テニアンさんのレビュー

コロナ、リモートワーク、令和は非接触の時代だけに懐かしい。 再生33分頃に大◯保佳◯子そっくりの人が出演しているのですが、新人デビュー・・かな？ もちろん名前は出ていないので勝手な推測です。

また40年後に制作するとなると2051年頃か。 高倉健ー阿部寛ーwho？ どういう職業が選ばれるのでしょうか？

山村ならではの共同体意識があるのでありますから、やはりこういうことはスペインという旧世界では難しいようです。日本も大差ないかと。

教育映画も時代の影響を受けざるを得ないということか。 昭和前期・中期・後期、各時代の代表的作品を思うと興味深く鑑賞できる。

あまりにもアメリカナイズされてはいませんか? ピストルを両手で持って撃つなんてどう考えても不可解。 この時代には日本語教育を受けた世代が成人しているので劇中のように韓国・日本語を使い分けていても不思議ではない。韓国なまりの日本語は時代を超越して心に響く。

主人公とその夫人と職場の部長さんの三角関係がなかなか見応えがある。 職住接近はつらいよ、でもいいかも。一戸建てなので終生継続する。

終戦時の階級が『佐官』で終わった職業軍人の無念さは戦の勝敗以上に無念であったことでしょう。同年代の最優秀の壮丁が戦争に勝利していたとしても、戦をしていなかったとしても『将官』で退役して栄光ある人生を送れたはず。 戦後、しぶとく参議院議員になったりした挙げ句1961年にラオスで行方不明になった方がありましたが、彼に繋がる利権業者がいたとしても不思議ではない。当時社会を動かすのはまだまだ旧時代の人々である。 石原裕次郎の世代は新しい時代の先頭に立たなければならない宿命なので旧い世代と同調してはいけないのです。

時代は大きく変わってしまい老境の域に入ったかつての産業戦士に自信と活力を!

公開当時はまだ彼等の理想国家は理想に見えたのでありましょう。しかしその後20年を待たすして瓦解してしまいました。 彼等の支持基盤たる勞農階級は様々に変容してしまいました。 歴史教科書で一枚の写真と数行の記述でしか知ることのない昔の出来事であるだけに映画化したこと、dvdレンタルで見られることは後世に生きる者として感謝します。

政治・経済・労使・在日・社会・環境・・・ 北の大動脈東北本線・オート三輪・・・ 復興から経済成長へ怒涛の進撃を続ける再生日本の熱き現状を本作品ほど濃密に描写した映画はない。

第二次ベビーブーム世代が就学年齢になる頃のドラマ。現場教師の一層の奮起を望む。 教育者としての誇りと使命感（なのでボランティア活動か）。管理職たる校長宅へ同居の半強制は時間外労働と言えなくもない。 令和の時代、それは学校の統廃合の時代であり、そこに希望、教師に情熱を求めるのは非現実的である。生徒と教師の距離はますます離れて行く。

漫画『サザエさん』『ドラえもん』を生んだ時代がここにある。 良くも悪くも『慶応ボーイ』が登場する。 日活らしい休日の娯楽映画です。難しい内容は他社に任せる?

原作作品発表から二十数年後に製作されたわけですがその間に民主主義の国に占領されてストライキを容認する政策が行われたので本作品は映画化が実現したのです。 歴史の運命如何では映画どころか原作作品すら読むこともできなかったでしょう。(軍国主義継続か一党独裁国家に包含されてしまうか) 良く鑑賞すると監督さんはプロ野球の監督と同じ事を言っている(「出来なければオレはクビだ」)。これを聞いたら同情する気になってしまった。 会社側は生産目標達成の慰労会を催している。予想以上のサービスで正直驚く。これだけの慰労を受けていながら・・・。 生産現場からの要求は真っ当な事だし、徐々にではあるけども改善されていることを思えばこの時代は『過渡期の苦しみだった』とも思える。先人の苦労に感謝しなければならない。 労使交渉的(それが作品の本旨なのですが)なシーンをカットしてしまえば『カニ缶詰が出来るまで』という今時のテレビ番組のようで暗さはほとんどないかと。蟹『工船』は実に合理的です。

この時代でなければできない内容である。 いや～～讃美歌が観客の脳裏に刷り込まれる。 千石規子さんがなかなかイケてます。

戦争は交戦国に対する本音がむき出しになるので作品中「アメリカの○○」とかは不適切すぎます。やはり編集すべきです。 資金集めの広報映画である点では古今東西万国共通なのは誠に不思議です。

英領マレー半島上陸作戦そしてシンガポールへ向け○○部隊は南進を開始したのであります。 もちろん女も、否、彼等(帝国陸海軍)の一世代ニ世代前から南進は始まっていたのである、という内容。 戦争の悲劇悲惨さ、更に反省などどこ吹く風。まさに日本経済絶頂期を迎えんとする頃の、正確無比の戦前再現映画であります。経済も数年後に失速したというのは偶然か？

勝新太郎の『兵隊さくざ』など旧陸軍の戦場映画に対抗したのでしょうか。旧海軍の地上部隊物としては珍しい。潜水艦まで登場する。

トンネル掘削史ともいえるかもしれない。 徴兵徴用で無尽蔵に人力調達があたりまえの時代(それはわずか十数年前のこと)と比較すれば大躍進目覚ましい。映画化の頃は建設=発展=善 行であったかと。 ところが、これが硬直化して後年に『無駄な公共事業』となってしまうのも悲しい結末である。

大人の現実世界を子供に・・・という危機的場面に一瞬顔面蒼白になってしまいました。 喧嘩両成敗的決着に安堵しました。

海外で組織の後ろ楯なく活躍する日本人は多数いるはず。そういう映画がもっとあってもいい。チームワークを尊重する日本の組織風土では大手映画会社では難しいでしょうが。。。