TOP50
3ヶ月ランキング
50位
年間ランキング
43位
参考になった
832件
レビュー投稿
116件
レビュー一覧
81-100/116件
DMMTV
投稿日 : 2024/04/07
3期のポイントはヒナタとの和解とディアブロ
ネタバレ
3期はコミック20-22巻あたりと考えられ(49話終了段階で記載)、前回の戦いで主人公・リルムがボロ負けした相手であるヒナタとの和解。もちろんリルムはその後魔王として目覚め覚醒した訳で、戦っても同じ結果が出るとは限らない(コミック23巻から商人ミョルマイルが活躍する新たな世界が始まるが、そこまではOPなどを見ると出てこない)。ただ、能力が付けばリルムの方が上と断言できるかと言えばそうではなく、技術はあくまでヒナタの方が上。その中でヒナタとの和解がここで出来ないとこの作品ではこの後ヒナタを強力な味方と認識して進めることは難しくなるので、3期のポイントはここになる。 ただ、この作品は本来、事実上のお付きであるシュナが本来はヒロイン的な立ち位置だが、この3期の部分に限ってはライバルとしての立ち位置となるヒナタにヒロイン的な役割が求められるだけの段階。ヒナタの過去にも焦点があたる。 ヒナタがいる側となる西方聖教会は魔物との和解に否定的な所。もちろん和解を望まない勢力はあり、邪魔も入ると考えられる。 鍵となるのは2期の最後に八星魔王にいたルミナス・バレンタイン。彼女が3期でヒナタと和解できるかどうかの鍵となる。彼女には主人公・リルムの盟友とされている暴風竜もといチョロゴン・ヴェルトラとの因縁もある。ルミナスが出てきた所で話が大きく展開するので注目して欲しい所。 そして3期の影の主人公は原初の悪魔であるディアブロ。 2期まででは誰にもかなうわけが無いように見えるディアブロが第2秘書として「執事(バトラー)」を名乗り何をするのかにも注目。 2期の段階で残されたお仕事はファルムス王国のトップに英雄ヨウムを就けること。このディアブロの動向により、ヒナタとの和解という本線にも影響が出かねないため、このディアブロの動向にも注目。 そして2期まではあくまで西側だけの話だったが、東側が一応絡んでくる。漫画や小説では東側が影響するのはもう少し先で、20-22巻では事実上企んでいる様子だけなのだが、このOPの作り方だともう少し絡んでくるかも。
もっと見る
参考になった
25
DMMTV
投稿日 : 2024/04/07
ただ1人人間として勝負するクラスメイトにも注目
ネタバレ
このクール最初に見たアニメで、高校生の恋愛的な世界観と多種族共生の世界観とをある種同時に楽しめる作品。 「よいこの地上大百科」以外は知らない(世間知らずに見える)同居人となったヒロインの天使・とわ(cv.ひかる)に注目が集まるが、天使以外にも雪女や吸血鬼・河童など、様々な異種族が普通に高校生活に現れてくる。しかしここはあくまで人間社会。異種族が普通に受け入れられている社会ではない。普通と違う所といえば高校1年生で普通に1人暮らしをしてコンビニバイト出来る所くらいか(高校生のバイトは制限がかかることも多いので)。 その中で、小学生の頃の淡い思い出から、高校で一緒になったクラスメイトは「腐れ縁である幼馴染の同級生の男子高校生がいるのに」主人公の男子高校生に淡い片想いをしている(お弁当を作ろうかと提案しようとしてしまう位に想いはある)という状況がある。 普通に考えればこのクラスメイトは幼馴染に追われ主人公を追うという関係を軸に展開するはずが、主人公に同居し出した「世間知らずな天使」が急に現れて、という状況。ここから天使をはじめ様々な異種族との共生生活もとい恋愛バトルにも似た世界が始まる。 このただ1人人間として勝負するクラスメイト・つむぎ(cv.はな)にも注目すると、ストーリーも楽しめる。 (大人のハーレムとは違う)高校生のハーレム(可愛い少女が集まることを楽しむ)を期待しても良いだけのキャラだけはある。ただ、純愛的な要素もある。 ちなみにOP歌は吸血鬼リリーシュカを演じる小倉唯さんが歌う。小倉唯さんは(この前のクールでも例えば最強タンクの妹・マニシアを演じるなど)結構可愛い系のキャラを演じられる方で、こういう作品には確かに向く1人。
もっと見る
参考になった
35
DMMTV
投稿日 : 2024/03/20
幼い子に本当に喋らせるにはどうすればいいか
ネタバレ
"拷問"と称するが、喋らせるためには鞭で叩く他に、目の前ににんじんをぶら下げるという方法もある訳だが、まさに目の前ににんじんをぶら下げたらどうなるか、をあの手この手でやっているお話。 そのため、タイトルとは裏腹に残虐性は微塵もないが、待てと言われている犬のような感じを受ける作品でもある。 そしてそれ以上に、この作品では魔王の概念が崩れていく作品でもある。この作品での魔王役は玄田哲章さん。代表作たるターミネーターとか戸愚呂弟とか、ちゃんと魔王たる威圧感と風格を本当は出せる方である。 ただこの作品では魔王様は国の支配者であり、幼稚園などその国の色々なものにおける名義上の経営者でありながら、親バカであり、それ以上に子どものような我儘な価値観で情報を評価する。水曜日は塾があるからダメとか、とか、日曜朝は見ている欠かせない番組があるとか、国の軍事的な基本方針を決めるやり方とはとても思えないやり方をとる。 そして、姫様を説明する「第3騎士団騎士団長」というお決まりの台詞がフラグを通り越して(コケるための)様式美と化していることは触れておく必要がある。 居心地が良過ぎて釈放を望んでいない、とか、我慢することを知らない姫様である。
もっと見る
参考になった
3
DMMTV
投稿日 : 2024/03/20
麻雀は何のためにやるのか、という面から見て
ネタバレ
まず、この作品に麻雀の技術向上を求めても意味が無い。 広島県尾道にいる(受験などに追われていない段階の)女子高生たちが雀荘跡地を遊び場に出来たら何が起きるか、というお話。 雀荘跡地を遊び場にできた女子高生が3人組であり、そこにその雀荘に幼い頃連れてきてもらった思い出の地となっている同世代の金持ちのお嬢様がやってきて、その娘にネットの麻雀で負けた、ネット上で麻雀に自信を持っていた同世代の娘が追いかけてきた、というのがこの5人。 そのため、麻雀を学ぶためのアニメというよりは尾道を舞台にした女子高生のアニメ、という形に理解すれば良い。 ただ、麻雀は何のためにやるのか、ということを考えても良いように思う。 ボケ防止にやる、接待のためにやる、待機のための時間潰しにやる、など様々あるだろうが、女子高生が夕方を過ごす手段の1つ、くらいの、感覚でいるとこの作品の面白さが伝わるように思う。 麻雀プロの門を叩いた元・アイドルの中田花奈さん(現在はMリーグにも絡む所にいる)が協力するのも、こうしたものを通して麻雀というものに少し興味を持ってもらう、位の感覚なのではなかろうか。実際にこの作品の主人公を演じる声優の前田さんはこのお仕事が決まった際に少し麻雀の勉強を始めていることがこの番組連動のYouTubeで明らかとなっている。 所々、お嬢様の金銭感覚がぶっ飛んでいるので(純金の雀牌とか実際に作るのも難しいくらいのもので、一生に1度でも宇宙旅行並にレアなのに誕生日プレゼントに用意するとか:金メッキでもお嬢様が用意する誕生日プレゼントならギリギリかな…)、尾道の日常と説明するには少し無理があるが、尾道の女子高生とその周りの或る日常と取ると、こういう作品を機に少し麻雀に興味を持ってもらうだけの役目は果たせているように思う。
もっと見る
参考になった
4
DMMTV
投稿日 : 2024/03/18
7周目、という言葉に偽り無し
ネタバレ
この悪役令嬢というジャンル自体、乙女ゲーム等を基にした漫画・アニメ等で散々使われてきたジャンルのため、1捻り程度ではほぼ使われてしまっている。ただ、この作品は悪役令嬢等を念頭にした作品イメージとはかなり違う。あくまでそこはオープニングだけ。 また、転生関係も色々作られ尽くした面はあり、ループも含めて1捻り程度では独自性を出せない。 その中でこの作品では7回目という回数を敢えて強調している。6回あるから分かりきっている展開、6回それぞれ違う生き方をして学んだ知識と経験・技術、そして何より「6回やって分からなかった・止められなかった」キーをこの7回目にしてようやく掴むきっかけを得る。 「婚約者は、私を殺した人」この作品で販促に使われた用語だが、ループの起点から5年経つと全て或る他国の皇帝が全面戦争を起こして巻き込まれ6回とも亡くなっている。中にはその皇帝自身に直接殺されている場合もある。 6回もやれば起点に何があるのかはほぼ知っていそうな気はするが、そこで選択しなかったことを選ぶことにより7回目に辿り着いたのはその皇帝が皇太子として主人公に他国から来て注目し、その他国の皇太子に「婚約者として」ついていくことになった世界。何故自分は亡くなったのか、騎士・薬師・商人・メイドなど6回の知識と経験を駆使してその鍵に挑む、という作品。 一方でその皇太子殿下にも注目。将来世界戦争を仕掛ける冷酷無比な最強の皇太子・アルノルト(cv.信長)と書くと誇張に見えるかも知れないが、実際にこのアルノルトを信長という声優さん(島崎信長さん)がやっていて、その名の由来と考えられる史実上の信長に昔持たれていたイメージに近いだけのものをちゃんと演出している。 かなりの聡明さを持ちながらもちゃんと悪逆非道に見える演出の出来るアルノルト殿下にも見たことのない主人公のような存在。それもその筈、主人公は騎士・薬師・商人・メイドなど様々な経験を持ちながら、それは貴族令嬢だけなら有り得ないもの。皇太子は知的好奇心から「次は主人公が何をやってくれるのか注目」へと移っているが、それも自然。 この1期は火薬編までで終わる。 ノーベルのダイナマイトを例に上げるまでもなく、火薬は人を不幸に出来る。では火薬は人を不幸にするために生まれた、という信念をこの皇太子に繋げられる未来をどう回避するか。答えの出せなかった未来。
もっと見る
参考になった
8
DMMTV
投稿日 : 2024/01/21
タンクの役割とは何か考えさせる作品
パーティの中で他の人に代わって敵の攻撃をひたすらに耐えるタンク。単純に耐えるだけなら不遇な扱いであり、回避型タンクなんてものが出てくる。 ただ、タンクに関連の役割があったらどうなるか。この作品はそうした部分に焦点を当てた作品。 この作品には各キャラを護る外皮という概念があり、その確認できる外皮が0になると次の攻撃では実際に身体的ダメージを負う。そのため、まともに戦えるのはその外皮が0になるまでであり、HPに近い概念だが微妙な違いがある。 ただ、例えばHP1でどうして普通に攻撃が出来るのか、という冒険者RPG始まって以来の疑問に答える設定とは言える。HP1が外皮0と考えれば納得がいく。 作品としては勇者パーティを追放されたこのタンクがはぐれホムンクルスと出会い、そのホムンクルスと(身体の弱い)タンクの妹のダブルヒロイン制を取っている。 タンクの役割とはただ耐えるだけなのだろうか。 ただ耐えるだけならこの作品は成立しない。 そうではない所とは何かを考えさせる作品と言えよう。 なお、他の作品と比較しておこう。 他人のダメージを代わって引き受ける能力についてはこの作品の他にも防振りとかあるが、防振りでは主人公がダメージを受けるのは特殊攻撃に事実上限るし、主人公も最後の攻撃要員(ラスボス)としてかなり考慮されている。対してこの作品はあくまで無視できない範囲での有限値の中での耐えるタンクであり、実際にダメージは外皮という形で削られ早ければ回復がなければ数発で終わる。だから物凄く1発のダメージが致命傷になりかねない。また、確かに主人公にはカウンター反撃の能力はあるが、パーティとしてそれを念頭に戦力として組む形は必ずしも取られていなく、あくまでその能力を知っている側のみ計算に入れる。
もっと見る
参考になった
4
DMMTV
投稿日 : 2024/01/21
上田麗奈さんのぶっ飛んだ役割を楽しむ作品
こう書くと上田さんのファン以外は関係なさそうに見えるかもしれない。しかし、この作品は普段貴族令嬢とかの役の多い上田麗奈さんによる「このVRMMOの運営理由たるAIの育成対象であるフェアリークイーンの(真面目な面とストーカーさながらのぶっ飛んだ面の)二面性」を楽しむ作品と言え、それは声優ファンとかではなく脚本の味付けとしての面白さがそうさせている。 作品としては目立たないように不遇スキルを選んだはずが、仕様変更に伴い急に貴重な存在へと変わっていき、気が付いたらこのVRMMO内随一のキープレイヤーとなったお話。私にはVRMMOとはどういうものか分かって有り難かったが。
もっと見る
参考になった
3
DMMTV
投稿日 : 2024/01/21
教えますモンスターの調理法とダンジョンでの食料現地調達
このクール始めて見たアニメがこれ。 パーティはピンチに遭い、生き延びたメンバーだけではお金がない。そこでリーダーが取った判断がダンジョンで食料現地調達。その中で出会ったダンジョンでの自活10年の、食料としてのモンスター調達のベテラン。 「生き物なら食べる方法はある」と信じて疑わないリーダーと、一般人として最低限の感覚は残しておきたいヒロイン。罠解除に長けた仲間と先のベテランとでダンジョン内にて食料としてのモンスター調達とその調理法を工夫していく旅が始まる。 大自然での食料現地調達を考える上で参考になるし、それ以上に完成された食材しか食料ではない、という感覚を変えるのにちょうどいいと思う。
もっと見る
参考になった
8
DMMTV
投稿日 : 2024/01/20
人類絶滅を問われ多種族共生に動く
あなたは「あなたの判断で人類を絶滅させるか決める」と言われたらどうしますか? この作品は異世界の、とはいえ、転生する主人公に課された問題とはまさにこれでした。 私がこのクールで最も注目している作品です。 1話を見て急いで漫画最新刊までレンタルしました。 「人間以外には」好かれるという能力と、王のいる国の宰相の次女(3歳)としての転生後の好きにしやすさ。今で言えば(王のいる国の)首相令嬢に相当する地位で、しかも宰相が溺愛する幼子(3歳)なので(やり方を学べば)本当に意見が通せるだけの状況にあります。 でも、考えてみてください。 人間以外には好かれても、人との戦いの能力とはなりません。仮に動物や他の種族を率いて戦争をすることは出来ても、彼らは傷付きますし、主人公は人間なのです。しかも宰相令嬢ですから家族に全く類が及ばない、なんてことにはなりません。 そうした中で主人公が取ったのが多種族共生の計画。 しかも宰相令嬢だから意外とアイディアが通ってしまう。 しかし、多種族共生には色々な障壁が待っています。 それをどう実現し、内心は人類史上主義を取る立場の人や、人に迫害された生き物とはどう折り合っていくのか、それが本作品で描かれる面白さとなります。 2点だけ難点を言わせて下さい。 この作品は漫画で言う11巻あたりの、主人公ネマが倒れて2年間意識を失う所まで描くのがアニメなら1番きりの良い終わり方です。ただ、これを実現するに理想はは5ヶ月、現実的には2クール必要で、1クールだとどうしても中途半端に終わりかねない気がしています(アニメ3話終了段階まで確認時)。是非半年続けてほしいところです。 もう1点。この作品は割と早い段階からベテランの古谷さんのご尽力もあり、古谷さんはかなり重要人物であるパパとして登場します。ここでのパパは宰相様です。ただ、非常な言い方をすればこの作品の中で古谷さんだけ浮いている感じがどうしてもします。 ただ、この作品はそうした点を除いても面白い作品だと私は思います。
もっと見る
参考になった
14
DMMTV
投稿日 : 2024/01/19
SMの悦ってこういうもの,というのを教えてくれる作品
よろこぶ,という字には喜ぶ以外に「悦ぶ」という字がある。 この「悦」には「満足して」という意味がある。 この「悦」の「満足して」には「1人にんまりと」などの場合を含む。 SM的な満足はその特性が人によってかなり違い,その役割と本性が合ったとき「だけ」満足感を得る。SMの「悦」はそうした側面を持つ。 この作品のテーマの1つがSM。 主人公は魔法少女に憧れていたのではなく,憧れと思っていた魔法少女を「いたぶって」みたかった,というSMのSの願望があった。 何となくSMってこういうもの,何か鞭やロウソクを持った女王様がいて縛られた相手がいて鞭で叩くもの,位の外聞くらいの知識しか無かった側としては,SMってこういうものであり,SMの悦とはこういうもの,SMに目覚めてしまうとはこういうこと,というのを描いてくれている作品に思える。
もっと見る
参考になった
14
DMMTV
投稿日 : 2023/12/03
1期は聖女の定義が問われる逆転ストーリー
ネタバレ
この作品には2期という続きがあるので1期だけで話をするなら、1期は聖女の定義が問われる逆転ストーリーと言えるだろう。 聖女という立場が出てくる作品は数多くあるが、この1期は聖女という定義が問われる作品構成から始まる。この作品では魔物の発生源たる沼を浄化する能力を持つために異世界から招聘されるのが聖女。しかし2人招聘され、1人は第1王子直々に英才教育を施し、もう1人にあたる主人公は偽物呼ばわりされて放置プレイ。その中で暇潰しにと探した所、趣味の薬草の知識を活かしたお仕事として(軍の医薬品供給所と化した)植物の研究所の研究員が見つかる。 ところがやってみると主人公のものだけ、教わった通りの作り方をしてもポーションの性能が有意に高く、作成におけるタフさも高い。それに加えて助けたいという思いは白魔道師も真っ青なだけの回復魔法の性能を発揮し、その中で恋人を見つける。そうした各種能力を見た周りに支えられることで、聖女としての本来の祝福・浄化の(魔法側の)能力にも目覚める。 こうした「魔法とポーション作成の両刀遣い」こそがこの作品の聖女の定義であり、このポーション作成の副次的な部分として化粧品作成などにも手を伸ばすことで、この国に無くてはならない存在であると認めさせること。これが1期における聖女の定義が問われる逆転ストーリーと言えるだろう。 しかし、ポーション作成には薬草が絡まないと成立しない。その薬草も足りなくなっていく。聖女としての祝福・浄化は〇〇の力、ということはある地域には伝わっているが、王都には伝わっていなく、まして主人公を偽物呼ばわりした第1王子などは知るはずもない。 こうした種々のことにどう立ち向かっていくか、それは本編を見てお楽しみ下さい。 なおこの作品に真の意味でラスボスはいない。第1王子もラスボスではない。だが、1期に命の危機は何度でもある。その意味では恋愛ものよりは開拓(・冒険)ものに近い感覚を持つと、見易くなる。幾ら恋愛要素は多めでも「聖女の魔力は」なので、タイトルには恋愛要素が含まれてはいない。
もっと見る
参考になった
3
DMMTV
投稿日 : 2023/12/03
2期は6話まで見ないと良さが伝わらない
ネタバレ
この作品を単なる恋物語、逆ハーレムとしてのみ捉えている方からすれば、稚拙に感じる方もいるかも知れない。 しかし、それは1話とか3話あたりを見ての反応。確かに恋愛もので逆ハーレム的な作品だけで言えばこの作品より恋に特化したよき作品は数多くあるかも知れない。 この2期の本当の面白さは前半の山である6話にある(8-9話程度までの段階では)。6話まで見ないとその良さは伝わらない。その視聴前に否定的なコメントしてしまったのであればそれは悲しいこと。そのためには(1→2→)4→5→6の流れで見る必要がある。 外国の王族・皇族クラスを留学生として迎え入れるには自国には無い見聞を広める目的と外交という2つの側面がある。前者はうまく活用すればお互いに得をするものであり、悪く活用すればそれはスパイ活動も同然となる。しかも王族・皇族クラスだと闇雲に本国に返すのも難しい。 それぞれの国には国家機密というものがある。この作品の王国の場合、聖女たる主人公の能力そのものが国家機密であり、軍における医薬品供給所と化した研究所の研究員の形を取った最高の国家機密である。 一方で、外国側にも色々な目的がある。例えば皇帝の側室が不治の病にかかり、その治す手段を探して皇位継承権の低い皇子が世界各地に情報網を張り、何なら自ら留学生として乗り込むだけの覚悟と基礎知識を持っているとしたら?多少のスパイ活動を押してでも探すことだろう。 この前半は主人公・セイ(及びその周辺)と(中華帝国を模した)外国から来た留学生である第18皇子との知恵比べを抜きにしてこの作品の魅力は語れない。 「主人公・セイが不治の病を治せる万能薬を作れる可能性」の片鱗を知られてはならないが、治せるだけの万能薬を渡すことで外交的貸しは作れる、というギリギリのせめぎあいの中で、国王はどのような決定をしたか。そこまで観ないと良さは分からないだろう。 この第18皇子、皇位継承権からすればまず回ってくることの無い立場、ただこの第18皇子の洞察力と行動力に注目すると、単なる恋物語とは違う側面が見えてくる。 「ここから分かることが3つある。」4話で第18皇子が国家機密の核心に迫る重要な台詞である。後からこのシーンを見返すと皇子は相当なキレモノと分かる。 その皇子をどう納得させるかは見所であり、2期の後にこの恩義が鍵となってくる。
もっと見る
参考になった
5
DMMTV
投稿日 : 2023/11/10
江戸と今の東京・月島を色々比較してみると
2023(令和5)年は徳川家康ブームが起きる予定だった年。この作品もちゃんとその流れに乗っている。 エルフの高耳様(エルダ)は徳川家康の時代からいた月島地区の信仰対象。 その内実はどこかのオタクと何ら変わらない引き籠もり。 その高耳様を代々支えることになる新巫女の小糸。 実態としては女子高生なわけで、年齢設定はそれくらい。 ただ、高耳様の精神年齢も小糸とそんなに変わらないのではないか?と思うくらい。 妹さんの方が余程精神年齢は高い。 だから日常の掛け合いも面白い。 とはいえ高耳様は江戸時代の江戸を見てきた。 日常の掛け合いの中にちょくちょく江戸時代との比較が入るというのがこのお話の特徴。 そして、この世界は(信仰対象となる)エルフにまともなやつはおらんのか、と小糸が言いたくなる位、エルフが個性豊か。 普段は高耳様と小糸の掛け合いだけ(だからその他には小糸の妹さんとお友だちとの4人しか主要紹介にない)だが、所々出てくるこうした方々もまた楽しみの1つ。 どこのギャンブル狂だよ(昔なら浪費激しく、の意味で禁治産にされそうな位の、今だとギャンブル依存で治療でもかけた方が良い)、というエルフもいる。 インフルエンサーも出てくるし。 未来からすると2023(令和5)年ってこれくらいの方が本当は望まれていたような、という位の、失っていた平和な時代のお話。 ま、ゆる~く見てあげましょう。
もっと見る
参考になった
1
DMMTV
投稿日 : 2023/11/10
偽魔王アボスは何故生まれたのか
この作品も放送時は新型コロナの影響が直撃した作品。6話と7話の間には放送時には半年空き、放送枠を取り直した作品。 まずこの2期にはED(エンディング)にももすももすさんの、少しこのアニメには合わないEDがついてくる。何故このEDが生まれたのか、9話位まで見るとその理由が分かる。あのEDはこの回のためにあったか、というのが分かる。 また、1期から主人公たる魔王アノスの声がやや変わっている。主人公の声が3ヶ月アニメの続編で変わることは珍しいが、はじめからこの人だったかのような風に聞こえてくる。 前置きはこれくらいに。 戦闘ものかと思いきや謎解きも多いこの作品。 2期のテーマは予定に無い偽魔王アボスが出てきた理由。 初期設定として、平和に過ごすため魔王アノスの提案で世界を棲み分けた筈が、偽魔王アボスが始祖と扱われ差別主義と魔法の弱体化が起きた状況があった。 2000年前、大精霊は「魔王の右腕」に何を期待したのか。どう応えたのか。そこに注目してみるのがこの2期。あのEDは実はここに関係する。 7話くらいから物凄く回想シーンが長く入るようになる。 配信ではここを待たされることは無いだろうが、是非3分だけで良いので(謎解きの状況整理などをしながら)待ってみてから7話に入って欲しい。 ここを半年待たされるとはどういうことかがよく分かる位の重要度を持つ。 そして、「娘の想い人を見る親の気持ち」などもこの2期後半に入ってくる大事な要素。これは1期にはなかなか無かった要素。 魔王アノスは確かに最強。その最強度合いもただ強いのではなく、敵の戦略の前提を自身の能力で壊せるという種類のもの。その意味では俺TUEEE系には確かに入る。 しかし、自身の封印と引き換えに1000年の棲み分け強制位が能力の限度だった魔王アノスにも2000年のときを遡って何でも思い通りに出来るだけの能力が直ぐに備わっているわけではない。 そこで1期に出てきた色々な仲間を手駒代わりに使うことになる。誰が敵で誰が味方か見落とさないようにしてもらいたい。2期は少し登場人物が多い。 精霊は噂を元にしている。 2000年というときを利用するだけあってこの基本設定も解決策に使われるのだが、どう使われるのかは本編でのお楽しみ。
もっと見る
参考になった
23
DMMTV
投稿日 : 2023/10/29
こういう強くなるやり方もある
まず、この作品は他のコメントにあるような「人と仲良くやるのがうまく行かないから」最強種と仲良くしたなんていう作品ではない。それは違う。 主人公は勇者パーティにある種騙されて見捨てられるが、それは勇者パーティの設定が悪辣非道だからであり、実際に町の人とはうまくやれている。 その点は補正した上で。 普通強くなるにはレベルを上げていく。その中で新しい魔法を覚えたり、筋力や腕力が上がったりする。 しかしこの主人公はその能力的特性として覚えられる魔法が限られている。 その代わり、数多くの生き物を使役(テイム)することで、それらを自由に使いこなせるだけでなく、最強種と呼ばれる各種と契約することで、色々な能力を身につけることになる。 「こういう強くなるやり方もある」という1つの参考とも言える。 この作品の魅力の1つが、最強種とされるメンバーの可愛さ。それぞれが特殊な能力を持ち、可愛さを持ちながら戦える姿はまさに魅力。 ただそれ以上に、知恵を持って戦うということの意味がこの作品では色々出てくる。動物を扱える「猛獣使い」とはこうも戦い方に追加の目を入れることが出来るのか、という点もこの作品の魅力の1つ。鳥の目を実際に使えたら、毒を持つ蜂を意のままに操れたら、などは本当に思う所。 また、勇者と名の付く輩の下衆さもこの作品の面白さの1つ。この作品で勇者は本来特別な存在だが、それをかさにきて好き放題、という設定から、追い出したはずの主人公の雑務が無くなりうまく行かなくなるだけでなく、その主人公パーティに負けてから立ち位置だけは確保しようとする一方で一方的に恨む、という凄まじさがある。 勇者パーティも決して一枚岩ではなく、とりわけ勇者本人は町の厄介者を魔族に変えて町を破壊させるだけのきっかけを与えることになる。主人公たちはこれをどう解決するか、という所に向かっていく。 なお、このアニメの先では戦う技術を鍛えるシーンや、新たな最強種を出すシーンなどがあり、勇者パーティのその後も書かれているが、アニメにはそこは描かれていない。そこまで行かないからである。
もっと見る
参考になった
16
DMMTV
投稿日 : 2023/10/29
エロを題材としたギャグアニメ
まず、この作品にはお色気シーンは多いが、それを元々期待すると期待外れな気がする。 あくまでこの作品はエロを題材としたギャグアニメと理解した方が良い。 一応、本来の寺の住職がいなくなったお寺(本来は尼寺のの想定)に男性のお手伝いさんが来ているという想定。 これだけで説明すると不十分なのだが、ここに色々付け加えるとネタバレ感があるため、こんな設定としておく。 まあ私もこんな寺の檀家を続けるはお断りだが。
もっと見る
参考になった
3
DMMTV
投稿日 : 2023/10/29
アニメ独自でよくここまでやる
ご存知、フジテレビの逃走中の派生アニメ。 ただ、このアニメは確か漫画原作や小説原作を持たなかったはず。アニメだけで走り出してよくここまで作れるな…と感心する。 初期設定は確かに人気ゲーム番組の逃走中をもとにしているが、触れられない限り問題ないという点を拡大解釈してパルクールやスライディングなどで追い詰められても逃げられる場合がある点などは現実とやや異なる。 捕まってはいくが、現実のハンターがミッションの適度なところでの制御役として振る舞う面があるのに対し、このアニメのハンターは逃げ遅れなどに対処してくる部分などの方が強く、ミッション中に邪魔するイメージが少ない。 また、ミッションも明らかに現実では出来そうにないものも少なくない。 そうしたことを思うと、独自の道を辿っているとは言える。これに近いものを再現するなら実写ではなくテレビゲームなどでやる必要があり、感じがかなり変わる。
もっと見る
参考になった
14
DMMTV
投稿日 : 2023/10/29
理解者が既にいて進む2期
1期と2期の決定的な違いは、その都度理解者を作っていかないといけない1期に対し、ある程度基本的な理解者は既にいるのが2期の特徴。 そのため、初回のようにいきなり内容に入れる回もあれば、実習のように主人公のことを理解しているメンバーと知らないから軽んじるメンバーとが絡むシーンがある項目などもある。 このアニメ作品には正式なナレーターがいないから、ナレーションで流すべきところも結構工夫している。 最終回に繋がる設定の中に(銀色の髪をしたサブキャラであるミサの見てきた世界では)、先々代の王様が功績をあげた2人の人に同じ領地の東と西を分けて与えた、というのがあるのだが、本来ナレーションベースになるべきが、主人公・ユナが馴染みの領主・クリフや当事者のグランらに理解度を聞かれて答える形で入れるなど、アニメとしての基本的な工夫もしている。 最終回での戦闘につながる駆け出すシーンなどは、原作小説では後々問題になる箇所なのだが、アニメではそこそこ綺麗に終わっている。 初回や8話のように単話で終わる話もあれば、9話からのように続く部分もあるので、途中で切って見終えるならきりの良いところを探さないといけない。 1期は見てある前提で2期の見せ場だけ見ておきたい、とするなら、9話からみることをおすすめする。9話からなら1期さえ分かっていればついていけ、9話からなら最終回の見せ場にもきっちり繋がる。戦闘シーンとしては見せ場は最終話だけれども、悪徳貴族を懲らしめる点や是非見て欲しいノアの理不尽な嘆きなどの見せ場のシーンは11話にあるが、9話から見れば分かる反面、いきなり見ても多分伝わらない。
もっと見る
参考になった
2
DMMTV
投稿日 : 2023/10/29
アニメだとややマイルドにしてあるかな
この作品は原作小説を読むと少し主人公の心の描写、とりわけ自己中な描写などが多く、それに慣れないと読み進めるのはきつい部分があるが、アニメだとそこはマイルドにされている。 主人公は決して世界平和とか社会の安寧に、とかいう発想は無い。しかし、子どもは幸せであるべき、という信念だけは物凄く強く持っていて、そこに廃人ゲーマーとしてのゲーム経験と、投資の神様も真っ青な株の短期運用スキルに、引きこもりの間の各種経験、見た目は恥ずかしい熊だがそのチート能力は最強な設定とが相まって、自分が望むと望まざるとに関わらず頼られることになり、また自分が望むままに色々動けてしまう。 結果として領主も国王も参謀も含め(それだけではないんだけれどもね)、やることなすことめちゃくちゃだがその凄さは認め、頼りにする構図が成立する。 絵本まで書けプリンまで作れるとかズルいと正直思った。 なお、この作品はある種ほのぼのとしたシーンはあるが、チート能力保有者の戦闘物としても楽しめる作品となっている。
もっと見る
参考になった
5
DMMTV
投稿日 : 2023/10/29
チート能力ってこういうことなのかな?
まず、この作品は主人公・カオルのハッタリを含めた主張が見せ場の1つであり、きっちり自己主張する女性があまり得意でない人にはこの作品は向かない。 その上で。 通常、チート能力って1種類に付随して増えていく、というもののような気はするが、この作品では様々なポーション、その入れ物、言語能力と少なくとも3種類のチート能力を持ってスタートし、それが全て拡大解釈される。 そりゃ…静かに生活したくても周りは放っておかないよ。
もっと見る
参考になった
16
81-100/116件