テニアンさんのレビュー

アメリカのイメージ戦略的にはマイナスにしかならない作品かと。国外上映禁止だ。 ドタバタ喜劇なのですが休日の娯楽を求めて映画館に来た客には現実を忘れさせてくれる内容かと。 邦画でこれに近い作品は菅原文太主演の『トラック野郎』かと。暴力性・性的表現が特に。 アフリカ系も外国人もほぼゼロ。アイスホッケーの特徴なのかな？ ポール・ニューマンは北部のオハイオ州出身らしいのでローカル色に染まってしまったのな？ちっともカッコ良くないんですけど。

生産と建設に邁進している時代なのでその成果のお披露目作品となってしまうのはやむを得ない。 数年後に東北新幹線が開業することは地元の悲願なら完成直前の新駅(または旧駅舎)とか開業後のダイヤ改正で消えてしまう長距離列車の乗降のシーンに歴史的価値は考えられなかったのか？気づかなかったのか？カットされたのか？ りんごの収穫風景が女手総出なんですが、これなんか(一部の農家にせよ)21世紀は外国人が代行している時代から見ると隔世の感があります。パトカーの転覆シーンは感動も何もありゃしません。経費の無駄遣いです。 当時の地域医療の現場も登場していてこちらも興味深い。

徴用をテーマにした作品として後世でも十分鑑賞できると思います。当事者存命中でないと再現できない(=捏造される恐れあり)シーンがたくさんあり誠に時宜を得た作品。 戦争経験していない、炭鉱で働いていた世代(公開当時で40~50代)も満足する出来映えでは？ 南野陽子は若い層を引き込むのに申し分ないキャストである。風間杜夫の老人役はかなり無理がある。やっぱり三國連太郎が際立って素晴らしい。

漁業資源の争奪戦はまさに戦争であります。そういう意味で非常に貴重な作品です。オカの人達、サカナを捕る苦労を知って下さい。

劇中のように鉄道マンの一生を紹介しておくことによって安心して(？)優秀なる志願者が殺到したことでしょう。子供４人の養育は可能と暗に示している。 劇中ではかつての、憧れの、エリート軍人養成学校がとんでもないところだったと酷評しておりますが果たして鉄道(ここでは国鉄)の世界は・・・？

日本でも塀の内の日常の映画が製作されてますがずいぶん内容が異なるなぁと感じます。

再出発が漫画家なのでその作品から映画化へのハードルは他の職業よりは有利なのは否めない。パン屋を開業していたらどうなったか気になります。 ともかく、鬱になる場面を盛り込まずに明るい作品になっているのは素晴らしい。

この頃の○春旅行として富みに有名だったというのもうなずける内容です。

昭和14年の最前線にしては航空機はない、戦車も出てこない。19世紀アメリカ西部劇か日露戦争の時代か。南支と言えば亜熱帯だぞ。撮影場所は富士山麓か。 女性が戦闘要員と共に戦場を移動していた様子を伝える内容になっていいる。誇張とか歪曲はあまりされていないのではないかと思える。 慰安所転じて野戦病院になれるのが素晴らしい。まさに適所である。 『女性は銃後の護り』でなく『最前線』の者もいたのだという仕上がりになっている。平成・令和の時代には決して制作されることはない。 封印したい歴史のひとつであろう。そういう意味で貴重な作品。

自然な男女関係と政略結婚(不自然なそれ)の狭間に揺れる若殿政宗。昭和の皇太子殿下？ 戦は好まぬが売られたケンカには容赦しない若殿政宗。大日本帝国の戦争体験者が普通にいる時代なので残虐は感じないのだろうか？ 公開当時の世相を反映していて興味深い。

タイトルだけではどんなストーリーか全くわからないね。ホテル開業までのドキュメントかと思った。 『織田信長 最後の24時間』としたほうが誤解ない。 粗暴な若殿、比叡山焼き討ち、安土城そして本能寺であっけなく終わってしまうのでその最後を従容と受け入れ武将としての名誉を最高レベルで表現した点は従来の作品にはないのではないか。 出演者がいかにも平成20年代的でいいね。

交戦相手国を貶め敵がい心をあおるような内容ではありません。 ルパンと銭形警部の捕物帖を見てるような感じもする。

銭勘定で見ると斬新ですな。忠君の美徳など全く見られません。従来の『忠臣蔵』の作品中実行まで一体彼等は何をしていたのだろうか？という痒いところに手が届いているスッキリした内容です。

アメリカは何でも日本より大きいという常識はこの作品では通じない。坑道も大きいと思いきや・・・資源大国の意外な実情に驚く。

日本の映画会社では100パーセント実現不可能な企画なのでに興味深く鑑賞できる。日本の戦争映画はとにかく『決戦』ものを好むからね。

製作時代を反映した内容ではある・・・が、東京裁判をたった3時間弱で解らせるなど無理がある。各人自習せよ、である。まともに映像化したら少なくともDVD100枚にはなる膨大な出来事であるのは間違いない。

戦争は華の歩兵・砲兵だけではない。縁の下の力持ちを讃えております。

島流しの舞台を本作品のようにメインにした時代劇映画は珍しいのではないか？太古の昔から変わることのない、黒潮に洗われる南洋の小島にロマンすら感じる。

技術革新の波はこの時代が最初でもなければ最後でもない。修得した知識経験が通用しなくなった中高年世代の苦悩は昔も今も同じである。

仕事が同じメンバー・同じことの繰り返しなのかなと。出世から外れた四十男のよくありがちな行動なのかもしれません。