宇宙警備隊765号さんのレビュー

ギンガSの劇場版にしてサーガ以来の全国ロードショーとなった作品、ゼロは初めての客演でしたが序盤以外ほぼ出ずっぱりで自分は巨大なまま生身のギンガ、ビクトリーに無茶苦茶な特訓をさせる、最後は自分だけ全フォームにチェンジなど現役、客演含めここまでやりたい放題なゼロが見られるのはここだけ！(笑)また各ヒーローが必殺技を叫ぶのは賛否両論でしたが私個人としては全然ありです、ただ坂本監督のインタビューによるとゼロの宮野さんとコスモスの杉浦さんしか連絡が取れなかった為その２人を主軸にしたストーリーにしたとの事でそれなら無理矢理声優による代役で全員揃えるより最初からゼロ、コスモスのみ出した方が良かったんじゃないかな…。

刀剣乱舞で今をときめく人気俳優高橋健介さんが主演のニュージェネシリーズ第三弾。本作ではメカを駆使する防衛チームや毎回異なる敵と戦うなどウルトラシリーズの原点回帰な作風な一方前作のギンガとビクトリー、某ガンダム的な因縁を感じさせるゼロ、そして平成ウルトラでは比較的マイナーなマックス、ネクサスと歴代ヒーローのゲスト出演も多くニュージェネ全般から見ても娯楽色を強く押し出した作品となっています。また仮面ライダーオーズでラスボスを演じた神尾佑さん扮する神木隊長が活躍する第15話、ほぼ全編本物の密着番組の様な作風の第16話も名作です。

ニュージェネの一区切りとなったタイガの後を受けて制作された令和ウルトラシリーズ第一弾、ニュージェネでは意図的に避けてきた防衛チームが復活しましたが戦闘機で戦うプロ集団ではなく歴代怪獣をモチーフにした巨大ロボを使い何かと失敗ばかりで長官に怒られるB級部隊と今までには無かった異色の防衛チームとなっています。また頼れるはずの隊長が実は過去のシリーズで暗躍していた名悪役ジャグラスジャグラーと同一人物である点も見所です。ゼロやジードに加え伝説のヒーローウルトラマンエースもゲスト出演、更にガンダムパロディに溢れた第17話やエロティックサスペンスな第18話などどのエピソードも見応えたっぷり、全25話全てに魅力が詰まった名作中の名作を是非ご家族で楽しんでください！

タロウの実子タイガ、アニメで活躍したジョーニアスと同じU40産まれであるタイタス、そしてオーブ、ルーブの始まりの地O50で育ったフーマが活躍…するんですがタイガ以外そこまで出番も多くなくそれぞれせっかく有名な声優を起用しているのに勿体なく感じます、また1話冒頭でギンガからルーブまで総登場しますがその戦いで変身能力を失ったらしくそこしか出ず終盤にも当時10周年を迎えたばかりのゼロがゲスト出演しますがやはり一度切りの登場で肩透かしでした(必殺技をバンバン使っていたのでまだ良い方ですが)。しかし主演が今や数々のドラマや映画で活躍している井上裕貴君である事は評価出来ます、演技がまだ荒削りなシーンもありますが是非昨今の仮面ライダーを見ている様な気持ちで見て欲しいです。

大好評の末に終了したウルトラマンZの後を受けて制作されたウルトラシリーズ55周年記念作、かの坂本監督と言う事で変身後の戦闘シーンが多く前作のゼットや配信媒体で活躍したリブットなど先輩ウルトラマンとの共演回もありバトルシーンに関しては文句無しです。ストーリーはやや難解で賛否両論ですが主人公が居なくなるバッドエンドで終わる最終回は個人的に好きです。また海賊戦隊ゴーカイジャーで悪辣なキャラを演じた細貝圭さんが打って変わって訳ありで憎めない異星人を好演されているのも注目です。

時代劇の大スター村上弘明さんの俳優デビュー作として知られる仮面ライダーシリーズ第6弾。村上さん扮する筑波洋に加え14話からは帰ってきたウルトラマンの前半で隊長を演じた塚本信夫さん扮する洋の学生時代の先輩谷源次郎も登場し物語を盛り上げます。更に31話からは歴代ライダーのキャストが続々ゲスト出演、特に34話は一度も主人公が変身せずV3の宮内洋さんのみ活躍すると言うマニアには語り草になっているエピソードです。初代の佐々木剛さん、前作の荒木しげるさんが駆け付ける最終三部作も必見！