YOU44さんのレビュー

この着目は新しい。 自撮りのいかがわしさと 無頓着なさせる側との格差。 「新感覚の距離感」という表現がぴったり。 結果自意識過剰に映る日毬ちゃんの 滑稽な可愛いらしさは作者のセンスの賜物。 あっぱれです。

つくづく面白い。 動物園のうさぎみたいに 「私だって寂しいと死んじゃうかもよ？」 「あははは　うそだー」。 年下の子といて二重に 「見損なったわ」「なぜ」。 オージの家でカードゲーム 「初めての共同作業ね…」 「どゆこと？」 絶妙なのだ。 「美少女来たんだがー?」 言葉も洗練されてる。作者さんのセンスが高い。 それにしてもおねえさんはアイスが好きだ。 こんなところも芸が細かい。

「SNS兄妹」はすごくほっこりするな。 「うん　それ俺だな」 「すまん　トイレ行ってたわ」 良い兄だ。「トイレ」は思いつかなかったなあ。 「SNS兄妹2」もいい。やさしい兄貴だ。 ところでラーメンと厄除けで有名な 栃木県佐野市に「ふみきりすし」って テイクアウトでお稲荷さんがおいしい店がある。 この漫画読むたび思い出して食べたくなる。

こんなに面白いって思ったのは 『のんのんびより』以来かなあ。 文句なく面白い。 1話はやっぱり白眉。 オージの「ガタガタ」は笑える。 リアルに吹き出したのは久しぶりだ。 「責任とってよね」のアップ顔が可愛い。 アップ顔といえば6話傘に入れて欲しくて 「誰かいい人いないかなー！」 はたまらなく可愛い。 ふと名作『ストップ!! ひばりくん!』 を思い出した。

「ドSデレの世話好きに加えて 純情乙女ってキャラが渋滞しすぎ！ 数え役満だわ！」 って啓太の心の声がすべて。 「数え役満」の意味が分からないが あがり（嬉しいこと）がてんこ盛り ってことでしょうか？ ラーメン二郎に行った時のような 満腹感。素晴らしいです。

「”主役”の恋に飽きたあなたに贈る」 と魅力的なキャッチフレーズ。 いつの頃からかモブ的存在は 気になるようになった。 アニメ『冴えない彼女の育て方』あたりが 最初だろうか。 この魅力は分かる人には分かる。 モブ子のいろんな仕草、表情、戸惑いが 「初々しい」のだ。 百合話もありかなと読み始めたが恋の相手 入江君の塩感がまた良いのだ。 田村茜先生のセンスが嬉しい。

第1話最初の3ページが 全てを語っている。 それでおしまいじゃなくて そこから始まってる点で素晴らしい。 この出だしはサザンオールスターズ 「勝手にシンドバッド」ばり。 その後も檜山の表情の豹変は笑う。 純粋なんだねえ。題名もいい。

毎回話が面白く日課のように読んでいる。 第44話「不如意棒」では遂に遥の裸が見れる。 「同衾」ってやつ。 「不如意棒」とはインポテンツのことだろうか。 仏教用語なのが深い。 年の差、それもホステスというプロとの行為は さまざまな駆け引きや思惑があって 「不純」とも言えるが それを想定内、加味して見ればそれはそれで奥行きがある。 そういう漫画なんだと思う。 舞台は1980年前半、バブル前夜だろうか。 当時は華やかだったのかも知れないが ホステスたちの生活は 今と比べると質素で嫌味がない。 職人的プロ意識が爽快でさえある。

踏切を舞台にした漫画って 今まであったのだろうか？ 作者のセンスの高さを感じる。 絵も綺麗でかわいい。 冬セーラーで並んで立つ女子高生二人の後ろ姿。 プリーツスカートのお尻のラインが美しい。 風でめくれるシーンもドキッとする。 「それも一つの青春の形」 「青春へようこそ」 トモ（後輩）は上手いことをいう。 ショートカットがいい。ハシビロコウって…。 「友達同士でよかったんです」 「気持ちを出して高望みしたから 全部失うんです」 その後の話があるのは実はすごく考えられた展開だと思う。 「青春って甘酸っぺー」

「揉むだけでなく いろんな用途があるのが おっぱいのすごいとこだよね」 「用途って言うな」 毎話絶妙な会話がある。うまい。 だんだん春見が黙って揉まれている理由に 察しがついてくる。ツンデレのいじらしさ。 千秋への想いも見え隠れしてエヘッとなる。

表紙裏の「ただいま。」と お面かぶった男の子（？）の時点で これは面白そうだなと察知した。 同窓会で「相田は今何にしてるの？」 の質問に「魔女」。 題名の通り「そんな奴ァいねえ！」と言いたいが 実際は居たりする。その辺が鋭い。 「それ職業？」もうまい。 その後は怒涛の展開で「大人の」って感じで楽しい。

すごくツヤのある絵柄。おしゃれで艶めかしい。 「ツヤのある漫画」というのが 一番しっくりくる評だと思う。 下品じゃない色っぽさ。 「鬼の生徒会長小野田さん」が好きだが 超ミニスカから見える「ぱんつ」は リアルよりも綺麗。二次元最強、瞠目。 ちなみに「きっと志望校合格する！」と フンフンするとこは絶品。

百合漫画の雰囲気に…。 「性欲だって使い方を間違えれば 暴力になるのに、どうして好き相手だと 『神聖な行為』になるのか」（寺尾） 「Hな事も互いに信頼してないとでいないんだ 赤の他人同士じゃ嫌な事も 信頼できる相手となら怖くない」（田中） エロ漫画家の寺尾は恋愛が分からない。 少女漫画家の田中はエロが分からない。 田中が師匠として寺尾を慕うのは分かるが 寺尾が田中に惹かれる理由は 「恋愛」のヒントを知っているから。 「お腹の奥　じんわりあったかい なるほどこの感覚を味わいたくてみんな…」 寺尾が、皆が恋をしたがる理由を知るシーン。 読者も何かを啓発されるだろう。 人生の書と言ってもいい名作だ。

なごむ。 「若林さんは本当須住先生のことが好きねぇ」 （添い寝した若林さんにお茶しながら） 「私がいない時なら添い寝もいいかも…」 （懐柔されて） 「感受性が豊かなのはいいことだわ」 （若林さんの怪しい行動に） 保健の楠木先生が表情変えず、 すんっとしたセリフが絶妙。毎回楽しみ。 若林さんの白いスカートも何気に良い。

「ちょっとだけ！ つつくだけでもいいから?」 「つつくな」 今話も会話が楽しい。 放課後人目を忍んで密会。おっぱい揉ませてもらう。 不倫みたいな不思議な空気が艶めかしい。 女同士だけど…笑

これは面白いなあ。 独創的な発想。 作者の感性にリスペクト。 まず第一に学校が違う（そこかい！）。 春美はセーラー。この視点がいい。 「おっぱい大好きイケメン女子と 美乳ツンデレ女子」「ちょっぴりおバカな百合」 この組み合わせ、よく考えたなと思う。絶妙。 「自給自足って」「癒やしおっぱいの永久機関」 「…ばかだこいつ…」 ちょっぴりおバカな百合。素晴らしいです。

少女漫画が大好きな純情ギャル・田中。 実はエロ漫画家として活躍中の地味子・寺尾。 「エロ漫画」を奥が深くて可能性に溢れた 世界として描いている点に好感が持てる。 第2話は寺尾の担当・西村さんの話が白眉。 田中の原稿を読んだ西村さんが言う。 「『これを描きたい』を持ってる人は 強いです。ぜひこのまま描き続けて下さい」 名シーンだろう。 「あたし漫画描いてていいんだ。 下手でも描きたいもの描いていいんだ」 ラストの「ズベシャア…」もまさに余韻がある。 漫画の真髄を突いた傑作だ。

タランティーノやジム・ジャームッシュのように 映画好きが作る映画は面白い。 「桐島、部活やめるってよ」では神木君が 映画製作してる。 小説もそう。三浦しをんは本が大好きだ。 同じように漫画好きが漫画を描くとこうなる。 っていうか漫画愛のない作家の漫画を ヲタクたちはすぐ見破る。 作家がどれだけ愛情を持っているかが 作品の質を決めると言っていい。 「奥が深く可能性に溢れたエロ漫画の世界」 とエロ漫画を肯定的に言われると涙が出る。 だから…田中と寺尾の漫画愛が心から嬉しい。 そういう作品だ。

藤近小梅「好きな子がめがねを忘れた」 水族館初デートが初々しくて良い。 三重さんの一つ一つが可愛いのだ。 個人的には谷川ニコ「私の友達がモテないのは どう考えてもお前らが悪い。」が目的。 マニアックだわあ。 「賭ケグルイ」は切羽詰まった感がすごい。 「事情を知らない転校生がグイグイくる。」 いいよね。 っていうか、「ガンガンJOKER」全部いい　笑。

絵が美しい。 「きれい」じゃなくて「美しい」。 「恋愛レベル0の三十路」「一生喪女でいい」 という地味子の春菊が 眼鏡を外して姉の結婚式に出ると 一気に可愛くなる。 先刻のは謙遜、というか嫌味かって位。 「そのまんまのアンタでいいんじゃないか？」 って、いいに決まってる。 「お手製茶殻入り匂い袋」とか癒やし系だが エッチなシーンもある。というかエロい。 仕事が出来る人、モテる人は 気遣い、配慮のできる人。 しなやかでキメの細かな京文化を背景にした 男女の綾も勉強になる。 色んなものが詰め込まれた贅沢な一品だ。