・ゲットー。 本作は、あるひとりのワルシャワ・ゲットー生還者の体験談に沿って進行される。 過激な映像がなくとも、明日どうなるかもわからない恐怖感がしっかり伝わってきた。 実在する人物と、再現映像の役者が似ているのも良い。 余談ではあるが、日本も唯一の被爆国として、こういった後世に伝えるべき作品がほしいものだ。

チェコ出身でフランスに亡命した作家ミラン・クンデラが、1984年に発表した小説の映画化。 単なるセックス大好き野郎の話と思いきや、プラハの春・チェコ事件の実写映像を取り入れ、政治的背景を色濃く見せる一面も持つ。 テレサ役のジュリエット・ビノシュは笑顔や仕草がとても自然で、まるで"素"のようだった。 他の役者も自然な演技が多い。 話がつまらない訳ではないのだが、無駄が多くダラダラと長い。 途中何度か苦痛を感じるほど。 しかし、終わり方が気に入った。 悪い印象も薄れてしまう、良いラストだ。

前半と後半で趣が随分異なっている。 それでもそこそこ楽しめたのは、中谷美紀のおかげかな。 中学生役の子たちも、いい味出してました。

これまで何回観たことだろう。 何度観ても感動してしまう、まさに名作。 時折みせる"間"が、さらに気分を盛り上げる。 そしてラストは、表現のしようがないぐらいに切ない！

今まで多く語られることのなかった、旧東ドイツの国家保安省（シュタージ）。 本作は、ある芸術家とそれを監視するシュタージを描いた感動作。 抜群のストーリーに加え、ドイツらしい泣きのメロディの音楽が雰囲気を盛り上げる。 ヴィースラー大尉（ウルリッヒ・ミューエ）の演技も良かった。 ラストは、切なすぎる人間の優しさで胸がいっぱいに。 心に残るシーンがたくさんあった。まさに名作だ。

ウィノナ・ライダーが原作に惚れ込み、映画化権を買い取って製作総指揮も兼任した作品。 ウィノナ・ライダーもアンジェリーナ・ジョリーも見事な演技。 特にリサ役アンジェリーナ・ジョリーはとても素敵で、彼女の作品で初めて「イイ！」と思った。 話に無駄がなく、夢中になって観れた。 ちなみにこの邦題は、上映年に17歳の犯罪が続き、マスコミが「キレる17歳」などと多用した影響だと言われている。

性犯罪登録者と、それを監視する者との話。 テーマは重いはずが、なぜか心に響かない。 監察官の病みっぷり、被害者遺族の感情、性犯罪の恐怖などの表現にもうひと押し欲しい。 問題提起にはなっているかも。 カメラがブレる演出が印象的。 ハリエット（クリスティーナ・シスコ）のベージュのピタピタパンツは良い。もっと見たかった。

まったくスリルがない。 お膳立てはできているのに、ひとつも活かせてない。 おまけに、妙な間が眠気を誘う。 羊シリーズに惑わされることなく観て欲しい。

「ラスト７分１１秒、あなたは絶対騙される」 …この映画のキャッチコピーです。 確かに騙されました。しかし、それが面白さにつながっていません。 むしろ逆効果で、それまでの話が台無しになっています。

わかりやすいシンプルなストーリー。実にベタ。 次の展開など気にせず、素直に観ればそこそこ楽しめると思う。 本当は凄いと思われる最後のダンスシーンは、かったるくて退屈だった。

メアリー・ケイ・ルトーノー事件をモデルにしているらしい。 関係をもってしまう人妻教師と生徒、そして独身年配教師の異常っぷりを描いた作品。 教師と生徒が…なんて、許せない話で腹が立ってしまう。 その怒りを上回るおもしろさがあればいいのだが、そうではなかった。 ケイト・ブランシェット、綺麗だな～

姉妹を中心としたほのぼのストーリー。 リラックスしてまったり観るのに良い作品。 息抜きにはいいけど、少々退屈さを感じる。 そして、キャメロン・ディアスの脚！乳！尻！ 素晴らしい！！

どん底まで追い詰められた親の、男の、底力を見ることができます。 必死に生きる姿に、心が熱くなりました。 実話モノが好きな人にもオススメ。 良い作品なのですが、ラストシーンがしっくりこなかった。 這い上がって成功したのに、寂しい気持ちが残ったままでした。

思わず応援したくなる仕事ぶり・変身ぶりが楽しい。 女性の方が共感できる箇所が多くて楽しめそう。

最後まで気持ちよく一気に観ることができた。 実話の再現だけで終わることなく、エンタテイメント性も備わっている。 あと、ジュリア・ロバーツの身体がエロくて良い！