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レビュー一覧
101-116/116件
DMMTV
投稿日 : 2023/10/29
好きの表現方法も人それぞれ
とりあえずこの作品ではコメディーなほど次々と出てくる女性が主人公に一目惚れする。主人公には(本来は1人で充分なはずの)運命の人が100人いる設定となっていて、その恋が実らないと死んでしまうことにされている。 そのため、自然と主人公1人対多数、そして主人公は新たな彼女を次々と連れてくる、という構図が成立する。幸か不幸かみんな運命の人なので、主人公に呆れても本気で主人公を嫌いになることがない。 ただ、漫画だけあってそのキャラの違いの出し方がエグい。3人目のキャラなど、日常生活は本来送れないレベル。 そして、主人公の配慮のさせ方もエグい。例えばファースト・キスの権利を2人から求められたら、通常ならありえないシーンだがこの作品では普通にある。何を思いついたか、それは本編を見て欲しい。
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7
DMMTV
投稿日 : 2023/10/29
シャーロット更生計画
このヒロイン・シャーロットはお偉いさんから婚約を破棄されて捨てられた令嬢、ということになっているが、その内実は令嬢というよりは体の良いメイドのお手伝いさんに近い形で、「良い子」として育ってきてはいても社会通念などを殆ど知らず、ストレス発散方法なども理解していない(それしか知らないから必要としていなかった)、という状況がある。 一方で主人公は大魔王とかつて呼ばれたくらいの魔法の天才であり、人里を避けて今は暮らしている。 その主人公によるシャーロット更生計画が本作品の流れであり、本来ならイケナイことを未体験なシャーロットに教えていくのだが、これまでこうした生活をして来なかったシャーロットの初めての戸惑いも含めて、擬似的な箱入り娘をどう軌道修正するかのお話。 なお、本作品ではイケナイこととダメなことは意味が違う。
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14
DMMTV
投稿日 : 2023/10/29
望まれぬスキルを持つということは
差別意識の強い世界、主人公はいつもお腹を空かせている状況。 こんな基本設定で、心優しき聖騎士の女性に拾われて召し抱えられる。 一方で、何でも食べ、スキル等まで自分のものに出来るある種のチート能力はこの作品の鍵の1つだが、古くはカービィなどにも見られるその在り方については、主人公に入れるのは意外と難しかった。転スラのゲルドのように悪役として登場させるやり方や、「異世界召喚は2度目です」の大喰いの武器のように武器として登場させるやり方はあっても、直接主人公に「常に空腹で」入れるやり方はこの作品ならではと言えるだろう。 また、主人公にしか分からない武器の声などがあり、これは「転生したら剣でした」などにも通ずる面である。この武器が物凄く偉そうだが。
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13
DMMTV
投稿日 : 2023/10/29
タイトル通り安心して視聴できる過去やり直し物
主人公は革命の後確か3年ほど牢獄に入れられて断首台・ギロチンにより殺された超わがままな王女。 殺された瞬間に8年前に「殺されたときの血の付いた日記を持って」遡り、自身のギロチンを避けるためにまだそこそこ何とかなっていた段階の帝国で様々なターニングポイントを回避するために奔走する。 但し、主人公はあくまでギロチンを回避するために動いているだけであり、3年の牢獄生活で最下層の生活水準には慣れたが、心は超わがまま王女のままであり、その生活が戻った段階で旧来の王女としての生活水準の豊かさには一部感動するも、「数年後クビにしたんだっけ」など言い掛かり内容と共に思い出す状況。 したがって、主人公はあくまで聖女君主ではない、昔で言う「自己チュー」なのだが(その様子は端々に見られる)、過去の経験を思い出し、ギロチン回避のために取った各種行動が結果として聡明な王女に見られてしまい、勝手に周りが勘違いしていく、というパターンを取っている。主人公は決してそうではないが、その修正行動から聡明な王女様ならきっとこうするだろう、という周りの勝手な暴走により更に主人公の地位も上がる。 そのため、そのパターンに慣れると物凄く安心して見ることが出来る。こういう手のものは王族の女性がわがままな場合、大体フランス革命で追われたマリー・アントワネットをモチーフにするが(ここでは最新の学術的知見での話ではなく、昔から漫画等である悪女マリー・アントワネットのことを指している)、ご多分に漏れずその悪い面はしっかりと真似ている。 そして、過去には主人公の敵だった方々が本当はどんな価値観を持っていたか、というのも作品を通して明らかになる。主人公は気付いていないが、主人公の過去の超わがままな性格に難があって避けていた面などもある。 1つあるとすれば、確か8年前に遡り、なので、そんな5年前後でガタつくというのは少し急過ぎる気はするが、その間に感染症が起き、無関心な王族、差別意識の強い貴族、その国で革命が、という設定なので、一気にガタは来るとしても何とかなるのだろう。
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20
DMMTV
投稿日 : 2023/10/29
良い子な美少女が本当に望んだものとは
まずこの作品は主人公が物凄くM気質強く性欲願望を出すシーンがある。そのため、性欲丸出しを下品と思う人、自身がS気質が強くM気質については理解出来ないと思う人にはおすすめしない。 その上で。 この作品は基本設定をしっかり理解することが大事になる。 オタク気質満載な19歳(お酒の経験はない)理系男子大学生が豚に転生し、小間使いと説明されるイェスマ(その立ち位置からすると、単なる小間使いというより「奴隷下女」に相当する)で、心の読める美少女ヒロイン・ジェス(16歳)の旅立ちに同行することになった、というお話である。 年齢設定を事細かく書いているのはそれがネタバレでなく本当に理解に必要だからである。ちなみにこの世界では16歳成人という想定をすると理解しやすく、ジェスはちょうど大人になったばかり(だからこの世界のイェスマのことわりとして王都へ旅に出ないといけない)、位の立ち位置にいる。 主人公・豚の心の中はイェスマ・ジェスには読めるが、その逆は成り立たない。 そんな中で、王都へ旅立つイェスマ・ジェスに(ある意味一目惚れに近い感じで)お供することになる主人公・豚。 しかしその世界では単にイェスマは差別されるだけでなく、王都へ行くまでの間に命を狙われる命懸けの旅を強いられている、という設定がある。 そんな中で非常に「良い子」な美少女・ジェスと、そのジェスをある意味護ることになる主人公・豚とのお話となる。 この作品は(今のところアニメ3話位の段階でこのコメントを書いているが、漫画版の進展具合からすると4巻後半が該当する)最終回あたりでイェスマというシステムは何故生まれたのか、8年奴隷下女として働き、命の危機も迫る王都への旅を強いられる運命となるジェスは本当は何を望んでいたのか、何故主人公はここに転生したのか、が分かることになっている。 そういう意味では割と目標が明確で、それまではフラグをしっかり立てていく、組み立てられた作品である。 例えば主人公・豚はイェスマ・ジェスを背に乗せるシーンがあるが、これにも設定上「本来は有り得ない」想定が入っている。 なお、余談として3話に豚のダンスのシーンがあるが、あれは漫画版よりアニメの方がよく、逆に1話に設定の入る、豚の気持ちである地の文か台詞かどうかの判断方法は漫画版や原作小説の方が分かりやすい。
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13
DMMTV
購入・利用済み
投稿日 : 2023/09/01
ジュラの森周辺ではこんなことも起きていた
ネタバレ
2期最後でリルムはクレイマンを倒し八星魔王(オクタグラム)に新星(ニュービー)として正式加入する。その直後のお話のため,2期までは観てからの映画視聴をお勧めする。 3期以降の段階でリルムはヒナタと再戦し,その後ミョルマイルを連れてラミリスの迷宮制作にヴェルトラやミリムと手を貸すことになり,その段階で新覚醒魔王誕生として近隣諸国の挨拶を受けるため,統治下に入るジュラの森関係の勢力がその段階では知らぬはずがない。そのため,ジュラの森一帯が統治下と(魔王間では認められても)正式に宣言する諸々の前の段階のお話となる。 ちなみにフレイはミリムの傘下とはなっているが事実上のお目付け役となっている。 里を離れクレイマンに仕えていたオーガである後の「ヒイロ」は,ベニマルらの兄貴分的存在であったが,ひょんなことから小亜国の王女様に助けてもらい,ヒイロの名を貰う事がきっかけで王女様に貢献することを誓う。 その王女様のご先祖が女神と崇めた「原初」のヴィオレとの契約が,後に関係者の手によってあらぬ方向へ向かってしまう。その段階のお話。 ちなみにクレイマンが傘下をどう操ったかのオマージュが含まれる。 本編にはあまり関係しないが個人的に1番気に入ったシーンはラストに出てくる。(漫画23巻辺りの)迷宮が作られる段階を確認する前に見ておくことを強く勧める。 このミリムとフレイの関係を知ってから迷宮が作られるシーンを見ると,2期まで怖いもの無しだったミリムがどう変わっていったのかがよく分かる。 兄貴分ヒイロと王女様トワ,に目が行きがちだが,この作品は原初の紫ヴィオレに注目して観た方が面白い気がする。この世界は「小さな勢力を弄(もてあそ)ぶ」ことが割と一般的だった世界。そして原初の悪魔間も力関係がかなりの意味を持つだけに,名付けられ強くなったディアブロとそうでないヴィオレとの関係を理解すると,小説のその後でヴィオレが出てくる段階が理解し易くなる。何故「原初の紫」の悪魔が本来元同格だったディアブロに紹介されて後に出てくるのか,はこの作品を踏まえるとよく分かる。
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36
DMMTV
投稿日 : 2023/09/01
2期が来る前のお話
後に(クロエなど)重要な役割を担うリムルの教え子たち。 彼らの基本的装備はどこで手に入れた,という部分などはここに表れている。 まだ自由学園が穏やかに見える時代のお話。 とはいえ,通常の範囲内では解決できる筈もない状況がどう対処されるかも注目。 この後にリムルは自由学園の生徒たちと別れ,2期の戦争に巻き込まれていく。 ディアブロがシズとどういう因縁を持っているか見てからの視聴をおすすめする。 ちなみに,前2つは完全に単発スピンオフ。
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16
DMMTV
投稿日 : 2023/08/15
リメイクでは原作忠実を選んだか
このリメイクは初版アニメより原作に忠実であることが指摘されている。 確かにいま見返すとしたらこちらのほうが良いのかも知れない。 但し、これは私の勝手な推測であるが、リメイクで京都・志々雄編は入らない筈なので、あまり支障無いかとは思うが、この色味だと京都・志々雄編は難しいような気はする。 このリメイクと初版アニメの大きな違いの1つに「色味」がある。初版アニメの方が赤の発色が映える色に、このリメイクの方が何となくだがブルーベースで赤の発色を抑えた(唐松模様的な)色味になっている気がする。 この主人公は髪の色が赤なので、赤が映えるというのは結構重要な点。赤が映えると敵を青にも黒にも設定できる。実際に江戸城御庭番衆も(般若の青が映えたから、という点はあるが)青中心だったし、志々雄を黒みがかった紫で演出したのも青を敵に残せた影響。 ただ、このリメイクの色味だとそういう色味にすると合わなくなる。 そしてこのリメイクは(特に初めの方で)高荷恵が出てこない。最初のエンディングも基本は4人で回すように作られている。 るろうに剣心の東京編は左之助に加えて恵がいての5人を基本設定とするが、恵がいないと4人で回す最初期設定を使っていくことになる。 医者でありながらアヘン製造に加担した関係で政府に追われるという影のある(上で主人公にささやかに恋する)大人の女性の役を一手に担っていた恵がいなくなると日常生活面をかなり描きにくくなる(初版アニメは27話あったが、ここでかなり話の初めの方を埋めていたところがある)。そのため、その部分は4人で回せる程度に短いと考えた方が良い。 6話程度の、まだ刃衛が出てきた頃まででこの感想を書いているので、東京編27話に対すると考えると2クール(25話程度)あれば出すのかとは思うが、2クール確保できるか分からないので。 あと、このリメイクでは(初版アニメでは次回予告に使っていた)薫のナレーションはあまり入らないので、そこはそのつもりでいた方が良い。
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9
DMMTV
投稿日 : 2023/07/15
人を見抜く目の重要性
まず、この作品は見た目を物凄く大切にしているが、それで判断しきれない、人を見抜く目の重要性は物凄くよく出ている。 主人公のじいちゃんは唯一、主人公の本質をはじめから見抜いていた。だから死ぬ前に、親や兄弟にさえ虐げられていた主人公に遺した。 2人のヒロインはそれぞれの意味で本質を見抜いた。佳織は昔の主人公の段階で本質を見抜いているし、王女様は国王や自らを殺しに来た暗殺者さえも手玉に取りことの本質を見抜いた解決法を用いている。 そしてよく考えると芸能事務所の社長かな?もある意味で主人公の(芸能的な)価値を見抜いている。主人公が何をしたいかは見抜いていなくとも。 見抜いてはいない弟・妹は転落していく。 但し、ヒロインたちは主人公が本質的に自分1人のものになっていないことを理解していないという点で見抜いてはいない。 それにしても、逆恨みで兄に復讐するために地元のワルに頼んで品位あるタイプの学校に襲撃をかけるとか、結構凄いやり方。どう主人公が切り抜けるのかは作品を見てお楽しみを。
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3
DMMTV
投稿日 : 2023/07/15
中学生くらいの甘酸っぱい片想いを追体験したいなら
同じクラスの好きな子の前では緊張するが、向こうはそれに気付いていない、とかの中学生くらいの甘酸っぱい片想いを追体験したいならおすすめできるかと。
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14
DMMTV
投稿日 : 2023/07/15
堕ちて久しい有名人更生法にも見える
これ、堕ちて久しい有名人の更生法にも見える。 一般にも意味はあるが、芸能事務所のスタッフにも見て欲しい作品。はじめの方だけ見ての感想だが。
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16
DMMTV
投稿日 : 2023/07/15
2度目には1度目に無かったことも起きるがそれでも経験は有利
2度目には1度目には無かった要素が入る。 しかし、それでも経験は有利に働く。 この作品で言えば1番の1度目には無かった点といえば、主人公「雪(セツ)」を唯一「ゆきくん」と呼ぶ幼なじみの存在。 1度目にはいなかったその呼び方(この呼び方、後でキーワードになります)と、1度目に手を組んだ仲間たち。1度目に使った「大喰い」の剣。 漫画と違いアニメは結構綺麗に3ヶ月分で終わっている。 1つ納得行かない点があるとすれば何故本放送中に1週遅れででも契約できなかったのか、という点。あとから見る分にはちょうどいいが。
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3
DMMTV
投稿日 : 2023/07/15
自販機は人間とは違う解決法を提示できる
自動販売機は決まりきったことしか話せない。 自動販売機は自分で動けない。 そうしたことを理解して、自販機で売られたことのある全てを扱える前提で現代人の知識が入るとこんな解決法が取れる、というなかなかアイディア勝負の作品。 昔、自販機で販売していたというものまで出るので、こんな解決法があるんだ、というのは結構驚き。 例えば2話には、急にコーラ2LのPETを出し、ラムネなどの販売機に変換して出し、その上で「硬貨を投入して下さい。」と連呼している。これが何のために何をしたいか、それは本編をご覧あれ。 ちなみに2話までには無いが漫画には、何故ビニ本等のポルノが存在意義を持つのか(法的に許されるのか)を(1世代前の視点で)描写するシーンなどもあるし、コンドーム自販機なんてものまで登場している。 そして、ピッキングや自販機への暴力など、結構がっつり自販機犯罪の在り方は防衛しなければならない事象として出てくる。 1つ忘れてはならないのは、この自販機の販売商品は「輸入している」に近い形になっていること。 この階層の関係者は自販機の先に輸出しているわけではないので、お金自体を(稼ぐだけでなく)製造していかないとそのうち支払いのお金が階層から尽きてくる。それは銀貨が尽きてきたから金貨で払えば良いという問題だけではない。 アヘン戦争より前の、中国大陸からお茶を仕入れるが中国大陸に輸出品の無く銀を払い続けるUK(英国)のようなもの。 そう言えばこの自販機の支払いも銀貨中心だった。
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7
DMMTV
投稿日 : 2023/07/10
1002の下2桁は02であることがここまで面白いことだとは
まず初めに,主人公が最強な異世界転生物の1つのため,数多くの被りは存在する. ・引きこもり出身,という設定もよくある(くまクマ熊ベアーとか) ・コピーロボットという設定もよくある(パーマンの時代にはあった) ・人にはある属性が無い事例もよくある(昔ならM:0とか,近年でも異世界陰陽師とか) ・人に擬態できるドラゴンなどの魔物の事例もよくある(スライム倒して300年とか) ・異世界に現代のネットが繋がる事例もよくある(ろうきん8とか) そうした被りにばかり目が向いてしまうと面白くは無くなる. ではこの作品を独自の作品たらしめているものは何か. その1つが「1002の下2桁は02である」という数字の厳然たる事実である. 大事なことなので繰り返す.1002の下2桁は02である.2ではないが2に見える. これがあるが故,数値しか見ない人には最強と理解してもらえず棄てられる. 数値以外の部分で判断する人にはmaxで77の世界における1002の反応を示す. 昔2000年問題という,コンピュータが世間に浸透した社会を騒がせる事案があった. 当時年数は下2桁で入れていた.1998の下2桁は98である.2000の下2桁は00である. 一般には00は0と認識されるので,その数字の大小関係は00<98となる. 故に2000年になった瞬間に下2桁で年数を認識しているコンピュータは異常を示す. これで実際にクレカの有効期限が2000年にまたがった瞬間に使えなくなる例もあった. これを参考にでもしたのか,と思える位の作品設定である. ちなみに本当にその数字しかない場合は5/35のように0は頭につかない. この作品内では鍵として「02/02」という0の付いた情報が登場する. この初期設定を入れることでこの作品は作品として成立している. ちなみにこの事例の他にもう1つこの「0が頭に付く」設定のフリは入っている. この「1002の下2桁は02である」という点をここまで面白くできるとは思わなかった.
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36
DMMTV
投稿日 : 2023/05/19
有能な奴隷ってこういうことなのかも
まず、この作品は奴隷制度がテーマの作品である。 しかも奴隷制度をどちらかといえばかなり肯定的に扱っている感がある。それが嫌な人にはおすすめできない。 次に、この作品はかなり性描写を描こうとしているのを標準版は伏せている。性描写が嫌な人には向かない。 その上で。エロ目的なら普通版はもどかしくて見てられない。では普通版の面白さはどこにあるか。 それは奴隷って有能だとここまでのことが出来るのか、という点である。この作品は異世界ものだが、冒険…というには拠点なども作るのでやや合わない面はある。 飛ばされた主人公が一目見て絶対に欲しいと思った「奴隷」を買うために動き、その奴隷がダンジョン攻略などの有能な仲間としても働き、私生活、いや、私性活でも有能となる、そんな作品である。 奴隷として買われた以上、御主人様に御奉仕するわけだが、話が進むに連れてそれだけではない信頼に擬制したような感覚が出てくる。ここにこの普通版の面白さがある。 奴隷を買う以上、通常は支配関係があり、その支配関係はどうしても当人間に影響する。ただ、この作品はそのことを感じさせないようなあり方に繋がっていく。屋敷のメイドのような、確かに上下関係はあるが、そこにはお互いを頼るような、そうした関係になるかのような魅せ方に繋がっていく。 その意味では断じてエロ目的以外に見る価値がないなんてことはない。 ただ、見終わると1つ悲しくなることはある。 あの娘はもし奴隷としての扱いで無くなったときに、主人公のもとにいてくれるだろうか、という点である。主人公には正妻はいない。周りにいるのは奴隷だけである。 戦闘シーンでも役に立ち、夜の営みもきっちりこなす。まさに主人公に勿体ない位の奴隷なあの娘だが、話が進むに連れて一夫多妻制の正妻かのような自覚を持つに近い描写が出てくる。単に奴隷だけならそこまでのことにはならない。 単なる奴隷を超えた有能な奴隷ってこういうことを言うのだろう。
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31
DMMTV
投稿日 : 2023/04/17
一夫多妻制では優良物件を手放さない
転生した先は一夫多妻制。 その世界を無双しちゃうような主人公を放っておくはずがありません。 この世界ではそれが「重婚」の形で現れることになります。 自重を知らないのは神々なのか使途たる主人公・カインなのかはさておき,「自重を知らない」製作委員会と略すように,自重を知らない事で色々なことが巻き起こります。 誰にも敵わないような無双を主人公がしておきながら,毎回のように主人公が叱られ謝っているのは,ある意味力だけでどうにかなる世界ではないことを示します。 でも本当に自重を知らないのは,「王女様が婚約者にいる」ことを知りながら,それでも主人公・カインに婚姻を迫ってくる「他の婚約者」なのかもしれません。 そして,1つオープニングで意外だったことがあります。(現在3話終了時点) この作品の流れであれば,3か月で終わる場合には原作の2章途中,少なくとも3章の「聖女様」が出てくる前の段階のどこかで終わるはずです。(漫画8巻終了時点が大体2章位までです。現在9巻刊行時点) しかし,オープニング映像の中で1つ6章の「魔族国家編」のシーンが出てくるのです。 自重を知らない,という設定に打ってつけの「無人島を島で潰すシーン」があるのですが,これがオープニング映像に含まれています。6章では実はこのシーンが前半の鍵になるのですが,このシーンだけ唐突に含まれているところは驚きです。この前の段階でこのシーンが登場する場所は無いだけに。 この作品が本当に面白くなるのは5-6章なだけに,せめて6章部分までアニメが続いてほしいと願うばかりです。(8章が面白くなるとは期待していますが,8章の更新はかなりゆっくりなので。)
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15
101-116/116件