TOP50
3ヶ月ランキング
50位
年間ランキング
43位
参考になった
832件
レビュー投稿
116件
レビュー一覧
61-80/116件
DMMTV
投稿日 : 2024/08/20
サブカルの社会に受け入れられていない感覚を含めて受け止めましょう
この作品にはサブカルがまだ社会に受け入れられていない時代の感覚が割と色濃く残っている面がある。だからこそ,今の時代には合わないと感じる人もいるかもしれない。 ただ,「コスプレを例に」だが,この作品にはそういう時代ならではのサブカルのコミュニティの良さ,サブカルの面白さが割としっかり入っている。 この作品にはかつてはコスプレ四天王とまで言われ,家庭科の先生になっている「魔乳」先生がいるのだが,途中から出てくるこの先生の視点でこの作品を見てみると,この作品はより面白くなるように思う。
もっと見る
参考になった
2
DMMTV
投稿日 : 2024/08/20
とりあえず5話まで見てください,話はそれからです
この作品は(オンエア時に漫画ではまだ描かれていないが原作小説にはしっかりある)アニメの5話まで行くとようやくこの作品の基本的な構図が分かります。5話で一旦大きく区切れます。なので5話までは一旦見てください。話はそれからです。 この作品は二卵性双生児の姉以上に「妹」の演技力が本当に試される作品で,元々はストレートで奥手な(ただ時々は大胆に出る)バスケットウーマンの姉とは違い,色々なサブカルを駆使して表現する,決してストレートではない妹の気持ちをちゃんとアニメで描けるか,が問われます。 実際の姉・妹の各声優さんの年齢差は10歳以上あるそうで(妹の方が年上),まるで妹を先に選んでから妹に合わせて姉を選んだかのような組み方になっています。 昔の言葉を使えば「絵図面」を引き「絡め手」を使う妹が,計画にない状況に直面すると急に稚拙になる部分を含めて,1人を2人が取り合う恋愛の駆け引きを楽しむにはいい作品となっています。 なお,3人それぞれには参謀と呼べるようなメンバーがつきます。それぞれがちゃんと参謀として機能しているところが不思議ですが。 親同士も含めて家族ぐるみで仲の良いご近所さんでの,同級生となる男と二卵性双生児の姉妹の幼馴染。1話だけ見ると姉の独白と妹の独白に支えられているので,結構しんどい面もありますが,まずは5話まで見てください。
もっと見る
参考になった
4
DMMTV
投稿日 : 2024/08/20
葛城さんはダンジョンには行きません
ネタバレ
この作品を知っている人からすれば当たり前じゃん,と思うかもしれませんが,この作品の「本来の」ヒロインである葛城さんはダンジョンには行きません。 ただ,それ以外の主要人物はほぼほぼダンジョンの中にいます。サーバント(使い魔)はダンジョンの中でしか会えません。 ここをキーにして3か月という制限で組み立て直すと,確かにこういう組み立て方になる,という組み方をしています。 (私はアニメから入った人間ですが)正直,私はweb原作小説よりアニメ版の方が面白いと思います。 それを強く感じたのは第7話。本来,web原作ではオープンキャンパスのシーンは(あいりやミクは出てくるものの,学年が下のヒカリンは出てこず)割とサクッと終わることになっています。 しかし,このオープンキャンパスでがっつり1話入れて,きっちりヒカリンも含めて3人とも葛城さんに会わせ,「ダンジョンでパーティを組んでいる」ことを理解させた上で,(ミクは違ってもあいりやヒカリンには)「気になる異性」となれるくらいの位置付けを見せ,高木君による救出シーンまで演出したうえで連絡先まで交換したことにより,これまでダンジョンに「興味は持っていたが入り浸っていることをひた隠しにしてきた」高木君の行動がほぼ葛城さんに筒抜けになります。 お互いに片思いの相手が一致していながら両想いになっていない葛城さんは,web原作小説だと主人公・高木君を心配するだけでなく,高木君に悪い虫(余計な女)が付かないようにする「束縛的な」様子が見られるのですが(アニメの先にある野村さんとの初ダンジョン前とか),その前にある「ダンジョンを優先する姿勢への嫌悪感」などが,吹雪などを使って説明されるのですが,(私もそうですが)割と鈍感な人はこの様子が正直分かりにくい部分がありました。アニメではこれが(切り替えも含めて)一目で分かるようになっています。 この作品は本来,ヒカリン救出大作戦くらいまで行ってようやく話としてまとまる感があるのですが,3か月ではそこまで行かないので,それを思うとこれくらいの組み立て方をする方が話がうまくまとまる,原作ファンにはそれが許せない,というあたりではないかと思います。 なお子爵ルシェだけでなく,普段は我慢するシルまですねだすと怖い状況が演出されます。 また,気持ちベルリアの幼い姿は声が高めで作られている感があります。
もっと見る
参考になった
3
DMMTV
投稿日 : 2024/04/07
リスクの取り方が分かる作品
漫画・アニメにおいて経営に軸足を置いた作品は多くない。そしてその多くは現代物であり、異世界で経営に軸足を置いたものはなかなか無い。 この作品は主人公自身が戦うシーン等もあるが、その軸足を経営に置いていて、錬金術師という手段を用いた小規模店舗の経営者のお店が信頼されるまでのお話。 自然と面白さも冒険より経営に向くが、経営というより商いといった方が良いだろう。 ただ、完全にシビアという訳には行かないようで、わざわざボスの討伐を見守りに来る師匠の存在が欠かせない。 お店も師匠が見つけてきた田舎の格安物件だが、今で言う居抜きに近い形が取れ、他にも様々な点で師匠の助けが出てくる。 どう考えてもやっていることは借金奴隷と変わらないのだが、それでもほっこりとした作品になっている。 それらが何とかなっている1つにはリスクの取り方がある。経営にはリスクを取る必要があるが、この作品ではその取り方に軸が置かれた判断が入っている。 各種採集から討伐、敵の商会への対処に至るまであくまで経営判断の上で行っている。 一応原作小説は続きがありwebでは完結しているが、それを考えると1期で綺麗に終わって正解かな、と思う。
もっと見る
参考になった
10
DMMTV
投稿日 : 2024/04/07
最強タッグとはこういうこと、という見本のような作品
まず、この作品はタイトルの通り2人が協力して初めて出来る世界を打ち立てることにある。 (魔法に裏打ちされた)王家の血筋を引く「正統な」王女であり興味も強いながら魔法の才能だけは無かった王女様と、(血統は王太子妃などにも入れる位の)高貴な姫君であり魔法の才能にも恵まれながら陰謀によってその地位をある程度追放されてしまった天才令嬢。 この天才令嬢がその地位をある程度失った中で、それまで王女以外誰も見向きもしなかった「魔法の効力が得られる道具」を王女に教えられ、その理念を基に見事復活を果たすまでの物語。 やろうとすることは最終的に王朝を新たに打ち立て直し平和的に権力移譲するくらいの大変なことだが、才の異なる2人が合わせることで何が出来るかを示した作品。 この作品、王女を演じる千本木彩花さんと、天才令嬢を演じる石見舞菜香さんとのコラボとしても注目された作品だが、その2人を毒舌で見守る、加隈亜衣さん演じるイリアに注目し、イリアの目から見た2人と捉えると見易くなる。
もっと見る
参考になった
2
DMMTV
投稿日 : 2024/04/07
この作品最大の魅力は女帝にある
ネタバレ
異世界薬局という名の通り、医薬を通しての異世界チートものの王道と言えるだろう。 主人公が元々持つスキルは薬剤などの生成スキル。そこに現代日本の最先端の薬学博士の知識と、病気及び治療法などの判別スキルが絡む場合、医療レベルは中世ヨーロッパレベルだとした異世界でどんなことが出来るかを如実に示した作品。 この父親は主人公とは違った意味でこの時代の優れた医者で貴族だが、この時代ならではの限界にも当たっている。 そのため、有能な女帝の肺結核にも対処療法しか取れず、女帝が亡くなりゆくのをただ待つしか無かった。 この作品は1-2話が前段で、本来のプロローグは主治医たる父に付き従って(肺結核で死を覚悟した)女帝と出会う所から始まる。 医薬は魔法で作れるがその知識が無かったので中世ヨーロッパレベルに医療技術が留まっていた訳であり、肺結核はもちろん、例えば感染症のペスト等というものも正確には理解されていなかった。船乗りはビタミン欠乏等の証である脚気に苦しみ、民間の薬局は怪しげな民間療法と大差無かった。 主人公は現代日本の最先端の薬学知識を持っているため、例えば肺結核の治療薬の分子構造式等も頭に浮かべることが出来る。 文字通り、化学・生物を土台にした薬学基礎から、今で言う町医者のような診療、更には(今で言うバイオ・テロなどに対する)感染症からの防疫に至るまで活躍することになる。 医療系チートは物凄く医薬に詳しくないとうまく描けないが、異世界薬局の名の通りこの作品は医薬や病に関する描写が相当詳しい。コロナ禍後半の2022(令和4)年に放送されたからかも知れないが感染症対策等否応無く巻き込まれる様子の凄さは流石と言える。 この作品にも家庭教師エレンや召使いロッテなどヒロインと呼べるキャラはいるが、この作品最大の魅力は伊藤静さん演じる女帝エリザベート二世にあり、自らの肺結核をただ1人諦めず完治まで漕ぎ着けたからという所もあるが、主人公ファルマの助言をしっかり理解し、即座に政策を打ち、ときには主人公に助言もするなど、主人公最大の理解者は父親でも家庭教師でもなくこの女帝なのではないかという位の凄さがある。感染症対策等は政策が欠かせないが、主人公が政策まで活用できるのは全てこの皇帝陛下による。 これは相当に医薬関連に精通していないと本来は出来ない施策であり、この陛下に着目して見るのも面白い。
もっと見る
参考になった
17
DMMTV
投稿日 : 2024/04/07
2期の見所は祭での出し物
2期では2号店を出すシーンや、京言葉を話す親子との交わり、スラム街からの協力者、学園での協力関係など様々あるが、基本的には平和な作品なので、ある意味ぬるっと2期に入っていく感がある。 2期の見所は祭りでの出し物。本店を置いた町には祭があった。その祭にどう出し物を用意し、どう祭を盛り上げるかが見所。 大きな進展は期待しない方が良いが、ほのぼのとその町に受け入れられ、戦闘シーンはあるがほのぼのと達していく感を狙って作られている。 2期の中だけで言えば、2号店はこの祭のための伏線。 新たなメンバーはいるが世界観が1期そのものなので、そのまま違和感なく2期に入れる。
もっと見る
参考になった
6
DMMTV
投稿日 : 2024/04/07
大事なことは人間と魔族の区別ではなかった
ネタバレ
この作品はタイトルの暗さとは裏腹に笑える作品である。 魔族に育てられた人間族・ダリエルが名義上の弟分である四天王・バシュバーザによって魔王城を解雇になった後、物凄く(性格的にも物理的にも)圧の強いヒロイン(冒険者ギルド長の娘)・マリーカと出会う所から作品は始まる。 原作小説はwebでは完結していて、魔王様は余興として人間族から出す勇者と、魔族から出す四天王を戦わせるということをずっとしていて、その中の1ページとしてこのダリエルの解雇からのシーンは登場する。 ダリエルはバシュバーザの父・グランバーザにより四天王の参謀となれるだけの教育を施していて、解雇すると困る位の名参謀だが、(父に可愛がって貰えなかったと思っている)バシュバーザが(実子より拾ってきたダリエルを可愛がったと思い込んで)一方的に持つダリエルとの確執からダリエルを解雇したため、参謀がいなくなり混乱するオチを真っ先に迎える。 先代勇者アランツィルは当時の四天王の1人に妻を殺され息子を攫われていて、息子も殺されていると思い込んで最強の勇者となった。そのアランツィルが痛み分けて共に引退となった相手こそがかつての四天王の1人グランバーザであり、その昔仲間の四天王から「勇者打倒の鍵となる」と赤子だったダリエルを受け取る。 割とストーリーはしっかりしているのだが、主人公・ダリエルを演じるのはむっつりスケベを演じさせたらお手のものの杉田智和さん。その随所に主人公のスケベ心が垣間見える。結婚を決めたのもヒロイン・マリーカの胸の大きさに抗いきれなくなったからとか。 他にも「(誤って)女性の旨を揉む」シーンが所々に現れる面があり、これ本当に2020年代の作品か?と疑問に思う所が無くはない。 ただ、その中で大事なことは人間と魔族の区別では無かったことが示される、いわば2種共存のお話。着いたラクス村を守る中でそこに向かっていく。 この作品はヒロイン・マリーカに注目すると面白い。彼女の圧は物理的にも強力であり、抱きつくと骨が折れかねないだけの物理的強さがある。 8話の四天王・ゼビアンテスを「ママさんとなった」マリーカが黙らせるシーン等をはじめ、アニメ担当者にギャグの理解度の高い方がいるようで、アニメの方が面白い作品の1つ。 (後は変わるのだがアニメ内では)確執を持つ義理の弟・バシュバーザのクズっぷりも見逃せない。
もっと見る
参考になった
4
DMMTV
投稿日 : 2024/04/07
アニメから悪人要素を排除するとどうなるか
この作品にはまず悪人という存在が本質的にいない。 正確には、学園にはいるが、主人公とは絡まない。 クリーニングにいちゃもんを付けてきた事例はあるが、割と直ぐに退散する。 この作品はアニメなら(余程の子ども向けを除けば)どんな作品にもいそうな悪人要素を排除したらどうなるか、がよく分かる作品。 悪人はいないが、困難はある。 主人公・リョーマは異世界から来ているがスライムを操る。その現場経験からスライムに対する学識は深く、更にはスライムを現場での研究対象としている。 そのスライムの本質的な特性の1つに悪食で何でも食べる(が、その食べたものによって進化が変わる)特性がある。 それを利用して、服の汚れを食べるクリーナースライムを利用したクリーニング、排泄物まで食べるスカベンジャースライムを活用したトイレ清掃など、産業に活かす方法が出てくる。中には悪臭を消す効果などを持つものも。 そうした中で、悪人はいないが困難にはスライムの特性をうまく活かしてどう立ち向かうか、が描かれた作品。 近年のスライムと言うとベトベト感が戻ってきた作品が多いが、この作品はそうではなく、大量繁殖と悪食、食べたものでの進化という要素を残すとどうなるか、ということがよく分かる。 なお悪人はいないが癖のあるキャラは色々いる。
もっと見る
参考になった
9
DMMTV
投稿日 : 2024/04/07
長子相続の恐ろしさがよく分かる作品
日本では(朝鮮半島と違い)長男が長男だからという理由だけで優先的に相続する長子相続の在り方が徳川家康以来続いて来た。これは家族間の争いを表に出さないようにすると共に、家督を相続したければ「罪を被らないように仕組んだ」暗殺しかないだけでなく、身分などの「分」を教える(分をわきまえるように教える)ことに役立った。 そうした世界観を逆手に取った作品である。この作品でも長子相続は(貴族を含めて)行われている。八男ということは長男がいるわけであり、この長男がどうしようもないクズで、八男たる主人公の方が優れている場合にはどうすれば良いか、ということを考えさせられる作品となっている。 主人公には学校の仲間3人衆がちょこまかとうろつくが、この3人に聖女役のヒロイン・エリーゼ、主人公を追い掛けてくる配下希望のローデリヒと絡む作品となっている。 出会って1分で軽く放った一言にて主人公との結婚が決まった聖女役のエリーゼ、主人公を恐れ、付き纏い、取り入ろうとした3人衆など様々な仲間に恵まれるが、最後は八男という言葉が示す通り、長男と向き合う必要が出てくる。 主人公ではなく長男のクズっぷりを楽しむという意味ではうってつけの作品である。長子相続の在り方に一石を投じている。 なおこの世界の貴族には一夫多妻制が認められていて、主人公には正妻となる聖女役のエリーゼの他に、3人衆の中の2人、(槍術の)イーナと(拳法の)ルイーゼが側室にと取り入ろうとする。その空回りの様子もまた楽しめる。
もっと見る
参考になった
2
DMMTV
投稿日 : 2024/04/07
後出しが気にならなければ結構楽しめる農業系チート作品
まずこの作品では実際のヒロイン・ファル王女や、(ここまで過度な親バカとなる母親もどうかと思うが)主人公の母・ルシカをはじめ、女性キャラの圧が物凄く強く作られている。この圧の強さに圧倒される人がいるかもしれない。これもこの作品の醍醐味の1つ。 次に、この作品の辞書には「伏線」というものはほぼ存在しない。本当に後出しありになっている。その後出しが気にならなければ結構楽しめる作品である。 主人公・アルの持つ農業スキルは成長速度こそ早いが、本来は努力で身に付いたもの。ただ、その身に付いた度合いが高過ぎて他が倒せない敵をも倒してしまうため、周りが農家として放っておくなんてことはしない。そのため自然と冒険者に組み込まれる。 ただ、それ以上に「野菜を育てることを愛する」主人公のこの選好が戦い方や交渉の優先順位などでも大きく影響する。この「農業愛」がしっかり空回りしながら、農業以外の所、例えば冒険とか戦闘とかでしっかり役に立って解決してしまうから作品として成り立っている。 農業以外の側面、例えば恋愛とかについて主人公だけ鈍感であり、例えば主人公に恋い焦がれる王女様を「大根を収穫して運ぶかのごとく」肩に担いで運ぶなど、男性としてどうかという部分はあるが、だからこそ色々集まってくる。中には受付嬢や勇者でさえ、自分のお仕事をほっぽって集まってくる。 普通、後出しありの作品は「そんなのあり?」と呆れてつまらなくなってしまうが、この作品は呆れるを通り越して1周回って面白いだけのぶっ飛んだ放り込み方をするので、その面白さがある。 個人的には10話までで止めた方が良いように思う。 11話から本来のヒロイン・幼馴染のイルビアがおかしくなったあたりで少し作品の完成度が落ちる気がするので、2期以降があるなら見ても良いとは思うが、これなら8話とかをもう少し膨らませて10話の内容をラストに持ってきた方が良かったと思う。 周りが引く位の農民押しな主人公と、主人公を農家になんて留め置かない位の圧の強くあわよくば彼女にと狙う(王女様を始めとする)女性陣、そして主人公を溺愛するあまり主人公に女性の影など有り得ない母親というぶっ飛んだ世界観を楽しめる作品ではある。後出しってこうやってやるんだ、という見本のような作品。
もっと見る
参考になった
5
DMMTV
投稿日 : 2024/04/07
ダンジョンドロップ至上主義でのドロップチートの強さとは
ネタバレ
もやしまで含めて全てのものがダンジョンドロップで現れる世界。そんな中でドロップチートを持つ者が現れたらどうなるか、というお話。 この作品のヒロイン・エミリーは元々(他よりはマシだった)パワーに任せてハンマーでスライムを倒し、もやしをドロップさせてダンジョンで暮らしてきた人。ただ1人でそうやってやってきたから料理の腕などは高く、そしてそれだけでなく掃除その他の家事のスキルも実は高かったが活かす場所が無かった。主人公の名前を最後まで正しく言えないこのヒロインと主人公とが出会う所から作品は始まる。 6話くらいで魔法使い役のセレストが出てきてからようやく話が展開していく部分があり、それまでは助走と考えた方が良い。 この作品では主人公にいつも袖にされる受付嬢エルザに注目すると結構面白い。主人公・亮太の事実上の正妻的な位置付けはヒロイン・エミリーとなるが、この亮太の特性を1早く活かし、そして亮太に恋い焦がれるが相手にしてもらえない受付嬢エルザの目から見たリョータパーティとしてこの作品を見てみると、この作品の違った良さが見えてくる。 主人公は途中からドロップした銃を扱う銃使いになる。 RPGでもアイテムドロップ率やアイテムドロップ量・質をいじりたくなるときは時々あるが、それが出来たらこんな感じになるというのがよく分かる作品。 バニーガール・イヴがやや暴走気味なので、そこは知っておいて良いかも知れない。
もっと見る
参考になった
2
DMMTV
投稿日 : 2024/04/07
脅威という勘違いもまた楽しい
農業系のチートスキルを持つ異世界ものはえてして人とりわけ色々な女性が後から集まってきて、その中にはハーレムに近いものを組む事例はあるが、この作品もそうした側面のある作品。 のんびりという言葉の通り、主人公に迫りくる危険は自然の中で生きるために必要なことくらいで、それもはじめの方だけ。ドラゴンとか色々襲っては来るが、敷地に入ろうとした兎を狩るかの如く脅威ではない。 農業系チートスキルの作品だとその多くは食料問題が解決できるから人が集まってくる訳であり、そうして集まってきた人たちそれぞれが持っているスキルを組み合わせて新たな問題に対処していく。 その意味では異世界農業系チートスキルものの王道を言っていると言えるだろう。ただ、この作品の面白さとして、集まってきた存在を色々見ると外からは脅威でしか無い、という状態があり、その勘違いがまた人を集める。 あくまで勘違いでしか無いのだが、その勘違いが度を越して現れるため面白い。 「もう脅威と考えるのはやめましょうか。」こんな台詞が最終回に実はあるが、何故そう言えるのかよく見てほしいと思える作品。 そのため、3話くらいまでは前置き位に考えた方が良い。
もっと見る
参考になった
5
DMMTV
投稿日 : 2024/04/07
1期は加護の持つ怖さと戦う作品
ネタバレ
この作品には2期に新勇者・ヴァン暴走編があり主人公が妹・ルーティに事実上変わるので、1期のコメントとする必要があるが、1期は加護の持つ怖さと戦う作品と言える。 この作品において加護はその人の職業選択を限りなく決定付けるだけでなく、「加護を上げるには指定された中で誰かを殺さなければならない」という特徴がある。勇者などは魔物を倒していけば良いので問題ないが、一般の人でさえもそうした加護に支配されている面があり、どうしてもそこに抗っていくことになる。 そして、勇者パーティからの追放ものの多くは勇者に先見の明が無く、勇者が追放をかけることが多いが、この作品では勇者の知らぬ間に主人公は「仲間の手によって」追放されている。 そのため、主人公はスローライフを送ろうとするが、その主人公を追い掛けてくるメンバーの中に実は勇者もいる。 それもそのはず、追放される主人公は勇者の兄。勇者たる妹は事実上この主人公たる兄に依存して奮戦していたわけで、そのためには「もう1人のヒロイン」である妹が勇者の宿命をどうやって逃れるかも1つの大きな鍵となる。 勇者より前に主人公を追い掛けてくる中にはお嬢様もいて、スピンオフ漫画もあるが、主人公やこの(本来のヒロインである)お嬢様が選んだお仕事は薬局。2期には新勇者・ヴァンが暴走する点に焦点が当たるため、その設定が霞むが、1期はこの薬局というお仕事がかなりの鍵となる。 序盤では女性側からの押しに負けて結婚する要素が作品内にあるため、そちらに目が行きがちだが、1期の1番の面白みは勇者の加護を持ち勇者たることを宿命付けられた妹・ルーティをどうやってその加護から解放するのか、ということが最大の鍵。他にも加護に苦しめられるシーンが色々あり、加護が支配する世界で加護によらず自分の選択を大事にすることの重要性を説く作品と言えるだろう。
もっと見る
参考になった
7
DMMTV
投稿日 : 2024/04/07
ローズ団長を楽しむ異世界+スポ根の作品
一応この作品にはヒロインとして先輩役の生徒会長で共に飛ばされてきて勇者になるオタクキャラのスズネがいるが、ヒロイン・スズネはおろか主人公・ウサトさえもすっ飛ばして師匠・ローズ団長演じる田中敦子さんの存在感が凄まじく、彼女を精神的に見ていて受け入れられるかどうかでこの作品の評価は大きく変わるだろう。「異世界から来た新入り・ウサトの目から見た師匠・ローズ団長物語」という副題を付けても構わないくらいにローズ団長の存在感がある。 通常、異世界ものの戦闘シーンにおいて回復役は後方に徹するのが筋。そして仮に僧侶的な回復役の場合には回復の他にバフ担当なども兼ねるため、その役は神経戦となるのが筋。 ただ、この作品では回復役は貴重な存在であり、基本的には回復オンリーの役目。この作品ではそれを走り込みにより鍛えた脚力で「戦場を駆け巡って負傷者を運び回復する」という形を取る。そのため治癒魔法使いが物凄くスポ根的な側面を持つ。体力の弱い回復役とはかなり異質な作品。 師匠ローズは本来前線で戦えるだけの特性もありながら、その過去から鬼教官と化した立ち位置。単なる鬼教官ではなく日記に意味を持たせるなど彼女なりに色々考えられた指導法を取る、頼もしい師匠となっている。 異世界+スポ根と考えると割としっくり来る。 異世界にスポ根を持ち込むとどうなるか、ということをよく表している。 ちなみにタイトルの「間違った」の意味は第11話くらいまで見るとようやく分かる。 本来、ヒロイン・スズネは主人公にとって憧れだった先輩であるが、この作品においてはオタク気質が少し行き過ぎている「キャラ立ち」の特性があるので、最後はヒロインを主人公が(大事にしつつも)あしらうようになる。ただ、師匠・ローズ団長の存在感が有り過ぎる作品のため、ヒロイン・スズネは完全に霞んだ3枚目キャラと化している。 ローズ演じる田中敦子さんの演技力が問われる作品と言えるだろう。
もっと見る
参考になった
7
DMMTV
投稿日 : 2024/04/07
裏ボスの暗い抜け感を楽しむ作品
まずこの作品は主人公が(ヒロインの同級生たる)裏ボスであり、ただ倒されるのが悔しいとレベル99のカウンターストップまで行ったら何が起きるのか、を示した作品。レベル99という色々な作品で出てきそうな用語がこの作品では表の鍵に設定されている。 そしてそれ故恐れられ、周りにライバルはいず、認めない輩は大勢現れ、それらを暗くどこか抜けている性格の主人公が認めさせていく作品。主人公はよくある、悪役令嬢のいるヒロインのゲームなどをやり込んでいたらその世界に来てしまったというチートを持つ異世界もの。 はっきり言うとEDを歌っていることになっている裏ボスのファイルーズあいさんに全振りしている作品であり、見事にやりきったと言えるだろう。実際に歌っているのはバカな貴族役であるエレノーラを演じる日高里菜さんだが、こうしたゲームの特性上、女性役は自然と限られ、このファイさんとヒロイン役の和氣あず未さん、そしてこの日高里菜さんと主要キャラには3人しかいない。残り2人の(他の作品などでの立ち位置などを考えた)安定感を思えば、このファイさん演じる裏ボスを楽しむための作品と言えるだろう。 ちなみに裏ボスだから闇属性の魔法は結構使える。使えるが破壊力がデカ過ぎるものと、気味悪い治し方などが中心。 そしてそこに、通常の裏ボスでは考えられなかった恋愛感が加わる。 オタク的なレベリングについては主人公は苦としないが、他の人には有り得ないかの反応が出るのをどう打開するかも鍵。 1つ残念と思うのは、裏ボスがレベル99になった段階で、裏ボスが戦えば(レベル60位が倒せる下限ギリギリとなっている)魔王は倒せるわけだが、アニメの中では魔王を倒せるほどにはヒロイン達を強化し切れていない。 そのため、そのままだと仮に裏ボス含めて強者が全て消えたとしたら、次に同じことになったときに対処ができなくなる。 ただ、この点を考えても、ファイルーズあいさんは頑張ったんだな…ということがよく分かる作品。
もっと見る
参考になった
0
DMMTV
投稿日 : 2024/04/07
望まぬ異世界ハーレムとはこういうもの、という見本みたい
まず主人公は異世界に帰る「幼馴染となった」ヒロインの姫様を追い掛けて異世界に来るため、異世界ものであり、5人の花嫁が付く必要があるため本来はハーレムものとなる。 しかし主人公が恋い焦がれているのは「ヒメと呼ばれる」本来その幼馴染のヒロインだけであり、(本当はSEXがしたくてたまらないのに友達以上恋人未満のような)踏み切れていない両想いのカップルに他から「世界を助けるため」迫ってくる各地の姫がいる構図になっている。そして彼女らを邪険に出来ない、世界を救う使命がヒロインによって主人公には設定されてしまう。 そのため、各地にいるその姫たちを探し出す所から作品は始まる。 18禁的な世界観を期待するのは邪魔が入るのでやや無理がある。 結婚指輪という人生のキーになるものをレベルアップの道具として各地の5つ全て必要とし、そうしないと世界が救えなくなった状況で世界を救える可能性があるのは主人公1人だけという使命を急に背負わされたらどうなるか、という作品。 望まぬ異世界ハーレムとはこういうもの、という見本のような作品と言えるだろう。
もっと見る
参考になった
2
DMMTV
投稿日 : 2024/04/07
最弱ゆえ追われ、最弱ゆえ出来ることがある
この作品はいわゆる最弱からの逆転劇的な側面のある作品で、それがかなり後半に来るため、前半はかなり追われながら(例えば20個近いバッグを色々入れて持ち運ぼうとして順番が分からなくなるなど)どんくさい様子を見せるなど、もどかしいように見える所がある。最初は最弱ゆえ故郷を追われる所から始まる。 力が強いと潰してしまう特殊なスライムも最弱だからこそ仲間にでき、そのスライムの能力で困難を乗り切っていく作品。だからこそ気の短い人は多分無理な作品で、一方で「悪い人」という判断基準が出てくる、主人公が9歳前後など、子ども向けの教育番組に組み込んでもいいような作品。 アニメの特徴としてはメイン曲に設定されているOPと主人公役の鈴木愛奈さんに全振りの様相がある作品ではあるが、歌の芸術性からすればEDの方が高い。 言葉を喋れるわけではないが、数少ない反応可能な音声により喜怒哀楽を表現できるスライム・ソラの特性は、それこそ昔のポケモンアニメのピカチュウなどにも通じる特性であるが、この作品はよく見ていないと、喋っていない反応で鍵になるソラの反応があるので、音声だけ聞いて見落としていると作品の鍵になる部分が分からなくなる所がある。 多少同情的な視点で見ると見やすいとは思う。 1つ難を付けるとすれば、この作品には前世の記憶というものがあることにはなっているが、直接使えるというよりは頭の中で会話する相手としての助言に近く、もし今の感覚なら前世ではなくChatGPTにでも答えさせている位の感覚を持つと理解しやすくなるだろう。あれを前世と呼ぶと物凄く違和感がある。 そして、前世の記憶という設定が思ったほど活かされていない。☆5が付けられない理由はそこにある。
もっと見る
参考になった
3
DMMTV
投稿日 : 2024/04/07
綺麗に3ヶ月で終わらせたアニメ版
ネタバレ
まず、漫画版から入った人にはこのアニメ版がかなりの改変をされていることに驚くだろう。私は逆だったが、順序などがかなり大きく入れ替わっていて、アニメ版の方が綺麗に3ヶ月で終わるように組まれている。 この作品には3つの世界、つまり主人公には(事実上2話目から始まる)ここ以外に2つの経験がある。1つは悪女皇后として家を取り潰し処刑された世界。人間関係などはここでの価値観をもとにしているのでやり直し感がある一方、ここの途中から始まるので主人公の性格は物凄く悪いとの評判から始まる。もう1つは現代日本で天才外科医として努力した世界。この技術と知見を持って中世ヨーロッパレベルの世界にやってくるので、主人公の性格と技術はこの現代に修正されたもので戻って来る。そうした外部スキルによるチートものの楽しみとが重なる。 悪女皇后になる世界観の途中からスタートするので、本人は皇太子妃になるために色々無理を言い、綺羅びやかにし、意地悪をしてきたという状況から始まるが、本人の価値観は天才外科医としての価値観にアップデートされているため、その持ち込んできた技術と想い、そして余りにも変わってしまった性格とに周りは振り回されながら、その現代医学の技術を持ち込んでいく。ちなみに、こういう医療系の作品だと(例えば異世界薬局のアニメのように)感染症との闘いが大体メインに来がちだが、この作品だとそれはアニメの先のお話になる。 そして悪女皇后になり得る家柄、つまり王族に関われるだけの高級貴族だからこその貴族間の勢力争い、そして貴族的な恋愛が絡む。(ここに記憶で勝負する所は例えばティアムーン帝国物語などにも通じる感覚がある。) 前世では全く振り向いてくれなかった皇太子が、(好きだったけれども医者になるためにと)離れていこうとする主人公を「恋愛的な意味で」不器用に追い掛けてくるという要素があり、この要素を入れる関係でこの作品は(例えば聖女の魔力は万能ですのセイなどの実績のある)石川由依さんに全振りの構図となっていて、それは確かに的を射ている。 正直、見るかを迷う人は1話を飛ばして2話からでもいいと思う。普通の作品なら回想シーンとして2話以降に入れる話を1話に入れていて、本当のオープニングである2話がその後に来ているので、そこで1話だけ見て閉じてしまった人もいるように思う。 医者の不養生だけは頂けないが。
もっと見る
参考になった
3
DMMTV
投稿日 : 2024/04/07
ゲームの裏・本質をちゃんと見抜けるか
1話までの段階での記載だが、この作品での最大の魅力はゲームの裏・本質を見抜く部分。普段は揃うなら取る神経衰弱を「敢えて取らない」のはどんなアレンジルールがどう影響するからなのか、などをはじめ、ゲームの裏・本質をちゃんとを見抜けるかで楽しめるかどうかは大きく変わる。 分かり切った状況ではつまらないし、説明を聞いても納得出来ない状況では置いていかれて面白くない。その意味では人を選ぶ(適度に理解度はあるがガチの玄人だと見抜き過ぎてしまって展開が読め過ぎる)だろう。
もっと見る
参考になった
17
61-80/116件